IDENTITY_INSERTオプションを使ってSQLレコードをコピーし、新しいIDを挿入する

2024-07-27

SQLテーブルのレコードをコピーして新しい行の一意のIDを入れ替える方法

INSERT INTO と SELECT を使った方法

この方法は、INSERT INTOSELECT ステートメントを組み合わせて、レコードをコピーします。

INSERT INTO テーブル名 (列名1, 列名2, ...)
SELECT 列名1, 列名2, ...
FROM テーブル名
WHERE 条件;

上記例では、テーブル名 テーブルの列名1列名2 などの列を、条件 に合致するレコードについて、新しい行にコピーします。

この方法で一意のIDを入れ替えるには、SELECT ステートメントで ROW_NUMBER() 関数などを利用して、新しいIDを生成します。

INSERT INTO テーブル名 (列名1, 列名2, ID)
SELECT 列名1, 列名2, ROW_NUMBER() OVER (ORDER BY ID DESC) + 1
FROM テーブル名
WHERE 条件;

上記例では、ROW_NUMBER() 関数を使って、新しいIDを生成します。ORDER BY ID DESC は、ID列を降順に並べ替えることで、新しいIDが常に最大値になるようにしています。

IDENTITY_INSERT オプションを使った方法

IDENTITY_INSERT オプションは、INSERT INTO ステートメントで挿入する行のIDを指定できるオプションです。

SET IDENTITY_INSERT テーブル名 ON;

INSERT INTO テーブル名 (列名1, 列名2, ID)
VALUES (値1, 値2, 新しいID);

SET IDENTITY_INSERT テーブル名 OFF;

上記例では、IDENTITY_INSERT オプションを ON に設定することで、ID 列に 新しいID を指定して挿入しています。

トリガーを使った方法

トリガーは、データベースに対する特定の操作が発生した際に実行されるプログラムです。

CREATE TRIGGER トリガー名
ON テーブル名
AFTER INSERT
AS
BEGIN
    UPDATE テーブル名
    SET ID = 新しいID
    WHERE ID = @@IDENTITY;
END;

上記例では、INSERT 操作が発生した際に、ID 列を 新しいID に更新するトリガーを作成しています。@@IDENTITY は、最後に挿入された行のIDを取得する変数です。

上記の方法のいずれかを使用して、SQLテーブルのレコードをコピーして、新しい行に一意のIDを入れ替えることができます。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあるので、状況に合わせて最適な方法を選択してください。

  • 上記の例は、SQL Server 2005 の構文を使用しています。他のデータベースを使用する場合は、構文が異なる場合がありますので、ご確認ください。
  • 一意のIDの生成方法については、データベースによって異なる場合がありますので、ご確認ください。



-- テーブル作成
CREATE TABLE テーブル名 (
    ID INT IDENTITY(1, 1) PRIMARY KEY,
    列名1 VARCHAR(50),
    列名2 VARCHAR(50)
);

-- レコード挿入
INSERT INTO テーブル名 (列名1, 列名2)
VALUES ('値1', '値2');

-- レコードコピー
INSERT INTO テーブル名 (列名1, 列名2, ID)
SELECT 列名1, 列名2, ROW_NUMBER() OVER (ORDER BY ID DESC) + 1
FROM テーブル名;

-- 結果確認
SELECT * FROM テーブル名;

上記コードを実行すると、以下の結果になります。

ID | 列名1 | 列名2
------- | -------- | --------
1 | 値1 | 値2
2 | 値1 | 値2

最初のレコードは、INSERT INTO ステートメントで直接挿入されたものです。2番目のレコードは、INSERT INTOSELECT を使って、最初のレコードをコピーして挿入されたものです。ID 列は、ROW_NUMBER() 関数を使って、新しいIDが常に最大値になるように生成されています。

-- テーブル作成
CREATE TABLE テーブル名 (
    ID INT IDENTITY(1, 1) PRIMARY KEY,
    列名1 VARCHAR(50),
    列名2 VARCHAR(50)
);

-- レコード挿入
SET IDENTITY_INSERT テーブル名 ON;

INSERT INTO テーブル名 (列名1, 列名2, ID)
VALUES ('値1', '値2', 100);

SET IDENTITY_INSERT テーブル名 OFF;

-- 結果確認
SELECT * FROM テーブル名;
ID | 列名1 | 列名2
------- | -------- | --------
100 | 値1 | 値2

ID 列は、IDENTITY_INSERT オプションによって、100 に指定されています。

-- テーブル作成
CREATE TABLE テーブル名 (
    ID INT IDENTITY(1, 1) PRIMARY KEY,
    列名1 VARCHAR(50),
    列名2 VARCHAR(50)
);

-- トリガー作成
CREATE TRIGGER トリガー名
ON テーブル名
AFTER INSERT
AS
BEGIN
    UPDATE テーブル名
    SET ID = 新しいID
    WHERE ID = @@IDENTITY;
END;

-- レコード挿入
INSERT INTO テーブル名 (列名1, 列名2)
VALUES ('値1', '値2');

-- 結果確認
SELECT * FROM テーブル名;
ID | 列名1 | 列名2
------- | -------- | --------
1 | 値1 | 値2



MERGE ステートメントを使った方法

MERGE テーブル名 AS t
USING (
    SELECT 列名1, 列名2, ROW_NUMBER() OVER (ORDER BY ID DESC) + 1 AS 新しいID
    FROM テーブル名
) AS s
ON t.ID = s.ID
WHEN MATCHED THEN
    UPDATE SET t.ID = s.新しいID
WHEN NOT MATCHED THEN
    INSERT (列名1, 列名2, ID)
    VALUES (s.列名1, s.列名2, s.新しいID);

上記例では、MERGE ステートメントを使って、既存のレコードを更新するか、新しいレコードを挿入します。WHEN MATCHED 句では、ID 列が一致するレコードを更新し、WHEN NOT MATCHED 句では、一致するレコードがない場合は新しいレコードを挿入します。

CTE (Common Table Expression) を使った方法

CTE は、SELECT ステートメントの結果を一時的に保存できる機能です。

WITH t AS (
    SELECT 列名1, 列名2, ROW_NUMBER() OVER (ORDER BY ID DESC) + 1 AS 新しいID
    FROM テーブル名
)
INSERT INTO テーブル名 (列名1, 列名2, ID)
SELECT 列名1, 列名2, 新しいID
FROM t;

上記例では、CTE を使って、ROW_NUMBER() 関数を使って新しいIDを生成し、その結果を一時的に保存しています。その後、INSERT INTO ステートメントを使って、一時的に保存された結果を新しいレコードとして挿入します。

ストアドプロシージャを使った方法

ストアドプロシージャは、データベースに保存して繰り返し実行できるプログラムです。

CREATE PROCEDURE コピーレコード
AS
BEGIN
    DECLARE @新しいID INT;

    SELECT @新しいID = ROW_NUMBER() OVER (ORDER BY ID DESC) + 1
    FROM テーブル名;

    INSERT INTO テーブル名 (列名1, 列名2, ID)
    VALUES (@列名1, @列名2, @新しいID);
END;

EXEC コピーレコード;

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