MariaDB 10.4.24で発生する「Foreign key constraint is incorrectly formed」エラーの原因と解決方法

2024-04-02

MariaDB 10.4.24 における「Foreign key constraint is incorrectly formed」エラーの解説

このエラーが発生する理由は、主に以下の2つです。

  1. 外部キー制約の定義に誤りがある

  2. 参照先のテーブルやデータに問題がある

エラーメッセージには、以下の情報が含まれています。

  • エラーコード: 1042
  • エラーメッセージ: Foreign key constraint is incorrectly formed
  • テーブル名: 外部キー制約を定義しているテーブル名
  • 制約名: 外部キー制約の名前
  • 参照先のテーブル名: 参照先のテーブル名
  • 参照先の列名: 参照先の列名

エラーを解決するには、以下の手順を試してください。

  1. MariaDB のバージョンを確認する

  2. 必要に応じて、データベース管理ツールを使用する

  • 使用している MariaDB のバージョン
  • 外部キー制約の定義
  • エラーメッセージの詳細



-- テーブル定義
CREATE TABLE `parent` (
  `id` INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  `name` VARCHAR(255) NOT NULL,
  PRIMARY KEY (`id`)
);

CREATE TABLE `child` (
  `id` INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  `parent_id` INT NOT NULL,
  `name` VARCHAR(255) NOT NULL,
  FOREIGN KEY (`parent_id`) REFERENCES `parent` (`id`),
  PRIMARY KEY (`id`)
);

-- データ挿入
INSERT INTO `parent` (`name`) VALUES ('親テーブル1');
INSERT INTO `parent` (`name`) VALUES ('親テーブル2');

INSERT INTO `child` (`parent_id`, `name`) VALUES (1, '子テーブル1');
INSERT INTO `child` (`parent_id`, `name`) VALUES (2, '子テーブル2');

-- 外部キー制約違反
INSERT INTO `child` (`parent_id`, `name`) VALUES (3, '子テーブル3');

-- エラーメッセージ
ERROR 1042 (23000): Foreign key constraint is incorrectly formed

最後の INSERT ステートメントは、parent テーブルに存在しない ID を parent_id 列に指定するため、外部キー制約違反が発生します。




外部キー制約の定義方法

CREATE TABLE ステートメントを使用してテーブルを作成する際に、FOREIGN KEY 句を使用して外部キー制約を定義することができます。

CREATE TABLE `child` (
  `id` INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  `parent_id` INT NOT NULL,
  `name` VARCHAR(255) NOT NULL,
  FOREIGN KEY (`parent_id`) REFERENCES `parent` (`id`),
  PRIMARY KEY (`id`)
);

上記の例では、child テーブルの parent_id 列が parent テーブルの id 列を参照する外部キー制約を定義しています。

ALTER TABLE ステートメント

既存のテーブルに外部キー制約を追加するには、ALTER TABLE ステートメントを使用することができます。

ALTER TABLE `child`
ADD FOREIGN KEY (`parent_id`) REFERENCES `parent` (`id`);

外部キー制約のオプション

外部キー制約を定義する際に、以下のオプションを指定することができます。

  • ON DELETE

    参照先のテーブルのデータが削除された際に、子テーブルのデータに対してどのような処理を行うかを指定します。

    • CASCADE: 子テーブルの関連するデータも削除する
    • RESTRICT: 子テーブルのデータの削除を禁止する
    • SET NULL: 子テーブルの関連する列を NULL に設定する
    • NO ACTION: 何もしない
  • 外部キー制約は、参照整合性を保つために重要な役割を果たします。
  • 外部キー制約を定義する際には、参照先のテーブルと列名が一致していることを確認する必要があります。
  • 外部キー制約を削除するには、ALTER TABLE ステートメントを使用して DROP FOREIGN KEY 句を指定します。

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