pg_cache_mgrモジュールを使用してPostgreSQLキャッシュをクリアする
PostgreSQL のキャッシュとバッファ: 確認とクリア方法
しかし、場合によっては、キャッシュが古いデータや不要なデータでいっぱいになり、パフォーマンスが低下する可能性があります。 そこで、PostgreSQL のキャッシュとバッファを確認およびクリアする方法をいくつか紹介します。
pg_stat_user_tables
ビューには、各テーブルに関する統計情報が含まれています。 このビューを使用して、キャッシュヒット率とキャッシュミス率を確認できます。 キャッシュミス率が高い場合は、キャッシュが古いデータでいっぱいになっている可能性があります。
SELECT relname, cache_hit, cache_miss
FROM pg_stat_user_tables;
pg_buffercache
ビューには、共有バッファキャッシュに関する統計情報が含まれています。 このビューを使用して、バッファの使用率とピンされたバッファの数をを確認できます。 バッファの使用率が高い場合は、キャッシュが十分に大きいかもしれません。 ピンされたバッファが多い場合は、アプリケーションがバッファを保持している可能性があります。
SELECT * FROM pg_buffercache;
VACUUM
コマンドは、データベースをデフラグし、不要なデータを削除します。 これにより、キャッシュの使用効率が向上し、パフォーマンスが向上する場合があります。
VACUUM;
PostgreSQL を再起動すると、すべてのキャッシュとバッファがクリアされます。 これは、問題がキャッシュによって引き起こされていることを確認する最後の手段として使用できます。
注意事項
- キャッシュをクリアすると、短期的にはパフォーマンスが低下する可能性があります。 これは、キャッシュが再構築されるためです。
- キャッシュをクリアする前に、データベースをバックアップすることをお勧めします。
- 頻繁にキャッシュをクリアすると、パフォーマンスが低下する可能性があります。 キャッシュをクリアする必要があるのは、パフォーマンスの問題が発生している場合のみです。
PostgreSQL のキャッシュとバッファは、パフォーマンスを向上させるために重要ですが、古くなったり不要なデータでいっぱいになったりすると、問題を引き起こす可能性があります。 上記のツールとコマンドを使用して、PostgreSQL のキャッシュとバッファを確認およびクリアし、データベースのパフォーマンスを最適化することができます。
PostgreSQL キャッシュとバッファの確認とクリア - サンプルコード
pg_stat_user_tables ビューを使用する
-- 各テーブルのキャッシュヒット率とキャッシュミス率を表示します。
SELECT relname,
cache_hit / (cache_hit + cache_miss) AS cache_hit_ratio,
cache_miss / (cache_hit + cache_miss) AS cache_miss_ratio
FROM pg_stat_user_tables;
pg_buffercache ビューを使用する
-- 共有バッファキャッシュの使用率とピンされたバッファの数を表示します。
SELECT * FROM pg_buffercache;
VACUUM コマンドを使用する
-- 現在のデータベースをデフラグして不要なデータを削除します。
VACUUM;
PostgreSQL サーバを再起動するには、オペレーティングシステムに固有の方法を使用します。 詳細については、PostgreSQL ドキュメントを参照してください。
- 上記のコードを実行する前に、
postgresql
ユーザーとしてログインしていることを確認してください。 - それぞれの状況に合わせて、上記のコードを適宜修正してください。
PostgreSQL キャッシュとバッファをクリアするその他の方法
DROP TABLE
コマンドを使用してテーブルを削除すると、そのテーブルのキャッシュエントリも削除されます。 ただし、この方法は、テーブルを再作成する必要がある場合にのみ使用してください。
DROP TABLE mytable;
TRUNCATE mytable;
カーネルパラメータを調整する
Linux システムでは、vm.drop_caches
カーネルパラメータを調整して、システム全体のキャッシュをクリアできます。 ただし、この方法は、すべてのアプリケーションのパフォーマンスに影響を与えるため、注意して使用する必要があります。
echo 3 > /proc/sys/vm/drop_caches
pg_cache_mgr モジュールは、PostgreSQL キャッシュをより細かく制御するためのサードパーティ製モジュールです。 このモジュールを使用して、特定のキャッシュエントリを無効化したり、キャッシュサイズを調整したりできます。
PostgreSQL を再コンパイルする
PostgreSQL をソースから再コンパイルすると、デフォルトのキャッシュ設定を変更できます。 ただし、これは高度なユーザー向けのオプションであり、十分な知識がない場合は避けるべきです。
- これらの方法は、パフォーマンスに重大な影響を与える可能性があります。 それらを変更する前に、潜在的な影響を理解していることを確認してください。
- 詳細については、PostgreSQL ドキュメントを参照してください。
PostgreSQL キャッシュとバッファをクリアする方法はいくつかあります。 最適な方法は、特定の状況によって異なります。 パフォーマンスの問題が発生している場合は、上記の方法を試して、問題が解決されるかどうかを確認してください。
postgresql caching optimization