SQLiteとJavaの連携でデータベース操作をもっと便利に

2024-07-27

JavaでSQLiteに接続する方法

Javaを使ってSQLiteデータベースに接続するには、以下の手順が必要です。

SQLite JDBCドライバを導入する

JavaからSQLiteにアクセスするには、JDBCと呼ばれるデータベースアクセス用のライブラリが必要です。SQLite用のJDBCドライバはいくつかありますが、代表的なものは以下の2つです。

これらのドライバは、jarファイル形式で提供されています。ダウンロードしたjarファイルを、プロジェクトのクラスパスに追加する必要があります。

データベース接続を開く

JDBCドライバを導入したら、データベース接続を開くことができます。データベース接続を開くには、以下のコードを使用します。

import java.sql.*;

public class ConnectSQLite {

    public static void main(String[] args) {
        try {
            // データベース接続URL
            String url = "jdbc:sqlite:test.db";

            // 接続オブジェクトの作成
            Connection con = DriverManager.getConnection(url);

            System.out.println("データベース接続成功!");

            // 接続を閉じる
            con.close();
        } catch (SQLException e) {
            e.printStackTrace();
        }
    }
}

このコードでは、jdbc:sqlite:test.dbというURLを使って、test.dbという名前のデータベースに接続しています。データベースファイルが現在のディレクトリにある場合、上記のURLで接続できます。データベースファイルが別の場所にある場合は、その場所を指定する必要があります。

データベース操作を行う

データベース接続を開いたら、データベースに対して様々な操作を実行できます。例えば、以下のことができます。

  • データの挿入
  • データの更新
  • データの削除
  • データの検索

これらの操作を行うには、StatementPreparedStatementなどのオブジェクトを使用します。

データベース操作が完了したら、データベース接続を閉じる必要があります。データベース接続を閉じないと、データベースリソースが解放されずに、メモリリークが発生する可能性があります。

データベース接続を閉じるには、以下のコードを使用します。

con.close();
  • SQLiteは、軽量で使いやすいデータベースエンジンです。そのため、個人用のアプリケーションや、プロトタイプの開発などに適しています。
  • 業務用のアプリケーション開発には、MySQLやPostgreSQLなどのエンタープライズ向けデータベースを使用するのが一般的です。



import java.sql.*;

public class CreateDB {

    public static void main(String[] args) {
        try {
            // データベース接続URL
            String url = "jdbc:sqlite:test.db";

            // 接続オブジェクトの作成
            Connection con = DriverManager.getConnection(url);

            // ステートメントオブジェクトの作成
            Statement stmt = con.createStatement();

            // テーブル作成SQL
            String sql = "CREATE TABLE users ( "
                    + "id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT, "
                    + "name TEXT NOT NULL, "
                    + "email TEXT UNIQUE NOT NULL "
                    + ")";

            // テーブルの作成
            stmt.executeUpdate(sql);

            System.out.println("テーブル作成成功!");

            // 接続を閉じる
            stmt.close();
            con.close();
        } catch (SQLException e) {
            e.printStackTrace();
        }
    }
}

このコードでは、test.dbという名前のデータベースに接続し、usersという名前のテーブルを作成します。usersテーブルには、idnameemailという3つの列があります。

データの挿入

import java.sql.*;

public class InsertData {

    public static void main(String[] args) {
        try {
            // データベース接続URL
            String url = "jdbc:sqlite:test.db";

            // 接続オブジェクトの作成
            Connection con = DriverManager.getConnection(url);

            // プリーペアドステートメントオブジェクトの作成
            String sql = "INSERT INTO users (name, email) VALUES (?, ?)";
            PreparedStatement pstmt = con.prepareStatement(sql);

            // パラメータの設定
            pstmt.setString(1, "田中 太郎");
            pstmt.setString(2, "[email protected]");

            // データの挿入
            pstmt.executeUpdate();

            System.out.println("データ挿入成功!");

            // 接続を閉じる
            pstmt.close();
            con.close();
        } catch (SQLException e) {
            e.printStackTrace();
        }
    }
}

データの検索

import java.sql.*;

public class SelectData {

    public static void main(String[] args) {
        try {
            // データベース接続URL
            String url = "jdbc:sqlite:test.db";

            // 接続オブジェクトの作成
            Connection con = DriverManager.getConnection(url);

            // ステートメントオブジェクトの作成
            Statement stmt = con.createStatement();

            // データ検索SQL
            String sql = "SELECT * FROM users";

            // ResultSetオブジェクトの作成
            ResultSet rs = stmt.executeQuery(sql);

            // 検索結果の取得
            while (rs.next()) {
                int id = rs.getInt("id");
                String name = rs.getString("name");
                String email = rs.getString("email");

                System.out.println("ID: " + id + ", 名前: " + name + ", メールアドレス: " + email);
            }

