MariaDBで変数とローカル変を使うメリットとデメリット

2024-04-02

MariaDBにおける変数とローカル変数の違い

変数とローカル変数の定義

  • 変数@記号 followed by 変数名で宣言。セッション全体で有効。
  • ローカル変数DECLAREステートメントで宣言。現在のクエリ内でのみ有効。

スコープの違い

  • 変数
    • すべての接続で利用可能
    • クエリ間で値を保持
    • SET ステートメントで変更可能
  • ローカル変数
    • 現在のクエリ内でのみ有効
    • クエリが終了すると破棄

処理速度とメモリ使用量

  • 変数
    • すべての接続でアクセス可能なので、処理速度が遅くなる可能性
    • セッション全体でメモリを占有
  • ローカル変数
    • 現在のクエリ内でのみ有効なので、処理速度が速い
    • クエリ終了後、メモリ解放

使用例

  • 変数
    • ユーザー設定やグローバル設定を保存
    • 複数のクエリ間で値を共有
  • ローカル変数
    • 一時的な値を保存
    • 複雑なクエリを簡潔化

まとめ

  • 変数はセッション全体で有効、ローカル変数は現在のクエリ内でのみ有効
  • 変数はすべての接続で利用可能、ローカル変数は現在の接続でのみ利用可能
  • 変数は処理速度が遅くなる可能性、ローカル変数は処理速度が速い
  • 変数はメモリを占有し続ける、ローカル変数はクエリ終了後メモリ解放
  • 用途に合わせて変数とローカル変を使い分ける

補足

  • MariaDB 10.2.7以降では、SET @@session.sql_mode = 'ANSI' を設定することで、ローカル変数名の前に @ 記号を省略できるようになりました。
  • 他のデータベースプラットフォームでは、変数とローカル変数の挙動が異なる場合があります。

MariaDBにおける変数とローカル変数の違いについて、他に知りたいことはありますか?




-- 変数を使う例

SET @user_id = 1;

SELECT *
FROM users
WHERE id = @user_id;

-- ローカル変数を使う例

DECLARE tmp_value INT;

SET tmp_value = 10;

SELECT tmp_value + 5;

-- クエリ終了後、tmp_value は破棄される
  • 上記コードでは、まず SET ステートメントを使って変数 @user_id とローカル変数 tmp_value を宣言しています。
  • 変数 @user_id はセッション全体で有効なので、SELECT クエリで直接参照できます。
  • ローカル変数 tmp_value は現在のクエリ内でのみ有効なので、DECLARE ステートメントで宣言する必要があります。
  • クエリが終了すると、ローカル変数 tmp_value は破棄されます。



MariaDBで変数とローカル変数を使う他の方法

ユーザー変数

SET @variable_name = value; 構文を使って、セッションスコープのユーザー変数を設定できます。

SET @user_id = 1;

SELECT *
FROM users
WHERE id = @user_id;

システム変数

SET @@global.max_connections = 100;

ストアドプロシージャ内で変数とローカル変数を使うことができます。

DELIMITER //

CREATE PROCEDURE get_user_info(
    IN user_id INT
)
BEGIN
    DECLARE tmp_name VARCHAR(255);

    SELECT name
    INTO tmp_name
    FROM users
    WHERE id = user_id;

    SELECT tmp_name;
END //

DELIMITER ;

CALL get_user_info(1);

環境変数

SET SESSION sql_mode = 'ANSI';

これらの方法はそれぞれ異なるスコープを持ち、処理速度やメモリ使用量にも影響を与えます。用途に合わせて適切な方法を選択する必要があります。


mariadb


徹底解説!UbuntuでMariaDB 5.5をインストールする際のトラブルシューティング

このチュートリアルでは、UbuntuサーバーにMariaDB 5.5をインストールする際に発生する可能性のある依存関係エラーについて解説し、解決方法を紹介します。対象読者Ubuntuサーバー上でMariaDB 5.5をインストールしたい方依存関係エラーの解決方法を知りたい方...


MySQL/MariaDBで発生する「CREATE ASSERTION」エラーの原因と解決策

MySQLとMariaDBでは、CREATE ASSERTIONを使用して、データの整合性を検証するアサーションを作成できます。しかし、場合によっては、CREATE ASSERTIONを実行時に予期せぬエラーが発生することがあります。エラーの原因...


MariaDBで外部ライブラリを使って64ビット以上の数値の1ビットの数をカウントする方法

MariaDBのバージョンとBIT_COUNT関数64ビット以上の数値を処理するにはMariaDB 10. 4以降を使用している場合は、BIT_COUNT関数にbigint型 (最大64ビット) の数値を渡すことで、64ビット以上の値を処理することができます。...


mysqli_multi_query() 関数を使用して複数の非同期 INSERT クエリを実行する

このチュートリアルでは、PHP の MySQLI 拡張機能と MariaDB サーバーを使用して、非同期 INSERT クエリを実行し、処理を継続する方法を説明します。非同期 INSERT のメリット従来の同期 INSERT クエリとは異なり、非同期 INSERT はデータベースとのやり取りを待たずに処理を継続できます。これは、パフォーマンスとスループットを向上させるのに役立ちます。...


MySQL/MariaDB: "Mysql" user has password "invalid" - 正常な動作?

解説:回答:まず、このメッセージが表示される理由はいくつか考えられます。パスワードが実際に間違っている: これは最も可能性の高い原因です。パスワードは大文字と小文字を区別し、スペースや特殊文字を含む場合もありますので、入力ミスがないか確認してください。...