Azure AD を使用して Azure SQL Database に接続:名前付きパイプ
SQL Server の名前付きパイプとは?
SQL Server の名前付きパイプは、クライアントとサーバー間の通信に使用される一種のネットワークプロトコルです。パイプは、ローカルまたはリモートの SQL Server インスタンスへの接続に使用できます。
仕組み
名前付きパイプは、オペレーティングシステムによって提供される IPC (Inter-Process Communication) メカニズムを利用します。クライアントは、サーバー上の名前付きパイプに接続する要求を送信します。サーバーは要求を受け付け、パイプを開いてクライアントとの通信を開始します。
利点
名前付きパイプは、以下の利点があります。
- 高速: 他のネットワークプロトコル (TCP/IP など) よりも高速な通信が可能です。
- 軽量: 他のネットワークプロトコルよりも少ないメモリと CPU リソースを使用します。
- 安全: 他のネットワークプロトコルよりも安全な通信が可能です。
欠点
- ローカル接続のみ: リモート接続には使用できません。
- ファイアウォールの制限: ファイアウォールによって制限される場合があります。
使用例
名前付きパイプは、以下の用途に使用されます。
- ローカルアプリケーションからの接続: ローカルアプリケーションは、名前付きパイプを使用して SQL Server インスタンスに接続できます。
- 管理ツールからの接続: SQL Server Management Studio などの管理ツールは、名前付きパイプを使用して SQL Server インスタンスに接続できます。
- サービスからの接続: サービスは、名前付きパイプを使用して SQL Server インスタンスに接続できます。
設定
名前付きパイプは、SQL Server 構成マネージャーを使用して設定できます。
- 名前付きパイプは、Windows オペレーティングシステムでのみ使用できます。
- 名前付きパイプは、共有メモリを使用するため、パフォーマンスが向上する場合があります。
- 名前付きパイプは、匿名接続を許可するように設定できます。
関連用語
- SQL Server
- パイプ
- 名前付きパイプ
- IPC (Inter-Process Communication)
- TCP/IP
- ファイアウォール
- ローカル接続
- リモート接続
- 管理ツール
- サービス
- SQL Server 構成マネージャー
using System;
using System.Data.SqlClient;
namespace NamedPipeExample
{
class Program
{
static void Main(string[] args)
{
// 接続文字列
string connectionString = "Data Source=localhost;Initial Catalog=Test;Integrated Security=True";
// SqlConnection オブジェクトを作成
using (SqlConnection connection = new SqlConnection(connectionString))
{
// SqlConnection オブジェクトを開く
connection.Open();
// SqlCommand オブジェクトを作成
using (SqlCommand command = new SqlCommand("SELECT * FROM dbo.Customers", connection))
{
// SqlCommand オブジェクトを実行
SqlDataReader reader = command.ExecuteReader();
// 結果を読み取る
while (reader.Read())
{
Console.WriteLine("{0} {1}", reader["CustomerID"], reader["FirstName"]);
}
}
}
}
}
}
接続文字列
Data Source
: サーバーの名前または IP アドレスInitial Catalog
: 接続するデータベースの名前Integrated Security
: Windows 認証を使用するかどうか
- リモートの SQL Server インスタンスへの接続:
string connectionString = "Data Source=remote-server;Initial Catalog=Test;Integrated Security=True";
- 匿名接続:
string connectionString = "Data Source=localhost;Initial Catalog=Test;User ID=sa;Password=P@ssw0rd";
SQL Server への接続方法
TCP/IP は、最も一般的な接続方法です。ローカルおよびリモート接続に使用できます。
string connectionString = "Data Source=localhost,1433;Initial Catalog=Test;Integrated Security=True";
Port
: サーバーのポート番号 (デフォルトは 1433)
Shared Memory
共有メモリは、ローカル接続でのみ使用できる高速な接続方法です。
string connectionString = "Data Source=localhost;Initial Catalog=Test;Integrated Security=True;Provider=SQLOLEDB";
Data Source
: サーバーの名前Provider
: 使用するプロバイダー (SQLOLEDB または SqlClient)
Azure Active Directory
Azure Active Directory (AD) を使用して、Azure SQL Database に接続できます。
string connectionString = "Data Source=tcp:myserver.database.windows.net,1433;Initial Catalog=Test;Integrated Security=False;User ID=myuser@myserver;Password=P@ssw0rd;Trusted_Connection=False;Encrypt=True";
User ID
: Azure AD ユーザーの名前Password
: Azure AD ユーザーのパスワードTrusted_Connection
: 信頼済み接続を使用するかどうかEncrypt
: 接続を暗号化するかどうか
- SQL Server Management Studio (SSMS)
- SQLCMD
- PowerShell
sql-server pipe named-pipes