保存方法徹底比較!MySQLデータベースにおける緯度/経度とGEOMETRY型の関係

2024-04-05

MySQLデータベースに緯度/経度を保存する際のデータ型

DOUBLE型

  • 数値型で、小数点以下の桁数を指定できます。
  • 緯度/経度の精度をある程度保ちたい場合に適しています。
  • 範囲は-1.7976931348623157E+308から1.7976931348623157E+308までです。
  • 多くの場合、DOUBLE(9,6) (小数点以下6桁) が推奨されます。

FLOAT型

  • DOUBLE型よりも精度が低く、メモリ使用量も少ない数値型です。
  • 範囲は-3.4028234663852886E+38から3.4028234663852886E+38までです。
  • FLOAT(7,4) (小数点以下4桁) が一般的です。

DECIMAL型

  • 固定小数点数の数値型です。
  • 範囲は-10^38-1から10^38-1までです。
  • DECIMAL(10,6) (小数点以下6桁) などの形式で指定できます。

GEOMETRY型

  • 空間データ型で、点、線、ポリゴンなどの形状を保存できます。
  • 緯度/経度だけでなく、高度などの情報も一緒に保存したい場合に適しています。
  • MySQL 8.0以降でサポートされています。

TEXT型

  • 文字列型です。
  • ただし、DOUBLE型などの数値型と比べて、データの比較や検索が遅くなる可能性があります。

どのデータ型を選ぶべきか

上記のデータ型の中から、具体的な状況に応じて適切なものを選ぶ必要があります。

  • 緯度/経度の精度をある程度保ちたい場合は、DOUBLE(9,6) がおすすめです。
  • 緯度/経度の精度をそこまで重要視しない場合は、FLOAT(7,4) で十分です。
  • 緯度/経度の値を正確に保存したい場合は、DECIMAL(10,6) などの形式で DECIMAL 型を使用します。

その他の考慮事項

  • データベースのバージョン
  • 使用するストレージエンジン
  • 緯度/経度をどのように使用するのか

なども考慮する必要があります。




CREATE TABLE places (
  id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  name VARCHAR(255) NOT NULL,
  latitude DOUBLE(9,6) NOT NULL,
  longitude DOUBLE(9,6) NOT NULL,
  PRIMARY KEY (id)
);

INSERT INTO places (name, latitude, longitude)
VALUES ('東京', 35.6895, 139.6917),
       ('大阪', 34.6938, 135.5022),
       ('京都', 35.0213, 135.7555);

上記コードを実行すると、places テーブルに3つのレコードが作成されます。

  • id カラムは、レコードの一意の識別子です。
  • name カラムは、場所の名前です。
  • 緯度/経度を保存する際には、空間インデックスを作成することをおすすめします。空間インデックスは、緯度/経度を使った検索を高速化することができます。
  • 緯度/経度を地図上で表示したい場合は、Google Maps Platform などのサービスを利用することができます。



緯度/経度を保存するその他の方法

POINT型

GEOMETRY型の中で、点の位置を表すデータ型です。

CREATE TABLE places (
  id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  name VARCHAR(255) NOT NULL,
  location POINT NOT NULL,
  PRIMARY KEY (id)
);

INSERT INTO places (name, location)
VALUES ('東京', POINT(35.6895, 139.6917)),
       ('大阪', POINT(34.6938, 135.5022)),
       ('京都', POINT(35.0213, 135.7555));

ST_GeomFromText()関数

文字列からGEOMETRY型の値を作成する関数です。

INSERT INTO places (name, location)
VALUES ('東京', ST_GeomFromText('POINT(35.6895 139.6917)')),
       ('大阪', ST_GeomFromText('POINT(34.6938 135.5022)')),
       ('京都', ST_GeomFromText('POINT(35.0213 135.7555)'));

外部キー

別のテーブルに緯度/経度を保存し、外部キーを使用して関連付ける方法です。

CREATE TABLE locations (
  id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  latitude DOUBLE(9,6) NOT NULL,
  longitude DOUBLE(9,6) NOT NULL,
  PRIMARY KEY (id)
);

CREATE TABLE places (
  id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  name VARCHAR(255) NOT NULL,
  location_id INT NOT NULL,
  PRIMARY KEY (id),
  FOREIGN KEY (location_id) REFERENCES locations (id)
);

INSERT INTO locations (latitude, longitude)
VALUES (35.6895, 139.6917),
       (34.6938, 135.5022),
       (35.0213, 135.7555);

INSERT INTO places (name, location_id)
VALUES ('東京', 1),
       ('大阪', 2),
       ('京都', 3);
  • 緯度/経度を単なる数値として保存したい場合は、DOUBLE型やFLOAT型がおすすめです。
  • データ量が多い場合は、外部キーを使用して別のテーブルに保存することを検討します。

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