マイグレーションとモデルで実現!Railsで主キーを思いのままに

2024-06-15

Ruby on Railsで整数型以外のカラムを主キーに設定する方法

Ruby on Railsでは、通常、idという名前の整数型カラムがテーブルの主キーとして自動的に生成されます。しかし、状況によっては、別のカラムを主キーに設定したい場合があります。

このチュートリアルでは、マイグレーションとモデルファイルを変更することで、Railsアプリケーションで整数型以外のカラムを主キーに設定する方法を説明します。

手順

rails generate migration AddPrimaryKeyToUsers
class AddPrimaryKeyToUsers < ActiveRecord::Migration[5.2]
  def change
    remove_column :users, :id

    add_column :users, :username, :string, primary_key: true
  end
end
class User < ApplicationRecord
  self.primary_key = :username
end
  1. マイグレーションを実行する

rake db:migrate

説明

上記のコードは以下の処理を行います。

  • rails generate migration AddPrimaryKeyToUsers コマンドは、AddPrimaryKeyToUsersという名前のマイグレーションファイルを作成します。
  • remove_column :users, :id 行は、usersテーブルから id カラムを削除します。
  • add_column :users, :username, :string, primary_key: true 行は、usersテーブルに username という名前の文字列型カラムを追加し、それを主キーに設定します。
  • self.primary_key = :username 行は、User モデルに self.primary_key プロパティを設定し、username カラムが主キーであることをRailsに明示的に伝えます。

注意事項

  • 主キーを変更する前に、既存のデータがある場合は、データ移行が必要になる場合があります。
  • すべての関連付けと外部キー制約が、新しい主キーカラムを指していることを確認する必要があります。
  • 複合主キーを設定することもできますが、データベースによってはサポートされていない場合があります。

    このチュートリアルは、Ruby on Railsで整数型以外のカラムを主キーに設定する方法の基礎を説明しています。データベースやアプリケーションの要件に応じて、追加の処理が必要になる場合があります。




    マイグレーションファイル (db/migrate/20240614163123_add_primary_key_to_users.rb)

    class AddPrimaryKeyToUsers < ActiveRecord::Migration[5.2]
      def change
        remove_column :users, :id
    
        add_column :users, :username, :string, primary_key: true
      end
    end
    

    モデルファイル (app/models/user.rb)

    class User < ApplicationRecord
      self.primary_key = :username
    end
    

    使用方法

      rails generate migration AddPrimaryKeyToUsers
      
      1. マイグレーションファイルを開き、上記のコードを貼り付けます。
      rake db:migrate
      

      これで、usersテーブルが作成され、usernameカラムが主キーとして設定されます。

        • このコードは、MySQLデータベースを使用していることを前提としています。他のデータベースを使用している場合は、それに応じてコードを変更する必要がある場合があります。



          Railsで主キーを整数型以外に設定するその他の方法

          primary_keyオプションを使用する

          マイグレーションファイルで primary_key オプションを使用する方法を紹介しました。この方法は、シンプルでわかりやすい方法です。

          create_table :users do |t|
            t.string :username, primary_key: true
            # その他のカラム
          end
          

          モデルクラスで set_primary_key メソッドを使用して主キーを設定することもできます。この方法は、マイグレーションファイルを変更する必要がないため、既存のマイグレーションを変更する場合に役立ちます。

          class User < ApplicationRecord
            set_primary_key :username
          end
          

          カスタムプライマリキー戦略を使用する

          より複雑な主キー制約が必要な場合は、カスタムプライマリキー戦略を使用することができます。これは、ActiveRecordのデフォルトの主キー生成ロジックをオーバーライドする独自のカラムを設定することを意味します。

          データベースに直接クエリを実行する

          どうしてもマイグレーションファイルやモデルファイルをを変更したくない場合は、データベースに直接クエリを実行して主キーを変更することができます。ただし、この方法は非推奨であり、データベースの整合性を損なう可能性があるため、注意して使用する必要があります。

          選択方法

          使用する方法は、状況によって異なります。以下の点を考慮して選択してください。

          • シンプルさ: primary_key オプションまたは set_primary_key メソッドは、シンプルでわかりやすい方法です。
          • 柔軟性: カスタムプライマリキー戦略は、より複雑な主キー制約が必要な場合に柔軟性を提供します。
          • 互換性: データベースに直接クエリを実行することは、非推奨であり、データベースの整合性を損なう可能性があるため、避けるべきです。

            ruby-on-rails database migration


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