Android SQLite 行更新方法
AndroidでSQLiteの特定の行を更新する
AndroidのSQLiteデータベースで特定の行を更新する方法を日本語で説明します。
必要なクラスとメソッド
- update: 特定の行を更新するメソッドです。
- ContentValues: 更新する値を格納します。
- SQLiteDatabase: データベースへのアクセスを提供します。
コード例
// データベースへのアクセスを取得
SQLiteDatabase db = helper.getWritableDatabase();
// 更新する値をContentValuesに設定
ContentValues values = new ContentValues();
values.put("column1", "new_value1");
values.put("column2", "new_value2");
// WHERE句で更新する行を指定
String whereClause = "id = ?";
String[] whereArgs = {"123"}; // idが123の行を更新
// updateメソッドで更新を実行
int rowsUpdated = db.update("table_name", values, whereClause, whereArgs);
// 更新された行数をチェック
if (rowsUpdated > 0) {
// 更新が成功しました
} else {
// 更新に失敗しました
}
コード解説
- データベースへのアクセスを取得:
helper.getWritableDatabase()
でデータベースへの書き込み可能なアクセスを取得します。 - 更新する値を設定:
ContentValues
オブジェクトに更新したいカラム名と新しい値を設定します。 - WHERE句を指定:
whereClause
にWHERE句の条件を、whereArgs
にWHERE句のパラメータを指定します。この例では、id
が123の行を更新します。 - updateメソッドを実行:
db.update()
メソッドで更新を実行します。戻り値は更新された行数です。 - 更新結果をチェック: 更新された行数を確認して、更新が成功したかどうかを判断します。
注意:
id
は更新する行を識別するためのカラムです。column1
とcolumn2
は更新したいカラムの名前です。table_name
は更新したいテーブルの名前です。
コード例
SQLiteDatabase db = helper.getWritableDatabase();
ContentValues values = new ContentValues();
values.put("column1", "new_value1");
values.put("column2", "new_value2");
String whereClause = "id = ?";
String[] whereArgs = {"123"};
int rowsUpdated = db.update("table_name", values, whereClause, whereArgs);
詳しい解説
データベースへのアクセス:
更新する値の設定:
ContentValues values = new ContentValues();
ContentValues
オブジェクトはキー-値ペアで更新する値を格納します。
values.put("column1", "new_value1");
column1
というカラムに"new_value1"
という値を設定します。
WHERE句の指定:
String whereClause = "id = ?";
whereClause
はWHERE句の条件を文字列で指定します。?
はプレースホルダーで、後から値をバインドします。
String[] whereArgs = {"123"};
whereArgs
はWHERE句のプレースホルダーにバインドする値の配列です。- この例では、
id
に"123"
という値をバインドします。
更新の実行:
SQL文を使用する
- rawQueryメソッド: SQL文を実行し、結果セットを取得します。
- execSQLメソッド: 直接SQL文を実行します。
// SQL文を使用して更新
String sql = "UPDATE table_name SET column1 = ?, column2 = ? WHERE id = ?";
db.execSQL(sql, new String[]{"new_value1", "new_value2", "123"});
// SQL文を使用して更新し、結果セットを取得
Cursor cursor = db.rawQuery(sql, new String[]{"new_value1", "new_value2", "123"});
if (cursor.moveToFirst()) {
// 更新が成功しました
}
cursor.close();
SQLiteStatementオブジェクトを使用する
- executeUpdateDeleteメソッド: 更新または削除を実行します。
- bindStringメソッド: プレースホルダーに文字列をバインドします。
- compileStatementメソッド: SQL文をコンパイルします。
// SQLiteStatementオブジェクトを使用して更新
SQLiteStatement stmt = db.compileStatement("UPDATE table_name SET column1 = ?, column2 = ? WHERE id = ?");
stmt.bindString(1, "new_value1");
stmt.bindString(2, "new_value2");
stmt.bindLong(3, 123);
int rowsUpdated = stmt.executeUpdateDelete();
ContentProviderを使用する
- updateメソッド: ContentProviderの更新メソッドを使用します。
// ContentProviderを使用して更新
Uri uri = ContentUris.withAppendedId(CONTENT_URI, 123);
ContentValues values = new ContentValues();
values.put("column1", "new_value1");
values.put("column2", "new_value2");
int rowsUpdated = getContentResolver().update(uri, values, null, null);
それぞれの方法の利点と欠点:
- ContentProvider:
- アプリケーション間のデータ共有が可能。
- 複雑な実装が必要になる場合がある。
- SQLiteStatementオブジェクト:
- プレースホルダーを使用して安全にSQL文を実行できる。
- 複雑なSQL文の場合、可読性が低下する可能性がある。
- rawQueryメソッド:
- SQL文を実行し、結果セットを取得できる。
- SQLインジェクションのリスクがある。
- execSQLメソッド:
- シンプルで使いやすい。
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