CTE (Common Table Expressions) を使った重複レコードの除外
SQL Server で COUNT(*) と DISTINCT を使用して重複を除外したレコード数を取得する方法
SQL Server で COUNT(*)
と DISTINCT
を組み合わせることで、テーブル内の重複レコードを除外したレコード数を取得できます。これは、特定の列の値に基づいて重複レコードを無視し、一意なレコードの数を正確にカウントしたい場合に役立ちます。
方法
COUNT(*)
と DISTINCT
を使用するには、以下のいずれかの方法を使用できます。
SELECT DISTINCT と COUNT(*) を組み合わせる
SELECT COUNT(*)
FROM table_name
WHERE column_name IN (
SELECT DISTINCT column_name
FROM table_name
);
この方法は、まず SELECT DISTINCT
を使用して重複レコードを除外した結果セットを取得します。次に、COUNT(*)
を使用して、その結果セット内のレコード数をカウントします。
COUNT(DISTINCT column_name) を使用する
SELECT COUNT(DISTINCT column_name)
FROM table_name;
この方法は、COUNT(*)
と DISTINCT
を組み合わせて単一の式として使用します。この式は、指定された列内の一意な値の数を直接カウントします。
例
以下の例では、Customers
テーブルの Country
列に基づいて重複レコードを除外したレコード数を取得します。
-- 方法 1
SELECT COUNT(*)
FROM Customers
WHERE Country IN (
SELECT DISTINCT Country
FROM Customers
);
-- 方法 2
SELECT COUNT(DISTINCT Country)
FROM Customers;
注意事項
COUNT(*)
は、すべてのレコードをカウントするため、高速に実行できます。一方、COUNT(DISTINCT column_name)
は、重複レコードを除外する必要があるため、処理速度が遅くなる可能性があります。DISTINCT
は、インデックスを使用できない場合があります。そのため、COUNT(DISTINCT column_name)
を使用する場合は、テーブルに適切なインデックスを作成することを検討してください。
-- テーブル Customers
CREATE TABLE Customers (
CustomerID INT PRIMARY KEY,
FirstName VARCHAR(50),
LastName VARCHAR(50),
Country VARCHAR(50)
);
-- データ挿入
INSERT INTO Customers (FirstName, LastName, Country)
VALUES
('John', 'Doe', 'USA'),
('Jane', 'Doe', 'USA'),
('Mike', 'Smith', 'Canada'),
('Sarah', 'Jones', 'Canada'),
('Tom', 'Brown', 'USA');
-- 方法 1
SELECT COUNT(*)
FROM Customers
WHERE Country IN (
SELECT DISTINCT Country
FROM Customers
);
-- 方法 2
SELECT COUNT(DISTINCT Country)
FROM Customers;
結果
2
この例では、Customers
テーブルには 5 つのレコードがありますが、Country
列には重複値が 2 つあります。そのため、COUNT(*)
と DISTINCT
を使用して重複レコードを除外すると、一意なレコードの数は 2 になります。
その他のサンプル
- 特定の条件に一致するレコード数を取得する
SELECT COUNT(DISTINCT Country)
FROM Customers
WHERE Age > 18;
- 複数の列に基づいて重複レコードを除外する
SELECT COUNT(DISTINCT Country, City)
FROM Customers;
SQL Server で COUNT(*) と DISTINCT を使用して重複を除外したレコード数を取得するその他の方法
SELECT COUNT(*)
FROM (
SELECT Country
FROM Customers
GROUP BY Country
) AS t;
この方法は、まず GROUP BY
句を使用して、Country
列に基づいてレコードをグループ化します。次に、COUNT(*)
を使用して、各グループ内のレコード数をカウントします。
EXISTS 句を使用する
SELECT COUNT(*)
FROM Customers
WHERE EXISTS (
SELECT *
FROM Customers AS c
WHERE c.Country = Customers.Country
AND c.CustomerID <> Customers.CustomerID
);
この方法は、まず EXISTS
句を使用して、現在のレコードと同じ Country
値を持つ別のレコードが存在するかどうかをチェックします。存在する場合は、そのレコードは重複レコードとみなされます。最後に、COUNT(*)
を使用して、重複レコードではないレコード数をカウントします。
CTE (Common Table Expressions) を使用する
WITH cte AS (
SELECT Country, COUNT(*) AS RecordCount
FROM Customers
GROUP BY Country
)
SELECT SUM(RecordCount)
FROM cte;
この方法は、まず WITH
句を使用して、CTE (Common Table Expressions) を定義します。CTE は、複雑なクエリを複数の部分に分割して、より読みやすく、理解しやすいようにするのに役立ちます。この例では、CTE は Country
列に基づいてレコードをグループ化し、各グループ内のレコード数をカウントします。最後に、SUM()
関数を使用して、CTE から取得したレコード数を合計します。
sql sql-server t-sql