Oracle SQLにおける日付比較:基本と応用例

2024-06-21

Oracle SQLにおける日付比較

基本的な比較方法

1 絶対日付との比較

最も基本的な方法は、日付カラムを特定の日付と直接比較することです。以下の例では、ordersテーブルのorder_dateカラムが2023年1月1日より後の日付かどうかを調べます。

SELECT *
FROM orders
WHERE order_date > TO_DATE('2023-01-01', 'YYYY-MM-DD');
SELECT *
FROM orders
WHERE order_date <= SYSDATE - 30;

3 間隔による比較

SELECT *
FROM orders
WHERE order_date BETWEEN TO_DATE('2023-01-01', 'YYYY-MM-DD')
  AND TO_DATE('2023-03-31', 'YYYY-MM-DD');

便利なテクニック

1 特定の日付部分の比較

TRUNC関数とEXTRACT関数を使用して、日付の特定部分(年、月、日など)を比較することができます。以下の例では、ordersテーブルのorder_dateカラムの月が1月かどうかを調べます。

SELECT *
FROM orders
WHERE EXTRACT(MONTH FROM order_date) = 1;

2 文字列リテラルとしての入力

日付リテラルは、文字列として直接入力できます。書式はYYYY-MM-DDとし、ハイフンは必須です。

SELECT *
FROM orders
WHERE order_date = '2023-01-01';

3 その他の演算子

日付比較には、>=, <=, <>などの演算子も使用できます。

注意点

  • Oracleでは、日付はDATE型で格納されます。
  • 日付カラムを文字列として比較することは避けてください。誤った結果が得られる可能性があります。
  • 常に適切な書式で日付リテラルを入力してください。



Oracle SQLにおける日付比較のサンプルコード

特定の日付との比較

-- 2023年8月10日より後の注文をすべて選択します。
SELECT *
FROM orders
WHERE order_date > TO_DATE('2023-08-10', 'YYYY-MM-DD');

相対日付との比較

-- 注文日から30日以内に発送された商品をすべて選択します。
SELECT *
FROM orders
WHERE ship_date <= order_date + 30;

間隔による比較

-- 2023年第2四半期の売上をすべて選択します。
SELECT *
FROM sales
WHERE sale_date BETWEEN TO_DATE('2023-10-01', 'YYYY-MM-DD')
  AND TO_DATE('2023-12-31', 'YYYY-MM-DD');

特定の日付部分の比較

-- 2023年3月に雇用された従業員をすべて選択します。
SELECT *
FROM employees
WHERE EXTRACT(MONTH FROM hire_date) = 3
  AND EXTRACT(YEAR FROM hire_date) = 2023;

文字列リテラルとしての入力

-- 2022年1月1日のみを表示します。
SELECT *
FROM events
WHERE event_date = '2022-01-01';

その他の演算子

-- 2024年1月1日以降に更新されたすべての顧客レコードを選択します。
SELECT *
FROM customers
WHERE last_update_date >= TO_DATE('2024-01-01', 'YYYY-MM-DD');

これらのサンプルコードは、Oracle SQLにおける日付比較の基本的な使用方法を示しています。より複雑な比較や、他の日付操作については、Oracle公式ドキュメントを参照してください。




Oracle SQLにおける日付比較のその他の方法

BETWEEN構句は、範囲指定の比較をより柔軟に行うために拡張できます。以下の例では、ordersテーブルのorder_dateカラムが2023年1月から3月の間であり、かつ曜日が月曜日または金曜日のみであるかどうかを調べます。

SELECT *
FROM orders
WHERE order_date BETWEEN TO_DATE('2023-01-01', 'YYYY-MM-DD')
  AND TO_DATE('2023-03-31', 'YYYY-MM-DD')
AND TO_CHAR(order_date, 'DAY') IN ('MON', 'FRI');

CASE式による比較

CASE式を使用して、日付に基づいて条件分岐を行うことができます。以下の例では、ordersテーブルのorder_dateカラムがどの四半期に属するかを新しいカラムに格納します。

SELECT
  order_id,
  order_date,
  CASE
    WHEN EXTRACT(MONTH FROM order_date) IN (1, 2, 3) THEN 'Q1'
    WHEN EXTRACT(MONTH FROM order_date) IN (4, 5, 6) THEN 'Q2'
    WHEN EXTRACT(MONTH FROM order_date) IN (7, 8, 9) THEN 'Q3'
    ELSE 'Q4'
  END AS quarter
FROM orders;

ユーザー定義関数

複雑な日付比較ロジックをカプセル化するために、ユーザー定義関数を作成することができます。この方法は、コードの再利用性と保守性を向上させるのに役立ちます。

CREATE FUNCTION is_weekend(date_in IN DATE)
RETURN BOOLEAN
BEGIN
  RETURN EXTRACT(DAY FROM date_in) IN (6, 7);
END;

SELECT *
FROM orders
WHERE is_weekend(order_date);

分析関数

LAG関数やLEAD関数などの分析関数を使用して、過去の行または将来の行の日付と比較することができます。この方法は、傾向分析やデータ可視化に役立ちます。

SELECT
  order_id,
  order_date,
  order_amount,
  LAG(order_amount, 1) OVER (ORDER BY order_date) AS previous_amount
FROM orders;

これらの方法は、Oracle SQLにおける日付比較の高度な機能を示すほんの一例です。より複雑な要件については、Oracle公式ドキュメントを参照し、さらに調査することをお勧めします。


    sql oracle date-comparison


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