ストアドプロシージャの出力結果を格納する

2024-09-30

SQL Serverでストアドプロシージャの出力結果を変数に格納する方法

SQL Serverでは、ストアドプロシージャの実行結果を直接変数に格納することができます。これには、主に以下の方法があります。

OUTPUT パラメータを使用する

最も一般的な方法は、ストアドプロシージャの定義に OUTPUT パラメータを使用することです。このパラメータは、プロシージャの実行後に値が設定され、呼び出し側の変数に返されます。

CREATE PROCEDURE MyStoredProcedure
    @InputParameter INT,
    @OutputParameter INT OUTPUT
AS
BEGIN
    -- ストアドプロシージャの処理
    SET @OutputParameter = @InputParameter * 2;
END
DECLARE @Result INT;

EXEC MyStoredProcedure 5, @Result OUTPUT;

-- @Resultには10が格納されます

RETURN ステートメントを使用する

ストアドプロシージャから単一の値を返すには、RETURN ステートメントを使用できます。この値は、呼び出し側の変数に格納されます。

CREATE PROCEDURE GetMaxValue
AS
BEGIN
    DECLARE @MaxValue INT;

    -- 最大値を取得する処理
    SELECT @MaxValue = MAX(Value) FROM MyTable;

    RETURN @MaxValue;
END
DECLARE @Max INT;

SET @Max = EXEC GetMaxValue;

-- @Maxには最大値が格納されます

SELECT ステートメントを使用して結果セットを返す

ストアドプロシージャから複数の値を返すには、SELECT ステートメントを使用して結果セットを返します。その後、結果セットから必要な値を抽出することができます。

CREATE PROCEDURE GetMultipleValues
AS
BEGIN
    SELECT Column1, Column2 FROM MyTable;
END
DECLARE @Result TABLE (Column1 INT, Column2 VARCHAR(50));

INSERT INTO @Result
EXEC GetMultipleValues;

-- @Resultには複数の値が格納されます

注意:

  • 結果セットを返す場合は、SELECT ステートメントを使用し、結果を一時テーブルや変数に格納します。
  • RETURN ステートメントは、ストアドプロシージャから単一の値を返すために使用します。
  • OUTPUT パラメータは、ストアドプロシージャの定義に指定する必要があります。



ストアドプロシージャの出力結果を変数に格納する:コード例解説

CREATE PROCEDURE MyStoredProcedure
    @InputParameter INT,
    @OutputParameter INT OUTPUT
AS
BEGIN
    -- ストアドプロシージャの処理
    SET @OutputParameter = @InputParameter * 2;
END

解説:

  • @OutputParameter OUTPUT: プロシージャから呼び出し元に返す出力値。OUTPUT キーワードを指定することで、このパラメータは出力パラメータとして扱われます。
  • @InputParameter: プロシージャに渡す入力値。
DECLARE @Result INT;

EXEC MyStoredProcedure 5, @Result OUTPUT;

-- @Resultには10が格納されます
  • EXEC MyStoredProcedure 5, @Result OUTPUT: ストアドプロシージャ MyStoredProcedure を実行し、入力値として 5 を渡します。出力結果は @Result に格納されます。
  • DECLARE @Result INT: 呼び出し側で、出力結果を格納するための変数 @Result を宣言します。

動作:

  1. プロシージャが実行され、入力値 5@InputParameter に代入されます。
  2. プロシージャ内で、@OutputParameter@InputParameter * 2 の計算結果が代入されます。つまり、@OutputParameter には 10 が格納されます。
  3. プロシージャの実行が終了すると、@OutputParameter の値が呼び出し側の @Result にコピーされます。
CREATE PROCEDURE GetMaxValue
AS
BEGIN
    DECLARE @MaxValue INT;

    -- 最大値を取得する処理
    SELECT @MaxValue = MAX(Value) FROM MyTable;

    RETURN @MaxValue;
END
  • RETURN @MaxValue: プロシージャから単一の値 @MaxValue を返します。
DECLARE @Max INT;

SET @Max = EXEC GetMaxValue;

-- @Maxには最大値が格納されます
  • SET @Max = EXEC GetMaxValue: ストアドプロシージャ GetMaxValue を実行し、その戻り値を @Max に代入します。
  1. プロシージャが実行され、MyTable テーブルの Value 列の最大値が @MaxValue に代入されます。
  2. RETURN @MaxValue によって、@MaxValue の値が呼び出し元に返されます。
CREATE PROCEDURE GetMultipleValues
AS
BEGIN
    SELECT Column1, Column2 FROM MyTable;
END
DECLARE @Result TABLE (Column1 INT, Column2 VARCHAR(50));

INSERT INTO @Result
EXEC GetMultipleValues;

-- @Resultには複数の値が格納されます
  • INSERT INTO @Result EXEC GetMultipleValues; で、ストアドプロシージャの実行結果を @Result テーブルに挿入します。
  • @Result は、ストアドプロシージャの出力結果を格納するためのテーブル変数です。
  1. プロシージャが実行され、MyTable テーブルの Column1Column2 の値が結果セットとして返されます。
  2. この結果セットが @Result テーブルに挿入されます。
  • SELECT ステートメント: 複数の値(結果セット)を出力する際に使用。
  • RETURN ステートメント: 単一の値を出力する際に使用。
  • OUTPUT パラメータ: 単一の値を出力する際に使用。

選択のポイント:

  • 複数の値を返す場合は、SELECT ステートメント。
  • 返す値が1つの場合は、OUTPUT パラメータまたは RETURN ステートメント。
  • 結果セットを返す際の注意点: 結果セットの構造が複雑な場合、処理が複雑になることがあります。
  • 出力パラメータとRETURNの併用: 厳密には避けるべきですが、状況によっては併用することも可能です。
  • SQL Serverのバージョンによって、細かい文法や機能が異なる場合があります。
  • 上記のコード例は基本的なものです。実際の開発では、エラー処理やパフォーマンスチューニングなどを考慮する必要があります。



テーブル変数を使用する

ストアドプロシージャ内でテーブル変数を定義し、その変数に結果を格納して返すことができます。

CREATE PROCEDURE GetEmployeeData
AS
BEGIN
    DECLARE @EmployeeTable TABLE (
        EmployeeID INT,
        FirstName NVARCHAR(50),
        LastName NVARCHAR(50)
    );

    INSERT INTO @EmployeeTable
    SELECT EmployeeID, FirstName, LastName FROM Employees;

    SELECT * FROM @EmployeeTable;
END
DECLARE @ResultTable TABLE (
    EmployeeID INT,
    FirstName NVARCHAR(50),
    LastName NVARCHAR(50)
);

INSERT INTO @ResultTable
EXEC GetEmployeeData;

SELECT * FROM @ResultTable;

一時テーブルを使用する


sql sql-server variables



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