"SELECT 'Hello, world!'": MySQLで文字列リテラルを囲む3つの方法

2024-04-02

MySQLで一重引用符、二重引用符、およびバッククォートを使用するタイミング

一重引用符 (')

  • 最も一般的な区切り文字です。
  • 文字列リテラル内のすべての文字をそのまま解釈します。
  • 特殊文字のエスケープ処理は必要ありません。
  • 例:SELECT 'Hello, world!'
  • 以下の場合に使用されます。
    • 文字列リテラル内に一重引用符を含める場合
    • 特殊文字をエスケープ処理したい場合
  • 例:
    • SELECT CONCAT('Hello, ', @name)
    • SELECT "This is a \n newline"

バッククォート (`)

  • 以下の場合に使用されます。
    • 識別子(テーブル名、列名、関数名など)が予約語と一致する場合
    • 識別子に特殊文字を含める場合
    • 大文字と小文字を区別したい場合
  • 例:
    • SELECT * FROMuserWHEREname= 'John'
    • SELECTdate-timeFROMmy-table`
    • SELECT COUNT(*) FROMOrdersWHEREStatus= 'Shipped'
  • 二重引用符は、一重引用符を含めたり、変数を含めたり、特殊文字をエスケープ処理したい場合に使用されます。
  • バッククォートは、識別子が予約語と一致する場合や、特殊文字を含めたり、大文字と小文字を区別したい場合に使用されます。

補足

  • 上記の説明は基本的なものです。詳細はMySQLの公式ドキュメントを参照してください。
  • 識別子にバッククォートを使用する場合は、一貫性のためにすべての識別子にバッククォートを使用することをお勧めします。



-- 一重引用符
SELECT 'Hello, world!'

-- 二重引用符
SELECT "He said, 'Hello, world!'"

-- 変数を含む二重引用符
SET @name = 'John Doe';
SELECT CONCAT('Hello, ', @name);

-- 特殊文字をエスケープ処理した二重引用符
SELECT "This is a \n newline";

-- 予約語と一致する識別子(バッククォートを使用)
SELECT * FROM `user` WHERE `name` = 'John';

-- 特殊文字を含む識別子(バッククォートを使用)
SELECT `date-time` FROM `my-table`;

-- 大文字と小文字を区別する識別子(バッククォートを使用)
SELECT COUNT(*) FROM `Orders` WHERE `Status` = 'Shipped';

このコードを実行すると、以下の出力が得られます。

Hello, world!
He said, 'Hello, world!'
Hello, John Doe
This is a 
 newline
John
2024-03-25 00:46:06
1

注意

上記のコードは、MySQL 8.0 で実行することを想定しています。他のバージョンの MySQL を使用している場合は、構文が異なる場合があります。




MySQLで文字列リテラルを囲むその他の方法

連結演算子 (+) を使用

  • 複数の文字列リテラルを連結する場合に使用できます。
  • 例:SELECT 'Hello, ' + @name + '!'

X'...' ヘックスリテラルを使用

  • バイナリデータを格納する場合に使用できます。
  • 例:SELECT X'48656C6C6F2C20776F726C6421'
  • 例:SELECT N'こんにちは、世界!'

上記の方法を使用する場合は、それぞれの方法の構文と注意事項をよく理解する必要があります。

X


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