SQLでMIN()、MAX()、AVG()などの集計関数を使ってグループ内の統計値を求める方法

2024-07-27

SQLで2つのフィールドを使ってグループ化とカウントを行う方法

SQLにおけるGROUP BY句とCOUNT関数は、データを様々な基準でグループ化し、各グループ内のレコード数を集計するのに役立ちます。この機能は、顧客の購入傾向を分析したり、ウェブサイトのトラフィックを調査したりするなど、様々な場面で活用できます。

本記事では、2つのフィールドを使ってグループ化とカウントを行うSQLクエリをわかりやすく解説します。

以下は、架空の「orders」テーブルを持つデータベースを例として使用します。このテーブルには、注文ID、顧客ID、商品ID、注文個数などの情報が含まれています。

orders (
  order_id INT PRIMARY KEY,
  customer_id INT,
  product_id INT,
  quantity INT
);

このテーブルを使って、以下のクエリを実行すると、各顧客が購入した商品の個数をカウントできます。

SELECT customer_id, product_id, COUNT(*) AS order_count
FROM orders
GROUP BY customer_id, product_id;

このクエリは以下の結果を返します。

customer_id | product_id | order_count
------------+------------+------------
1           | 1          | 10
1           | 2          | 15
2           | 1          | 5
2           | 3          | 7

この結果から、顧客1は商品1を10個、商品2を15個、顧客2は商品1を5個、商品3を7個購入したことがわかります。

解説

上記のクエリは以下の通り分解できます。

  • SELECT customer_id, product_id, COUNT(*) AS order_count: この部分は、取得したいカラムを指定します。ここでは、customer_idproduct_id、そして各グループの注文個数(order_countというエイリアスで指定)を取得します。
  • FROM orders: この部分は、クエリ対象のテーブルを指定します。ここでは、ordersテーブルを参照します。
  • GROUP BY customer_id, product_id: この部分は、データをグループ化するフィールドを指定します。ここでは、customer_idproduct_idでグループ化するため、これらのフィールドがGROUP BY句に指定されています。
  • COUNT(*): この部分は、各グループ内のレコード数をカウントする集計関数です。ここでは、すべてのレコード(*)をカウントするため、COUNT(*)が使用されています。

2つのフィールドでグループ化とカウントを行う際のポイント

  • GROUP BY句で指定するフィールドは、集計を行いたいフィールドと同じである必要はありません。
  • 複数の集計関数を使用することもできます。
  • WHERE句を使用して、グループ化対象となるレコードを絞り込むことができます。
  • HAVING句を使用して、グループ化結果に対して条件を指定することができます。

SQLにおけるGROUP BY句とCOUNT関数は、データを効果的に分析するのに役立つ強力なツールです。2つのフィールドを使ってグループ化とカウントを行うことで、より詳細な分析が可能になります。




SELECT customer_id,
       SUM(quantity) AS total_quantity
FROM orders
GROUP BY customer_id;
customer_id | total_quantity
------------+---------------
1           | 25
2           | 12

この結果から、顧客1は合計25個の商品を注文し、顧客2は合計12個の商品を注文したことがわかります。

説明

  • SELECT customer_id, SUM(quantity) AS total_quantity: この部分は、取得したいカラムを指定します。ここでは、customer_idと、各顧客が注文した商品の合計個数(total_quantityというエイリアスで指定)を取得します。
  • SUM(quantity): この部分は、quantityフィールドの値を合計する集計関数です。
  • 各商品がどの顧客に最も多く販売されているのかを確認する:
SELECT product_id, customer_id, COUNT(*) AS order_count
FROM orders
GROUP BY product_id, customer_id
ORDER BY order_count DESC;
  • 各顧客がどの曜日に最も多くの注文を行っているのかを確認する:
SELECT customer_id, DAYOFWEEK(order_date) AS order_day, COUNT(*) AS order_count
FROM orders
GROUP BY customer_id, DAYOFWEEK(order_date);



WITH order_counts AS (
  SELECT customer_id, product_id, COUNT(*) AS order_count
  FROM orders
  GROUP BY customer_id, product_id
)
SELECT *
FROM order_counts
ORDER BY customer_id, product_id;
customer_id | product_id | order_count
------------+------------+------------
1           | 1          | 10
1           | 2          | 15
2           | 1          | 5
2           | 3          | 7

サブクエリを使用した方法

サブクエリを使用して、集計結果を別のクエリで使用することができます。以下は、サブクエリを使用して2つのフィールドでグループ化とカウントを行う例です。

SELECT customer_id, product_id, (
  SELECT COUNT(*)
  FROM orders
  WHERE customer_id = o.customer_id
    AND product_id = o.product_id
) AS order_count
FROM orders AS o;
customer_id | product_id | order_count
------------+------------+------------
1           | 1          | 10
1           | 2          | 15
2           | 1          | 5
2           | 3          | 7

集計関数以外の方法

集計関数以外にも、グループ化とカウントを行う方法はいくつかあります。以下は、その例です。

  • DISTINCT句を使用して、各グループ内の重複するレコードを削除する。
  • COUNT(DISTINCT field)を使用して、各グループ内の個別レコード数をカウントする。
  • MIN()MAX()AVG()などの集計関数を使用して、グループ内の最小値、最大値、平均値などを求める。

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