SQL Serverにおける文字列データ型徹底比較! char, nchar, varchar, nvarchar の違いと使い分けをマスターしよう!

2024-04-05

SQL Server における char、nchar、varchar、nvarchar の違い

SQL Server には、文字列データを格納するための 4 つの主要なデータ型があります。 それぞれ異なる特性を持ち、適切な場面で使い分けることが重要です。

  • char(n): 固定長の文字列データ型です。 指定された n 文字分の領域を確保し、格納された文字数に関わらず常にその領域を使用します。 不足している部分は空白で埋められます。
  • nchar(n): 固定長の Unicode 文字列データ型です。 char(n) と同様に固定長の領域を確保しますが、Unicode 文字を格納するため、2 バイト文字にも対応できます。
  • varchar(n): 可変長の文字列データ型です。 実際に格納された文字数に応じて領域を使用するため、無駄なスペースを節約できます。 最大 n 文字まで格納できますが、それ以下の文字数であれば問題ありません。

比較表

データ型長さ文字種領域末尾空白補足
char(n)固定長 (n)シングルバイト固定あり古いシステムとの互換性が必要な場合にのみ使用する
nchar(n)固定長 (n)Unicode固定ありUnicode 文字列を格納する必要があるが、可変長の利点が必要ない場合に使用する
varchar(n)可変長 (最大 n)シングルバイト可変なしストレージ効率を重視する場合によく使用される
nvarchar(n)可変長 (最大 n)Unicode可変なしUnicode 文字列を格納し、ストレージ効率も重視する場合によく使用される

各データ型の詳細

  • char(n): 主に古いシステムとの互換性を維持するために使用されます。 新しいシステムでは、varchar(n) を使用する方が効率的です。
  • nchar(n): Unicode 文字列を格納する必要がある場合は nchar(n) を使用します。 ただし、可変長の利点が必要ない場合は、nvarchar(n) を使用する方が効率的です。
  • varchar(n): ストレージ効率を重視する場合は varchar(n) を使用します。 多くの場合、必要なのは実際に格納される文字数のみであり、固定長の領域を確保する必要はありません。
  • nvarchar(n): Unicode 文字列を格納し、ストレージ効率も重視する場合は nvarchar(n) を使用します。 nvarchar(n) は、nchar(n) と異なり、可変長の領域を使用するため、必要なスペースのみを確保します。
  • Unicode 文字列を格納する必要がある場合は、nchar(n) または nvarchar(n) を使用します。
  • 古いシステムとの互換性を維持する必要がある場合は、char(n) を使用します。

上記以外にも、SQL Server には文字列データを格納するための他のデータ型があります。 例えば、textntext データ型は、より長い文字列を格納するために使用できます。 また、CLOBNVARCHAR(MAX) データ型は、非常に長い文字列を格納するために使用できます。

使用するデータ型は、格納するデータの量と種類、およびパフォーマンス要件によって異なります。




-- テーブルの作成
CREATE TABLE test_table (
  id INT PRIMARY KEY IDENTITY,
  char_value CHAR(10) NOT NULL,
  nchar_value NCHAR(10) NOT NULL,
  varchar_value VARCHAR(20) NOT NULL,
  nvarchar_value NVARCHAR(20) NOT NULL
);

-- データの挿入
INSERT INTO test_table (char_value, nchar_value, varchar_value, nvarchar_value)
VALUES ('abc', N'あいうえお', 'abcdef', N'かきくけこ');

-- データの取得
SELECT * FROM test_table;

説明

  1. CREATE TABLE ステートメントを使用して、test_table という名前のテーブルを作成します。 このテーブルには、4 つの列があります。
    • id: 主キーとなる列で、自動的にインクリメントされる整数値です。
    • char_value: CHAR(10) データ型の列です。 固定長の 10 文字の文字列を格納します。
  2. INSERT INTO ステートメントを使用して、test_table テーブルにデータ挿入します。
    • char_value 列には、"abc" という固定長の 10 文字の文字列が挿入されます。
  3. SELECT ステートメントを使用して、test_table テーブルからすべてのデータを取得します。

補足

このサンプルコードは、各データ型の基本的な使用方法を示しています。 実際の使用例では、状況に合わせてデータ型やクエリを変更する必要があります。




SQL Server における char、nchar、varchar、nvarchar の選択に関するその他の考慮事項

パフォーマンス

  • charnchar は固定長のデータ型であるため、varcharnvarchar よりも検索とソートのパフォーマンスが優れている場合があります。 ただし、固定長のデータ型は、ストレージスペースを浪費する可能性があります。
  • varcharnvarchar は可変長のデータ型であるため、必要なストレージスペースのみを使用するため、ストレージ効率に優れています。 ただし、可変長のデータ型は、固定長のデータ型よりも検索とソートのパフォーマンスが劣る場合があります。

互換性

  • 新しいシステムでは、varchar または nvarchar データ型を使用することをお勧めします。

国際化

  • アプリケーションが国際的なユーザーを対象としている場合は、nchar または nvarchar データ型を使用して、Unicode 文字を格納する必要があります。
  • 日本語などの東アジア言語を使用する場合は、nvarchar データ型を使用することをお勧めします。

索引

  • 頻繁に検索またはソートする列には、索引を作成する必要があります。
  • 索引を作成する場合は、固定長のデータ型 (char または nchar) を使用する方が効率的です。

charncharvarcharnvarchar の適切なデータ型は、個々のニーズによって異なります。 上記のガイダンスを参考に、それぞれの長所と短所を比較検討し、最適なデータ型を選択してください。


sql-server varchar


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