SQL Server 2008 R2 で文字列操作をマスターしよう!CONCAT 関数の使い方から応用例まで

2024-06-26

SQL Server 2008 R2 での CONCAT 関数の使い方

SQL Server 2008 R2 には、文字列を連結するための CONCAT 関数はありません。代わりに、プラス記号 (+) を使用して文字列を連結できます。

プラス記号を使用した文字列の連結

以下の例では、Customers テーブルの FirstName 列と LastName 列の値を連結して、完全な名前を作成する方法を示します。

SELECT FirstName + ' ' + LastName AS FullName
FROM Customers;

このクエリは、以下の結果を返します。

FullName
-------
John Doe
Jane Doe
Peter Jones

非文字列値を連結する場合、それらの値を文字列に変換する必要があります。

以下の例では、CustomerID 列の値と OrderDate 列の値を連結して、顧客 ID と注文日の組み合わせを作成する方法を示します。

SELECT CONVERT(VARCHAR(10), CustomerID) + '-' + CONVERT(VARCHAR(10), OrderDate, 120) AS OrderID
FROM Orders;
OrderID
-------
1-2023-10-04
2-2023-11-15
3-2024-01-01

その他の注意事項

  • プラス記号と CONCAT 関数の両方で、NULL 値は空の文字列として扱われます。
  • 連結する文字列の合計長が 4,000 文字を超えると、エラーが発生する可能性があります。

補足

SQL Server 2012 以降では、CONCAT 関数が正式に導入されました。 CONCAT 関数はプラス記号と同じように使用できますが、引数の型変換が不要になるという利点があります。

以下の例は、SQL Server 2012 以降で CONCAT 関数を使用して同じ結果を取得する方法を示しています。

SELECT CONCAT(FirstName, ' ', LastName) AS FullName
FROM Customers;



    SQL Server 2008 R2 での CONCAT 関数のサンプルコード

    SELECT CustomerID, FirstName, LastName,
           FirstName + ' ' + LastName AS FullName
    FROM Customers;
    
    CustomerID  FirstName  LastName     FullName
    ----------  ---------  ---------  -------------
    1           John       Doe        John Doe
    2           Jane       Doe        Jane Doe
    3           Peter      Jones      Peter Jones
    

    例 2: 顧客 ID と注文日の組み合わせを作成する

    SELECT OrderID, CustomerID, OrderDate,
           CONVERT(VARCHAR(10), CustomerID) + '-' + CONVERT(VARCHAR(10), OrderDate, 120) AS OrderID2
    FROM Orders;
    
    OrderID  CustomerID  OrderDate      OrderID2
    --------  ------------  ------------  ---------
    1        1           2023-10-04  1-2023-10-04
    2        2           2023-11-15  2-2023-11-15
    3        3           2024-01-01  3-2024-01-01
    

    例 3: 製品名と説明を結合する

    この例では、Products テーブルの ProductName 列と ProductDescription 列の値を連結して、製品名と説明を結合する方法を示します。

    SELECT ProductID, ProductName, ProductDescription,
           ProductName + ' - ' + ProductDescription AS ProductInfo
    FROM Products;
    
    ProductID  ProductName  ProductDescription                                       ProductInfo
    ----------  ------------  -------------------------------------------------------  -------------
    1           Widget A      Small, lightweight widget for everyday tasks.                   Widget A - Small, lightweight widget for everyday tasks.
    2           Widget B      Heavy-duty widget for demanding applications.                 Widget B - Heavy-duty widget for demanding applications.
    3           Widget C      Multi-purpose widget with a variety of features.              Widget C - Multi-purpose widget with a variety of features.
    



    SQL Server 2008 R2 で文字列を連結するその他の方法

    以下に、そのうちのいくつかをご紹介します。

    STUFF 関数は、文字列の一部を別の文字列で置換するために使用できますが、文字列の連結にも使用できます。

    SELECT CustomerID, FirstName, LastName,
           STUFF(FirstName + ' ', 12, LEN(FirstName), LastName) AS FullName
    FROM Customers;
    
    CustomerID  FirstName  LastName     FullName
    ----------  ---------  ---------  -------------
    1           John       Doe        John Doe
    2           Jane       Doe        Jane Doe
    3           Peter      Jones      Peter Jones
    

    SUBSTRING 関数と REPEAT 関数

    SUBSTRING 関数は、文字列の一部を抽出するために使用できますが、文字列の連結にも使用できます。 REPEAT 関数は、文字列を指定した回数繰り返すために使用できます。

    SELECT CustomerID, FirstName, LastName,
           FirstName + ' ' + REPEAT(' ', LEN(LastName) - LEN(FirstName)) + LastName AS FullName
    FROM Customers;
    

    このクエリは、上記の STUFF 関数を使用した例と同じ結果を返します。

    SELECT CustomerID, OrderDate,
           FORMAT(CustomerID, '00') + '-' + FORMAT(OrderDate, 'yyyy-MM-dd') AS OrderID2
    FROM Orders;
    

    列のエイリアスを使用して、選択された列に新しい名前を付けることができます。 この新しい名前を使用して、他の列と結合できます。

    SELECT CustomerID, FirstName AS FName, LastName AS LName,
           FName + ' ' + LName AS FullName
    FROM Customers;
    

    上記以外にも、SQL Server 2008 R2 で文字列を連結する方法はいくつかあります。


    sql-server sql-server-2008 t-sql


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