MariaDBでWHERE句とサブクエリを使用して条件に一致する行を削除
MariaDB - 特定の条件に一致する行を削除する SQL コード解説
- 特定の日付列の値が1年以上前
- 行数が2つ以上
コード解説
DELETE FROM table_name
WHERE conditions;
DELETE FROM table_name:
FROM
: 削除対象のテーブルを指定します。ここではtable_name
という名前のテーブルを指定しています。DELETE
: 削除を実行する操作を表します。
WHERE conditions:
conditions
: 削除対象の行を絞り込む条件を記述します。WHERE
: 削除条件を指定するキーワードです。
条件の詳細
WHERE row_count >= 2 AND date_column >= DATE_SUB(CURDATE(), INTERVAL 1 YEAR);
>=
: 特定の日付列の値が1年以上前であることを条件としています。DATE_SUB(CURDATE(), INTERVAL 1 YEAR)
: 現在の時刻から1年前に遡った日付を取得します。date_column
: 特定の日付列の名前を指定します。row_count >= 2
: 行数が2つ以上であることを条件としています。
注意事項
- 削除対象の行に関連する他のデータに影響を与えないように注意する必要があります。
- 削除を実行する前に、必ずバックアップを取っておきましょう。
- このコードはあくまで例であり、実際の状況に合わせて変更する必要があります。
このコードは、特定の日付列の値に基づいて行を削除する例です。他の条件を追加したり、削除対象の列を変更したりすることもできます。
-- サンプルテーブルを作成します
CREATE TABLE customers (
customer_id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
name VARCHAR(255) NOT NULL,
email VARCHAR(255) NOT NULL,
created_at DATETIME NOT NULL DEFAULT CURRENT_TIMESTAMP
);
-- サンプルデータを挿入します
INSERT INTO customers (name, email)
VALUES
('Taro Yamada', '[email protected]'),
('Hanako Suzuki', '[email protected]'),
('Jiro Tanaka', '[email protected]'),
('Sachiko Sato', '[email protected]'),
('Takeshi Takahashi', '[email protected]');
-- 1年以上前に作成された顧客のうち、レコードが2つ以上あるものを削除します
DELETE FROM customers
WHERE created_at >= DATE_SUB(CURDATE(), INTERVAL 1 YEAR)
AND row_count >= 2;
-
サンプルテーブルの作成:
CREATE TABLE customers
ステートメントを使用して、customers
という名前のテーブルを作成します。- このテーブルには、顧客情報 (顧客ID、名前、メールアドレス、作成日時) を格納する列が含まれています。
customer_id
列は主キーとして定義され、自動的にインクリメントされます。created_at
列には、レコードが作成された日時が格納されます。
-
サンプルデータの挿入:
INSERT INTO customers
ステートメントを使用して、customers
テーブルにサンプルデータを挿入します。- 5人の顧客レコードが挿入されます。
-
条件に一致する行の削除:
WHERE
句を使用して、削除対象の行を絞り込みます。- この条件では、以下の要件を満たすレコードが削除されます。
- 作成日時が1年以上前である
- 同じ顧客のレコードが2つ以上存在する
サブクエリを使用した方法
この方法は、サブクエリを使用して、削除対象となる行のIDを取得してから、DELETE
ステートメントでそれらの行を削除するという方法です。
DELETE FROM customers
WHERE customer_id IN (
SELECT customer_id
FROM customers
WHERE created_at >= DATE_SUB(CURDATE(), INTERVAL 1 YEAR)
GROUP BY customer_id
HAVING COUNT(*) >= 2
);
説明:
IN
句を使用して、サブクエリで取得した顧客IDを持つレコードのみを削除対象としています。- サブクエリは、
customers
テーブルから以下の条件を満たす顧客IDを取得します。
CTE (Common Table Expression) を使用した方法
WITH cte AS (
SELECT customer_id
FROM customers
WHERE created_at >= DATE_SUB(CURDATE(), INTERVAL 1 YEAR)
GROUP BY customer_id
HAVING COUNT(*) >= 2
)
DELETE FROM customers
WHERE customer_id IN (
SELECT customer_id FROM cte
);
DELETE
ステートメントは、CTE で定義されたセットにのみ適用されます。- CTE は、サブクエリと同じ役割を果たします。
WITH
句を使用して、cte
という名前のCTEを定義します。
窓関数を使用した方法
DELETE FROM customers
WHERE row_num OVER (
PARTITION BY customer_id
ORDER BY created_at
) > 1
AND created_at >= DATE_SUB(CURDATE(), INTERVAL 1 YEAR);
WHERE
句は、以下の条件を満たす行のみを削除対象としています。- 行番号が1より大きい (つまり、古い行)
ORDER BY created_at
句は、row_num
関数を古い行から新しい行の順に実行することを指定します。PARTITION BY customer_id
句は、row_num
関数を顧客IDごとに実行することを指定します。row_num
窓関数は、各パーティション内の行の番号を算出します。
各方法の比較
方法 | 利点 | 欠点 |
---|---|---|
DELETE ステートメントと WHERE 句 | シンプルでわかりやすい | サブクエリが複雑になる可能性がある |
サブクエリを使用した方法 | 柔軟性が高い | 読みづらい場合がある |
CTE を使用した方法 | コードをより明確に分割できる | サブクエリと同様に、複雑に見える場合がある |
窓関数を使用した方法 | 論理的にわかりやすい | 窓関数が複雑に見える場合がある |
最適な方法の選択
使用する方法は、データ量、パフォーマンス要件、個人の好みによって異なります。
シンプルなケースであれば、DELETE
ステートメントと WHERE
句を使用するのが最良の方法です。
より複雑なケースでは、サブクエリ、CTE、窓関数を使用すると、より柔軟で効率的な方法で条件に一致する行を削除できます。
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