【超解説】SQLite3型アフィニティの仕組みと活用法:パフォーマンスと整合性を高める秘訣を大公開!
SQLite 3 型アフィニティは、データベース内の列に格納されるデータの型を制御する仕組みです。各データ型にはデフォルトのアフィニティが割り当てられていますが、開発者はこれを明示的に変更することができます。型アフィニティを変更することで、データの比較、操作、インデックス付けのパフォーマンスを向上させることができます。
- TEXT アフィニティ: 文字列データに割り当てられます。デフォルトで VARCHAR、CHAR、CLOB 型に割り当てられます。
- NUMERIC アフィニティ: 数値データに割り当てられます。INTEGER、REAL 型にデフォルトで割り当てられます。
型アフィニティを変更する利点
- パフォーマンスの向上: 型アフィニティを適切に設定することで、データの比較、操作、インデックス付けのパフォーマンスを向上させることができます。
- データ整合性の確保: 型アフィニティを明示的に設定することで、データ型に依存しないデータの比較と操作が可能になり、データ整合性を確保することができます。
型アフィニティを変更する方法
型アフィニティは、CREATE TABLE または ALTER TABLE ステートメントを使用して変更できます。
CREATE TABLE ステートメントを使用する場合:
CREATE TABLE my_table (
id INTEGER PRIMARY KEY,
name TEXT COLLATE NOCASE,
price NUMERIC CHECK (price >= 0.0)
);
上記の例では、name
列の型アフィニティを NOCASE
に変更しています。これにより、name
列の値を比較するときに、大文字と小文字が区別されなくなります。
ALTER TABLE my_table
ALTER COLUMN price COLLATE POSIX;
型アフィニティに関する注意事項
- 型アフィニティを変更すると、既存のデータに影響を与える可能性があります。変更を行う前に、必ずバックアップを取ってください。
- すべてのデータ型で型アフィニティを変更できるわけではありません。詳細については、SQLite 3 のドキュメントを参照してください。
SQLite 3 型アフィニティのサンプルコード
以下に、SQLite 3 型アフィニティの使用方法を示すサンプルコードを示します。
例 1: 型アフィニティを使用して文字列の比較を大文字小文字区別なしにする
CREATE TABLE users (
id INTEGER PRIMARY KEY,
name TEXT COLLATE NOCASE
);
INSERT INTO users (name) VALUES ('John Doe');
INSERT INTO users (name) VALUES ('jane doe');
SELECT * FROM users WHERE name = 'JANE DOE';
このクエリは、2 番目の行のレコードを返します。これは、NOCASE
型アフィニティにより、name
列の値を比較するときに、大文字と小文字が区別されないためです。
例 2: 型アフィニティを使用して数値の比較をロケールに依存しないようにする
CREATE TABLE products (
id INTEGER PRIMARY KEY,
name TEXT,
price NUMERIC COLLATE POSIX
);
INSERT INTO products (name, price) VALUES ('Product A', 19.99);
INSERT INTO products (name, price) VALUES ('Product B', 20.00);
SELECT * FROM products WHERE price >= 20.00;
このクエリは、両方の行を返します。これは、POSIX
型アフィニティにより、price
列の値を比較するときに、ロケールに依存しない比較が行われるためです。
SQLite 3 型アフィニティ以外にも、データを格納および操作する方法があります。以下に、いくつかの代替方法をご紹介します。
データ型の宣言:
- テーブルを作成または変更する際に、各列のデータ型を明示的に宣言できます。これにより、SQLite は列に格納されるデータの型を確実に把握することができます。
CREATE TABLE my_table (
id INTEGER PRIMARY KEY,
name TEXT,
price REAL
);
キャスト:
- データを格納する前に、その型を明示的にキャストすることができます。これにより、SQLite はデータを適切な型に変換することができます。
INSERT INTO my_table (name, price)
VALUES ('Product X', CAST(19.99 AS REAL));
- SQLite には、さまざまなデータ型関数があります。これらの関数を使用して、データを特定の型に変換することができます。
SELECT name, price * 1.1 AS tax
FROM my_table;
チェック制約:
- 列にチェック制約を追加することで、その列に格納されるデータの型を制限することができます。
CREATE TABLE my_table (
id INTEGER PRIMARY KEY,
name TEXT,
price REAL CHECK (price >= 0.0)
);
型アフィニティとこれらの代替方法をいつ使用するべきかについて、いくつかの指針を次に示します。
- 型アフィニティ:
- 列のデータ型が常に一定であることがわかっている場合。
- データの比較、操作、インデックス付けのパフォーマンスを向上させたい場合。
- データ型の宣言:
- 列のデータ型がテーブルごとに異なる場合。
- テーブルの構造を明確にしたい場合。
- キャスト:
- データを格納する前にその型を一時的に変更したい場合。
- さまざまなソースからのデータを処理している場合。
- データ型関数:
- データを特定の型に変換する必要がある場合。
- 計算式で使用する場合。
- チェック制約:
- 列に格納されるデータの整合性を確保したい場合。
- 無効なデータが挿入されないようにしたい場合。
最適な方法は、特定のニーズによって異なります。さまざまなオプションを検討し、アプリケーションに最適なオプションを選択することが重要です。
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