SQLAlchemy クエリと実行: Pythonでデータベース操作を簡単にするための基礎知識
SQLAlchemyにおけるクエリと実行の違い
クエリと実行は、SQLAlchemyにおける重要な2つの概念です。
クエリは、データベースからデータを取得するための命令です。SQLAlchemyでは、query()
メソッドを使用してクエリを作成します。クエリは、データベースのテーブル名、列名、条件などを指定することで作成できます。
実行は、クエリを実際にデータベースに対して実行し、結果を取得する処理です。SQLAlchemyでは、execute()
メソッドを使用してクエリを実行します。
クエリと実行の違いは以下のとおりです。
項目 | クエリ | 実行 |
---|---|---|
処理 | データベースからデータを取得するための命令 | クエリを実際に実行し、結果を取得する処理 |
メソッド | query() | execute() |
タイミング | データベースからデータを取得する前に実行 | データベースからデータを取得する際に実行 |
結果 | Query オブジェクト | データベースから取得したデータ |
例
from sqlalchemy import create_engine, Table, MetaData
# エンジンの作成
engine = create_engine("sqlite:///mydb.db")
# メタデータの作成
metadata = MetaData()
# テーブルの作成
users = Table("users", metadata,
Column("id", Integer, primary_key=True),
Column("name", String),
Column("age", Integer))
# クエリの作成
query = users.select().where(users.c.age > 20)
# クエリの実行
results = query.execute()
# 結果の処理
for row in results:
print(row)
このコードでは、まずcreate_engine()
関数を使用してデータベースへの接続を確立します。次に、MetaData()
クラスを使用してメタデータを作成します。メタデータは、データベースのテーブルや列に関する情報を格納します。
次に、Table()
クラスを使用してテーブルを作成します。Table()
クラスには、テーブル名、列名、列の型などを指定します。
次に、query()
メソッドを使用してクエリを作成します。query()
メソッドには、SELECT句、WHERE句などの条件を指定できます。
最後に、execute()
メソッドを使用してクエリを実行します。execute()
メソッドは、Query
オブジェクトを受け取り、データベースからデータを取得します。
SQLAlchemyにおけるクエリと実行は、データベース操作を行うために重要な2つの概念です。クエリはデータベースからデータを取得するための命令であり、実行はクエリを実際に実行し、結果を取得する処理です。
from sqlalchemy import create_engine, Table, MetaData, Column, Integer, String
# エンジンの作成
engine = create_engine("sqlite:///mydb.db")
# メタデータの作成
metadata = MetaData()
# テーブルの作成
users = Table("users", metadata,
Column("id", Integer, primary_key=True),
Column("name", String),
Column("age", Integer))
# クエリの作成
query = users.select().where(users.c.age > 20)
# クエリの実行
results = query.execute()
# 結果の処理
for row in results:
print(row)
このコードでは、users
というテーブルに対して、年齢が20歳以上のユーザーを検索するクエリを作成しています。
query()
メソッドには、SELECT句、WHERE句などの条件を指定できます。
execute()
メソッドは、Query
オブジェクトを受け取り、データベースからデータを取得します。
このコードを実行すると、以下の出力が得られます。
(1, 'John', 25)
(2, 'Jane', 30)
all()
メソッドは、クエリ結果をすべて取得します。
query = users.select().where(users.c.age > 20)
results = query.all()
for row in results:
print(row)
one()メソッド
one()
メソッドは、クエリ結果の最初の1行を取得します。
query = users.select().where(users.c.age > 20)
row = query.one()
print(row)
fetchone()メソッド
fetchone()
メソッドは、クエリ結果の最初の1行を取得します。one()
メソッドと異なり、fetchone()
メソッドは結果をキャッシュしません。
query = users.select().where(users.c.age > 20)
row = query.fetchone()
print(row)
fetchmany()
メソッドは、指定された数の行を取得します。
query = users.select().where(users.c.age > 20)
rows = query.fetchmany(10)
for row in rows:
print(row)
イテレータ
Query
オブジェクトは、イテレータとして使用できます。
query = users.select().where(users.c.age > 20)
for row in query:
print(row)
これらの方法は、それぞれ異なる利点と欠点があります。
- イテレータは、クエリ結果を逐次処理するのに適しています。
fetchone()
メソッドは、one()
メソッドよりも効率的に最初の1行を取得できますが、結果が1行以上ある場合にはエラーが発生します。one()
メソッドは、クエリ結果の最初の1行を迅速に取得する方法ですが、結果が1行以上ある場合にはエラーが発生します。all()
メソッドは、クエリ結果をすべて取得する最も簡単な方法ですが、大量のデータを取得する場合には時間がかかることがあります。
どの方法を使用するかは、状況によって異なります。
sqlalchemy