PostgreSQLで値を配列に集計する方法

2024-04-19

PostgreSQLで値を配列に集計する方法

array_agg 関数の基本構文

SELECT
  array_agg(expression) AS array_result
FROM table_name;

このクエリは、table_name テーブルの expression 列のすべての値を単一の配列にまとめ、array_result という名前の別名で返します。

例:全ての顧客IDを配列にまとめる

SELECT
  array_agg(customer_id) AS customer_ids
FROM customers;

このクエリは、customers テーブルのすべての顧客IDを customer_ids という名前の配列にまとめ、返します。

DISTINCT キーワードの使用

array_agg 関数と併用することで、重複する値を排除した配列を作成できます。

SELECT
  array_agg(DISTINCT expression) AS array_result
FROM table_name;
SELECT
  array_agg(DISTINCT product_id) AS ordered_products
FROM orders;

このクエリは、orders テーブルの各注文における異なる商品IDを ordered_products という名前の配列にまとめ、返します。

ORDER BY 句の使用

配列内の要素の並び順を制御したい場合は、ORDER BY 句を組み合わせて使用できます。

SELECT
  array_agg(expression) AS array_result
ORDER BY expression
FROM table_name;

例:金額の高い順に注文された商品IDを配列にまとめる

SELECT
  array_agg(product_id ORDER BY product_price DESC) AS ordered_products
FROM orders;

WHERE 句の使用

特定の条件に合致する値のみを含む配列を作成できます。

SELECT
  array_agg(expression) AS array_result
FROM table_name
WHERE condition;
SELECT
  array_agg(product_id) AS ordered_products
FROM orders
WHERE customer_id = 123;

array_agg 関数は、PostgreSQLで値を柔軟に配列に集計するための強力なツールです。基本的な構文に加え、DISTINCT、ORDER BY、WHERE句を組み合わせることで、様々な要件に合わせた配列を作成できます。

補足

  • PostgreSQLには、array_agg 関数以外にも、配列を操作するための様々な関数があります。詳細は、PostgreSQLのマニュアルを参照してください。
  • 複雑な集計処理を行う場合は、サブクエリを使用する方が効率的な場合があります。



PostgreSQLにおけるarray_agg関数のサンプルコード

全ての顧客IDを配列にまとめる

SELECT
  array_agg(customer_id) AS customer_ids
FROM customers;

各注文の異なる商品IDを配列にまとめる

SELECT
  array_agg(DISTINCT product_id) AS ordered_products
FROM orders;

金額の高い順に注文された商品IDを配列にまとめる

SELECT
  array_agg(product_id ORDER BY product_price DESC) AS ordered_products
FROM orders;

特定の顧客の注文された商品IDを配列にまとめる

SELECT
  array_agg(product_id) AS ordered_products
FROM orders
WHERE customer_id = 123;

サブクエリを使用して、特定の条件に合致する顧客の注文IDを配列にまとめる

SELECT
  array_agg(order_id) AS order_ids
FROM orders
WHERE customer_id IN (
  SELECT customer_id
  FROM customers
  WHERE country = 'Japan'
);

このクエリは、customers テーブルで国名が "Japan" である顧客の customer_id をすべて取得し、orders テーブルからこれらの顧客の注文IDを order_ids という名前の配列にまとめ、結果を返します。

これらのサンプルコードは、array_agg 関数の基本的な機能と、様々なバリエーションで使用できることを示しています。

ご自身のニーズに合わせて、これらの例を参考に、様々なクエリを作成してみてください。




PostgreSQLで値を配列に集計するその他の方法

GROUP BY 句とサブクエリを組み合わせることで、グループごとに配列を作成できます。

SELECT
  group_column,
  array_agg(expression) AS array_result
FROM table_name
GROUP BY group_column;
SELECT
  category,
  array_agg(product_id) AS product_ids
FROM products
GROUP BY category;

window 関数

array_agg 関数は、WINDOW関数と組み合わせて使用することで、より柔軟な集計処理を実行できます。

SELECT
  expression,
  array_agg(expression) OVER (PARTITION BY partition_column ORDER BY order_column) AS array_result
FROM table_name;

例:各顧客の注文ごとに、注文された商品IDを価格の高い順に配列にまとめる

SELECT
  customer_id,
  order_id,
  product_id,
  array_agg(product_id ORDER BY product_price DESC) OVER (PARTITION BY customer_id, order_id) AS ordered_products
FROM orders;

PL/pgSQL を使用する

複雑な集計処理が必要な場合は、PL/pgSQLを使用して、独自の関数を作成することができます。

CREATE FUNCTION array_agg_with_custom_order(
  data_type any,
  order_expression any
)
RETURNS any
AS $$
DECLARE
  result array;
BEGIN
  FOREACH row IN SELECT data_type FROM data_source LOOP
    result := array_append(result, row.data_type);
  END LOOP;

  RETURN array_sort(result, order_expression);
END;
$$ LANGUAGE plpgsql;

この例は、data_type 列の値を order_expression で指定された順序に並べ替えた配列を返すPL/pgSQL関数を作成するものです。

上記以外にも、PostgreSQLには様々な方法で値を配列に集計することができます。最適な方法は、データの構造、必要な処理、パフォーマンス要件などの状況によって異なります。

それぞれの方法の利点と欠点を理解し、状況に応じて適切な方法を選択することが重要です。


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