SQL Serverの日付操作:初心者から上級者まで役立つ完全ガイド:GETDATE()、CURRENT_TIMESTAMP()、SYSDATETIME()、SYSDATETIMEOFFSET()、SYSUTCDATETIME()、CAST()、DATEADD() をマスターして時間と空間を超えよう
SQL Serverで現在の日付を取得する:CURRENT_TIMESTAMP vs GetDate()
SQL Serverで現在の日付と時刻を取得するには、主にGETDATE()
とCURRENT_TIMESTAMP
の2つの関数を使用します。どちらもほぼ同じ目的で使用できますが、若干の違いがあります。
共通点
- どちらも現在の日付と時刻を
datetime
型で返します。 - 処理を実行しているSQL Serverインスタンスのタイムゾーンに基づいて値を返します。
- 非決定的関数であり、毎回呼び出すたびに異なる値を返す可能性があります。そのため、同じクエリを2回実行しても、異なる結果が返される場合があります。
- 列または式内で使用する場合、インデックスを作成することはできません。
相違点
項目 | GETDATE() | CURRENT_TIMESTAMP |
---|---|---|
データ型 | datetime | datetime |
内部精度 | マイクロ秒 | ミリ秒 |
デフォルトのスケーリング | なし | スケーリングあり |
導入バージョン | SQL Server 2000 | SQL Server 2008 |
詳細
-
GETDATE()
- SQL Server 2000以降で使用可能です。
- マイクロ秒単位の精度で現在の日付と時刻を返します。
- デフォルトのスケーリングは行われません。
SELECT GETDATE()
のように単独で呼び出すことができます。
-
CURRENT_TIMESTAMP
- デフォルトでスケーリングされます。つまり、小数点以下3桁まで表示されます。
SELECT CURRENT_TIMESTAMP
のように単独で呼び出すことができます。- ANSI SQL標準に準拠した関数です。
どちらを使用すべきか
一般的には、GETDATE()
の方がCURRENT_TIMESTAMP
よりも推奨されます。これは、GETDATE()
の方が精度が高く、デフォルトのスケーリングが行われないためです。
ただし、以下の場合はCURRENT_TIMESTAMP
を使用することがあります。
- ANSI SQL標準に準拠したコードを作成する必要がある場合
- ミリ秒単位の精度で十分な場合
例
-- GETDATE() を使用して現在の日付と時刻を取得する
SELECT GETDATE();
-- CURRENT_TIMESTAMP を使用して現在の日付と時刻を取得する
SELECT CURRENT_TIMESTAMP;
- SQL Server 2012以降では、
SYSDATETIME()
、SYSDATETIMEOFFSET()
、SYSUTCDATETIME()
などの新しい関数も導入されています。これらの関数は、より高度な機能を提供します。
-- GETDATE() を使用する
SELECT GETDATE() AS 現在の日付時刻;
-- CURRENT_TIMESTAMP を使用する
SELECT CURRENT_TIMESTAMP AS 現在の日付時刻;
現在の日付を文字列に変換
-- GETDATE() を使用して文字列に変換
SELECT CONVERT(VARCHAR(10), GETDATE(), 120) AS 現在の日付;
-- CURRENT_TIMESTAMP を使用して文字列に変換
SELECT CONVERT(VARCHAR(10), CURRENT_TIMESTAMP, 120) AS 現在の日付;
現在の日付と時刻を別々の列に格納
-- GETDATE() を使用して別々の列に格納
SELECT
CONVERT(VARCHAR(10), GETDATE(), 120) AS 現在の日付,
CONVERT(VARCHAR(8), GETDATE(), 108) AS 現在時刻;
-- CURRENT_TIMESTAMP を使用して別々の列に格納
SELECT
CONVERT(VARCHAR(10), CURRENT_TIMESTAMP, 120) AS 現在の日付,
CONVERT(VARCHAR(8), CURRENT_TIMESTAMP, 108) AS 現在時刻;
特定のタイムゾーンで現在の日付と時刻を取得
-- GETDATE() を使用して特定のタイムゾーンで取得
SELECT GETDATE() AT TIME ZONE 'Asia/Tokyo' AS 東京における現在の日付時刻;
-- CURRENT_TIMESTAMP を使用して特定のタイムゾーンで取得
SELECT CURRENT_TIMESTAMP AT TIME ZONE 'Asia/Tokyo' AS 東京における現在の日付時刻;
これらの例は、GETDATE()
とCURRENT_TIMESTAMP
を使用して様々な操作を行う方法を示しています。
- 上記のコードは、SQL Server Management Studio などのツールを使用して実行できます。
- コードを実行する前に、データベースに接続していることを確認してください。
- コードを自由に改変して、ニーズに合わせて使用してください。
方法
-
SYSDATETIME()
関数を使用するSELECT SYSDATETIME();
-
SYSUTCDATETIME()
関数は、SQL Server 2012以降で使用できる新しい関数です。現在の日付と時刻をdatetime
型で返し、UTC(協定世界時)での表現になります。SELECT SYSUTCDATETIME();
-
CAST()
関数と文字列リテラルを使用するCAST()
関数を使用して、文字列リテラルをdatetime
型に変換することもできます。この方法は、特定の日付を取得する場合に役立ちます。SELECT CAST('2024-04-06' AS datetime);
-
DATEADD()
関数を使用するDATEADD()
関数を使用して、現在の日付にオフセットを追加することもできます。この方法は、過去の日付または未来の日付を取得する場合に役立ちます。SELECT DATEADD(DAY, -1, GETDATE()); -- 昨日を取得 SELECT DATEADD(MONTH, 1, GETDATE()); -- 来月を取得
注意事項
- 上記の方法は、すべてSQL Server 2008以降で使用できます。
SYSDATETIME()
,SYSDATETIMEOFFSET()
,SYSUTCDATETIME()
関数は、GETDATE()
とCURRENT_TIMESTAMP
よりも新しい関数です。これらの関数は、より多くの情報を提供し、より汎用性があります。- 特定の要件に応じて、適切な方法を選択してください。
sql-server datetime getdate