Ruby on Rails デフォルトの SQLite データベースにアクセスする方法

2024-04-11

Ruby on Rails でデフォルトの SQLite データベースにアクセスする方法

Ruby on Railsアプリケーションでは、SQLiteがデフォルトのデータベースとして使用されます。SQLiteは軽量でファイルベースのデータベースであるため、開発環境に最適です。このチュートリアルでは、Ruby on Railsアプリケーションでデフォルトの SQLite データベースにアクセスする方法を説明します。

前提知識

このチュートリアルを始める前に、以下の知識が必要です。

  • Ruby on Rails の基本的な知識
  • モデル、コントローラー、ビューの使用方法
  • SQLite データベースの概念

手順

  1. データベース設定を確認する

デフォルトの SQLite データベースへの接続情報は、config/database.yml ファイルに格納されています。このファイルを開くと、以下の設定項目が表示されます。

default: &sqlite
  adapter: sqlite3
  database: db/development.sqlite3
  pool: 5
  timeout: 5000

この設定では、データベースファイルは db/development.sqlite3 であることがわかります。

  1. モデルを作成する

データベースに格納するデータを表すモデルを作成する必要があります。たとえば、User モデルを作成するには、次のコマンドを実行します。

rails generate model User name:string email:string

このコマンドは、app/models/user.rb ファイルに User モデルを作成します。このモデルには、nameemail という 2 つの属性があります。

  1. マイグレーションを実行する

データベースに User テーブルを作成するには、マイグレーションを実行する必要があります。次のコマンドを実行します。

rails db:migrate

このコマンドは、db/migrate ディレクトリにあるマイグレーションファイルを実行し、データベースに User テーブルを作成します。

  1. レコードを操作する

モデルを使用して、データベースのレコードを作成、読み取り、更新、削除できます。たとえば、新しいユーザーを作成するには、次のコードを使用します。

user = User.new(name: "Taro", email: "[email protected]")
user.save

このコードは、Taro という名前と [email protected] というメールアドレスを持つ新しいユーザーを作成し、データベースに保存します。

users = User.all

このコードは、データベース内のすべてのユーザーを含む users 変数を作成します。

このチュートリアルでは、Ruby on Railsアプリケーションでデフォルトの SQLite データベースにアクセスする方法を説明しました。モデル、マイグレーション、および ActiveRecord を使用して、データベースのレコードを簡単に作成、読み取り、更新、削除できます。

このチュートリアルでは、基本的な操作のみを説明しました。もっと複雑な操作については、Rails ドキュメントを参照してください。

また、SQLite は軽量なデータベースですが、本番環境ではより強力なデータベースを使用することをお勧めします。




Ruby on Rails で SQLite にアクセスするサンプルコード

データベースへの接続

require 'sqlite3'

db = SQLite3::Database.new('db/development.sqlite3')

このコードは、db/development.sqlite3 ファイルにある SQLite データベースへの接続を確立します。

レコードのクエリ

db.execute("SELECT * FROM users") do |row|
  puts "ID: #{row[0]}"
  puts "Name: #{row[1]}"
  puts "Email: #{row[2]}"
  puts "------"
end

このコードは、users テーブルのすべてのレコードをクエリし、各レコードの ID、名前、およびメールアドレスを出力します。

db.execute("INSERT INTO users (name, email) VALUES (?, ?)", ['Taro', '[email protected]'])
db.execute("UPDATE users SET name = ?, email = ? WHERE id = ?", ['Tanaka', '[email protected]', 1])

このコードは、ID が 1 のユーザーのの名前を Tanaka に、メールアドレスを [email protected] に更新します。

db.execute("DELETE FROM users WHERE id = ?", [1])

このコードは、ID が 1 のユーザーを users テーブルから削除します。

データベースのクローズ

db.close

このコードは、データベースへの接続を閉じます。

注意事項

  • 上記のコードは、SQLite3 アダプターを使用している場合にのみ機能します。
  • エラー処理は含まれていません。
  • 実際のアプリケーションでは、準備されたステートメントを使用してクエリと更新を実行することをお勧めします。

このサンプルコードは、Ruby on Rails で SQLite にアクセスするための基本的な方法を示しています。詳細については、Rails ドキュメントを参照してください。




Ruby on RailsでSQLiteにアクセスするその他の方法

Sequelは、Ruby向けの軽量でパワフルなORM(Object-Relational Mapper)です。Active Recordよりも柔軟で、複雑なクエリやデータベース操作を処理するのに適しています。

Sequelを使用するには、まずGemfileにSequel gemを追加する必要があります。

gem 'sequel'

次に、アプリケーションでSequelを初期化します。

DB = Sequel.connect('db/development.sqlite3')
users = DB[:users].all

Sequelは、Active Recordよりも多くの機能を提供しますが、学習曲線も少し急です。複雑なデータベース操作が必要な場合や、Active Recordの制限に直面している場合は、Sequelが優れた選択肢となります。

DataMapperは、Ruby向けのもう1つのの人気のあるORMです。Sequelと同様に、Active Recordよりも柔軟でパワフルです。

gem 'data_mapper'
require 'data_mapper'

DataMapper.connect('db/development.sqlite3')
User.all

DataMapperは、Sequelよりも習得しやすいですが、機能面では少し劣ります。Active Recordよりも柔軟なORMが必要だが、Sequelほど複雑ではない場合は、DataMapperが優れた選択肢となります。

Ruby SQLiteは、Ruby向けのシンプルなSQLiteライブラリです。ORMではなく、低レベルなデータベース操作を提供します。

gem 'sqlite3'

次に、アプリケーションでRuby SQLiteを使用します。

require 'sqlite3'

db = SQLite3::Database.new('db/development.sqlite3')

db.execute("SELECT * FROM users") do |row|
  puts "ID: #{row[0]}"
  puts "Name: #{row[1]}"
  puts "Email: #{row[2]}"
  puts "------"
end

db.close

Ruby SQLiteは、シンプルなデータベース操作が必要な場合に適しています。しかし、複雑なクエリやデータベース操作を行う場合は、ORMを使用することをお勧めします。

直接SQLクエリ

データベースに直接SQLクエリを実行することもできます。これは、ORMを使用して実現できない複雑なクエリを実行する必要がある場合に役立ちます。

直接SQLクエリを実行するには、ActiveRecord::Base.connection オブジェクトを使用します。たとえば、すべてのユーザーを取得するには、次のコードを使用します。

users = ActiveRecord::Base.connection.execute('SELECT * FROM users')

直接SQLクエリを使用する場合は、SQLインジェクションなどのセキュリティリスクに注意する必要があります。

Ruby on RailsでSQLiteにアクセスするには、さまざまな方法があります。それぞれの方法には長所と短所があるため、要件に応じて適切な方法を選択する必要があります。

  • Active Record: シンプルで使いやすい。ほとんどのユースケースに適しています。
  • Sequel: 柔軟でパワフル。複雑なクエリやデータベース操作が必要な場合に適しています。
  • Ruby SQLite: シンプルなデータベース操作に適しています。
  • 直接SQLクエリ: 複雑なクエリを実行する必要がある場合に適しています。

上記以外にも、Ruby on RailsでSQLiteにアクセスする方法はいくつかあります。最適な方法は、個々のニーズによって異なります。


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