SQLエラー「ERROR: there is no unique constraint matching given keys for referenced table "bar"」の解説
エラーの意味
このエラーは、SQLのデータベース操作において、テーブル「bar」への外部キー参照が正しく設定されていないことを示しています。外部キーは、あるテーブルのデータを別のテーブルのデータと関連付けるために使用されます。
具体的に何が起こっているのか
- 外部キーの設定: テーブル「foo」に、テーブル「bar」の特定の列を外部キーとして設定している。
- 外部キー参照: 「foo」の外部キーが「bar」の対応する列を参照しようとしている。
- 参照エラー: 「bar」の該当する列に、外部キー参照を適切に定義する一意制約(UNIQUE制約)が存在しないため、エラーが発生しています。
エラーが発生する原因
- UNIQUE制約の欠如: 「bar」の参照される列に、一意制約が設定されていない。一意制約は、その列の値が一意であることを保証します。
解決方法
- 一意制約の追加: 「bar」の参照される列に、UNIQUE制約を追加します。
ここで、ALTER TABLE bar ADD CONSTRAINT unique_bar_column UNIQUE (column_name);
column_name
は参照される列の名前です。 - 外部キー参照の修正: 外部キーの定義または参照が正しいことを確認します。
- 外部キーを参照する列が正しいことを確認してください。
- 外部キーのデータ型が参照される列のデータ型と一致していることを確認してください。
例
もし、「foo」の「bar_id」列が「bar」の「id」列を参照する外部キーである場合、以下のように「bar」の「id」列にUNIQUE制約を追加します。
ALTER TABLE bar ADD CONSTRAINT unique_bar_id UNIQUE (id);
このエラーは、PostgreSQLデータベースで外部キー参照が正しく設定されていない場合に発生します。外部キーは、あるテーブルのデータを別のテーブルのデータと関連付けるために使用されます。
例1: 外部キー制約の定義と参照
-- テーブル "orders"
CREATE TABLE orders (
id SERIAL PRIMARY KEY,
customer_id INTEGER
);
-- テーブル "customers"
CREATE TABLE customers (
id SERIAL PRIMARY KEY,
name TEXT
);
-- "orders"の"customer_id"列に"customers"の"id"列を参照する外部キー制約を設定
ALTER TABLE orders ADD CONSTRAINT fk_orders_customers FOREIGN KEY (customer_id) REFERENCES customers (id);
例2: 外部キー制約エラーが発生するケース
-- 新しい注文を追加する
INSERT INTO orders (customer_id) VALUES (100);
この例では、customers
テーブルにid
が100の行が存在しないため、外部キー制約違反が発生します。
- 参照される列に一意制約がない: 外部キーが参照する列にUNIQUE制約が設定されていない場合。
- 参照される列に一意制約を追加:
ALTER TABLE customers ADD CONSTRAINT unique_customers_id UNIQUE (id);
- 外部キー参照の修正: 外部キーの定義または参照が正しいことを確認します。
外部キー制約エラーの回避
- 外部キー制約を設定する前に、参照されるテーブルに適切な一意制約があることを確認してください。
- データベース操作を行う際には、外部キー制約違反が発生しないように注意してください。
ON UPDATE CASCADE / ON DELETE CASCADE
このオプションを使用すると、親テーブルのレコードが更新または削除された場合、子テーブルの関連するレコードも自動的に更新または削除されます。
ALTER TABLE orders ADD CONSTRAINT fk_orders_customers FOREIGN KEY (customer_id) REFERENCES customers (id) ON UPDATE CASCADE ON DELETE CASCADE;
ON UPDATE RESTRICT / ON DELETE RESTRICT
ALTER TABLE orders ADD CONSTRAINT fk_orders_customers FOREIGN KEY (customer_id) REFERENCES customers (id) ON UPDATE RESTRICT ON DELETE RESTRICT;
ON UPDATE SET NULL / ON DELETE SET NULL
ALTER TABLE orders ADD CONSTRAINT fk_orders_customers FOREIGN KEY (customer_id) REFERENCES customers (id) ON UPDATE SET NULL ON DELETE SET NULL;
ALTER TABLE orders ADD CONSTRAINT fk_orders_customers FOREIGN KEY (customer_id) REFERENCES customers (id) ON UPDATE SET DEFAULT ON DELETE SET DEFAULT;
CHECK制約
直接的な外部キー制約を使用せずに、CHECK制約を使用して親テーブルのレコードが存在することを確認することもできます。
ALTER TABLE orders ADD CONSTRAINT check_customer_id CHECK (EXISTS (SELECT 1 FROM customers WHERE id = customer_id));
選択する手法
適切な手法は、アプリケーションの要件とデータ整合性の要件によって異なります。例えば、親テーブルのレコードが削除された場合に子テーブルのレコードも削除したい場合は、ON DELETE CASCADE
を使用します。一方、親テーブルのレコードが削除された場合に子テーブルのレコードを保持したい場合は、ON DELETE SET NULL
またはON DELETE SET DEFAULT
を使用します。
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