【初心者向け】PostgreSQLの文字列型:CHARACTER VARYING vs VARCHAR

2024-04-10

PostgreSQLで文字列を扱う際、CHARACTER VARYINGVARCHARという2つのデータ型がよく使われます。どちらも可変長文字列型ですが、いくつかの重要な違いがあります。

データ型の表記

  • CHARACTER VARYING(n):略称はVARCHAR(n)
  • VARCHAR(n):省略形

ストレージサイズ

  • CHARACTER VARYING
    • 格納される文字列の長さに応じてストレージサイズが変動
    • 最大長nバイト + 1バイト(オーバーヘッド)
    • 例:VARCHAR(10)の場合、最大10文字の文字列を格納可能。空文字の場合、1バイトのみ使用
  • VARCHAR
    • 最大長nバイト分のストレージを常に確保
    • 空白文字もnバイト分のスペースを使用

パフォーマンス

  • CHARACTER VARYING
    • 空白文字が多い場合、ストレージサイズが小さくなり、パフォーマンスが向上
    • 文字列の長さが短い場合、オーバーヘッドの影響が大きくなり、パフォーマンスが低下
  • VARCHAR
    • ストレージサイズが常に一定なので、パフォーマンスの予測が容易
    • 空白文字が多い場合、ストレージサイズが無駄になる

その他

  • CHARACTER VARYINGは、古いPostgreSQLバージョンとの互換性のために存在
  • 新規プロジェクトでは、VARCHARの使用が推奨
項目CHARACTER VARYINGVARCHAR
データ型の表記CHARACTER VARYING(n)VARCHAR(n)
ストレージサイズ文字列長 + 1バイト最大長nバイト
パフォーマンス空白文字が多い場合に有利一定
推奨バージョン古いバージョン新規プロジェクト

補足

  • 上記は、PostgreSQL 9.0以降のバージョンにおける動作です。
  • 詳細については、PostgreSQL公式ドキュメントを参照してください。



-- テーブル作成
CREATE TABLE example (
  id SERIAL PRIMARY KEY,
  name VARCHAR(255) NOT NULL,
  description CHARACTER VARYING(1000)
);

-- データ挿入
INSERT INTO example (name, description) VALUES ('John Doe', 'This is a description.');
INSERT INTO example (name, description) VALUES ('Jane Doe', '');

-- データ取得
SELECT * FROM example;

-- 結果
-- id | name          | description
-- -- | --           | --
-- 1  | John Doe      | This is a description.
-- 2  | Jane Doe      |

  • 上記のコードは、VARCHARCHARACTER VARYINGをそれぞれ使用した列を持つテーブルを作成し、データの挿入と取得を行う例です。
  • name列はVARCHAR(255)で定義されており、最大255文字までの文字列を格納できます。
  • description列はCHARACTER VARYING(1000)で定義されており、最大1000文字までの文字列を格納できます。
  • 2番目のINSERT文では、description列に空文字を挿入しています。

実行結果

  • 上記のコードを実行すると、以下の結果が表示されます。
id | name          | description
-- | --           | --
1  | John Doe      | This is a description.
2  | Jane Doe      |

ポイント

  • VARCHARCHARACTER VARYINGはどちらも可変長文字列型ですが、ストレージサイズやパフォーマンスなどに違いがあります。
  • データベースの設計時には、それぞれの特性を理解した上で、適切なデータ型を選択する必要があります。



他の方法

  • PostgreSQL公式ドキュメントを読む

PostgreSQL公式ドキュメントには、CHARACTER VARYINGVARCHARに関する詳細な情報が記載されています。

  • チュートリアルやサンプルコードを参考にする

インターネット上には、CHARACTER VARYINGVARCHARの使い方を解説するチュートリアルやサンプルコードが多数公開されています。

  • 実際に試してみる

実際にデータベースを作成し、CHARACTER VARYINGVARCHARを使ってデータを挿入・取得してみることで、それぞれの違いを体感することができます。


database postgresql varchar


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