NULL値を気にせず日付でソートする方法!MySQLのORDER BYとNULLSオプション

2024-04-07

SQLで日付列をソートする際、NULL値の日付を結果セットの後ろに配置したい場合があります。これは、NULL値を明確に区別したい場合や、データ分析の際に都合が良い場合などに役立ちます。

方法

MySQLでは、ORDER BY句にNULLS FIRSTまたはNULLS LASTキーワードを指定することで、NULL値のソート順序を明示的に指定できます。

以下の例では、date列に基づいて昇順ソートを行い、NULL値の日付を結果セットの後ろに配置します。

SELECT *
FROM your_table
ORDER BY date ASC NULLS LAST;

結果

| id | name | date        |
|-----|------|------------|
| 1   | John  | 2023-01-01 |
| 2   | Mary  | 2023-02-01 |
| 3   | Bob   | NULL        |

降順ソートの場合は、DESCキーワードと組み合わせてNULLS FIRSTまたはNULLS LASTキーワードを使用します。

SELECT *
FROM your_table
ORDER BY date DESC NULLS FIRST;
| id | name | date        |
|-----|------|------------|
| 3   | Bob   | NULL        |
| 1   | John  | 2023-01-01 |
| 2   | Mary  | 2023-02-01 |

補足

  • NULLS FIRSTNULLS LASTは、ORDER BY句で指定された列に対してのみ適用されます。
  • 複数の列でソートする場合は、それぞれの列にNULLS FIRSTまたはNULLS LASTキーワードを指定する必要があります。
  • CASE式を使用して、NULL値を特定の値に置き換えてからソートすることもできます。
  • 特定のデータベースによっては、NULL値のソート順序を指定する別の方法がある場合があります。

注意

  • NULL値のソート順序は、データベースの設定によって異なる場合があります。
  • NULL値のソート順序を変更する前に、その影響をよく考慮する必要があります。



SELECT *
FROM employees
ORDER BY date_of_birth ASC NULLS LAST;
| id | name | date_of_birth |
|-----|------|------------|
| 1   | John  | 1980-01-01 |
| 2   | Mary  | 1985-02-01 |
| 3   | Bob   | NULL        |

降順ソートの場合

SELECT *
FROM employees
ORDER BY date_of_birth DESC NULLS FIRST;
| id | name | date_of_birth |
|-----|------|------------|
| 3   | Bob   | NULL        |
| 1   | John  | 1980-01-01 |
| 2   | Mary  | 1985-02-01 |

CASE式を使用する場合

SELECT *
FROM employees
ORDER BY CASE WHEN date_of_birth IS NULL THEN '9999-12-31' ELSE date_of_birth END ASC;
| id | name | date_of_birth |
|-----|------|------------|
| 1   | John  | 1980-01-01 |
| 2   | Mary  | 1985-02-01 |
| 3   | Bob   | NULL        |

上記のサンプルコードは、MySQLデータベースを使用しています。他のデータベースを使用する場合は、構文が異なる場合があります。




ORDER BY句にNULLS FIRSTまたはNULLS LASTキーワードを使用する

SELECT *
FROM your_table
ORDER BY date ASC NULLS LAST;
| id | name | date        |
|-----|------|------------|
| 1   | John  | 2023-01-01 |
| 2   | Mary  | 2023-02-01 |
| 3   | Bob   | NULL        |
SELECT *
FROM your_table
ORDER BY date DESC NULLS FIRST;
| id | name | date        |
|-----|------|------------|
| 3   | Bob   | NULL        |
| 1   | John  | 2023-01-01 |
| 2   | Mary  | 2023-02-01 |

以下の例では、date列がNULLの場合、9999-12-31という値に置き換えてから昇順ソートを行います。

SELECT *
FROM your_table
ORDER BY CASE WHEN date IS NULL THEN '9999-12-31' ELSE date END ASC;
| id | name | date        |
|-----|------|------------|
| 1   | John  | 2023-01-01 |
| 2   | Mary  | 2023-02-01 |
| 3   | Bob   | NULL        |

サブクエリを使用して、NULL値の日付を別のテーブルに格納し、そのテーブルを結合してソートすることもできます。

以下の例では、date列がNULLの行をtemp_tableというテーブルに格納し、temp_tableyour_tableを結合して昇順ソートを行います。

CREATE TABLE temp_table (
  id INT,
  name VARCHAR(255),
  date DATE
);

INSERT INTO temp_table
SELECT id, name, date
FROM your_table
WHERE date IS NULL;

SELECT *
FROM your_table AS t1
LEFT JOIN temp_table AS t2 ON t1.id = t2.id
ORDER BY t1.date ASC NULLS LAST;
| id | name | date        |
|-----|------|------------|
| 1   | John  | 2023-01-01 |
| 2   | Mary  | 2023-02-01 |
| 3   | Bob   | NULL        |
  • NULL値を特定の値に置き換えてソートしたい場合は、CASE式を使用する方法が有効です。
  • サブクエリを使用する方法は、複雑な処理が必要な場合に有効です。

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