            // ResultSetオブジェクトのクローズ
            rs.close();

            // 接続を閉じる
            stmt.close();
            con.close();
        } catch (SQLException e) {
            e.printStackTrace();
        }
    }
}

このコードでは、test.dbデータベースのusersテーブルにあるすべてのデータを取得します。取得したデータは、コンソールに出力されます。

データの更新

import java.sql.*;

public class UpdateData {

    public static void main(String[] args) {
        try {
            // データベース接続URL
            String url = "jdbc:sqlite:test.db";

            // 接続オブジェクトの作成
            Connection con = DriverManager.getConnection(url);

            // プリーペアドステートメントオブジェクトの作成
            String sql = "UPDATE users SET email = ? WHERE id = ?";
            PreparedStatement pstmt = con.prepareStatement(sql);

            // パラメータの設定
            pstmt.setString(1, "[email protected]");
            pstmt.setInt(2, 1);

            // データの



HikariCPを使う

HikariCPは、Java用の接続プールライブラリです。接続プールを使うことで、データベース接続の確立と開放にかかる時間を短縮することができます。

HikariCPを使うには、以下の手順が必要です。

  1. HikariCPのjarファイルをプロジェクトのクラスパスに追加する。
  2. 以下のコードのように、HikariCPを使って接続オブジェクトを作成する。
import com.zaxxer.hikari.HikariCP;
import com.zaxxer.hikari.HikariDataSource;

public class ConnectSQLiteWithHikariCP {

    public static void main(String[] args) {
        try {
            // データベース接続情報
            String jdbcUrl = "jdbc:sqlite:test.db";
            String username = "user";
            String password = "pass";

            // HikariCPの設定
            HikariCP.HikariConfig config = new HikariCP.HikariConfig();
            config.setJdbcUrl(jdbcUrl);
            config.setUsername(username);
            config.setPassword(password);
            config.setMaximumPoolSize(20); // 最大接続数

            // データベース接続オブジェクトの作成
            HikariDataSource ds = new HikariDataSource(config);

            // 接続オブジェクトの作成
            Connection con = ds.getConnection();

            System.out.println("データベース接続成功!");

            // 接続を閉じる
            con.close();
        } catch (SQLException e) {
            e.printStackTrace();
        }
    }
}

JPAを使う

JPAは、Java Persistence APIの略称で、エンティティクラスとデータベースマッピングを自動的に行うためのフレームワークです。JPAを使うことで、データベース操作をより簡単に記述することができます。

JPAを使うには、以下の手順が必要です。

  1. JPAライブラリをプロジェクトのクラスパスに追加する。
  2. エンティティクラスを作成する。
  3. persistence.xmlファイルを作成する。
  4. 以下のコードのように、EntityManagerを使ってデータベース操作を行う。
import javax.persistence.*;

public class JPATest {

    @Entity
    @Table(name = "users")
    public static class User {
        @Id
        @GeneratedValue(strategy = GenerationType.IDENTITY)
        private Long id;

        @Column(name = "name")
        private String name;

        @Column(name = "email")
        private String email;

        // getter/setter省略
    }

    public static void main(String[] args) {
        EntityManagerFactory emf = Persistence.createEntityManagerFactory("persistence-unit");
        EntityManager em = emf.createEntityManager();

        // データの挿入
        User user = new User();
        user.setName("田中 太郎");
        user.setEmail("[email protected]");
        em.persist(user);

        // データの検索
        User retrievedUser = em.find(User.class, 1L);
        System.out.println("名前: " + retrievedUser.getName());
        System.out.println("メールアドレス: " + retrievedUser.getEmail());

        // 接続を閉じる
        em.close();
        emf.close();
    }
}

Spring Data JPAを使う

Spring Data JPAは、JPAの上に構築されたフレームワークで、さらに操作を簡略化することができます。Spring Data JPAを使うには、Spring BootなどのSpringフレームワークを使用する必要があります。

Spring Data JPAを使うには、以下の手順が必要です。

  1. Spring Bootプロジェクトを作成する。
  2. pom.xmlファイルにSpring Data JPAの依存関係を追加する。
  3. 以下のコードのように、Spring Data JPAのRepositoryを使ってデータベース操作を行う。
import org.springframework.boot.SpringApplication;
import org.springframework.boot.autoconfigure.SpringBootApplication;
import org.springframework.data.jpa.repository.JpaRepository;
import org.springframework.transaction.annotation.Transactional;

import javax.persistence.*;

@SpringBootApplication
public class SpringDataJPATest {

    @Entity
    @Table(name = "users")
    public static class User {
        @Id
        @GeneratedValue(strategy = GenerationType.IDENTITY)
        private Long id;

        @Column(name = "name")
        private String name;

        @Column(name = "email")
        private String email;

        // getter/setter省略
    }

java sqlite jdbc



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