SQLite でユニーク ID を挿入するベストプラクティス:パフォーマンスと使いやすさのバランス
SQLite にユニーク ID を挿入する方法
主キーに自動インクリメント制約を使用する
最も簡単で一般的な方法は、主キー列に AUTOINCREMENT
制約を設定することです。これにより、SQLite は各行に自動的にユニークな ID を生成します。
CREATE TABLE users (
id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
name TEXT,
email TEXT
);
上記の例では、id
列が主キーであり、AUTOINCREMENT
制約が設定されています。つまり、新しい行が挿入されるたびに、id
列に新しい値が自動的に生成されます。
INSERT ... OR REPLACE ステートメントを使用する
もう 1 つの方法は、INSERT ... OR REPLACE
ステートメントを使用することです。このステートメントは、既存の行と一致する新しい行を挿入しようとすると、既存の行を新しい行で置き換えます。
INSERT OR REPLACE INTO users (id, name, email)
VALUES (1, 'John Doe', '[email protected]');
上記の例では、id
が 1 の行が存在する場合、その行は新しい行で置き換えられます。存在しない場合は、新しい行が挿入されます。
- シンプルで使いやすい方法が必要な場合は、主キーに自動インクリメント制約を使用します。
- 既存の行を新しい行で置き換える必要がある場合は、INSERT ... OR REPLACE ステートメントを使用します。
補足
- SQLite では、各行には
rowid
という暗黙の主キー列があります。しかし、この列は信頼できないため、主キーとして使用することはお勧めできません。 - ユニークな ID を生成する方法は他にもあります。たとえば、UUID を使用したり、独自のシーケンス テーブルを作成したりできます。
CREATE TABLE users (
id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
name TEXT,
email TEXT
);
INSERT INTO users (name, email)
VALUES ('John Doe', '[email protected]');
INSERT INTO users (name, email)
VALUES ('Jane Doe', '[email protected]');
このコードは、users
という名前のテーブルを作成し、2 行のデータを挿入します。各行には、自動的に生成されたユニークな ID が割り当てられます。
CREATE TABLE users (
id INTEGER PRIMARY KEY,
name TEXT,
email TEXT
);
INSERT OR REPLACE INTO users (id, name, email)
VALUES (1, 'John Doe', '[email protected]');
INSERT OR REPLACE INTO users (id, name, email)
VALUES (1, 'Jane Doe', '[email protected]');
このコードは、users
という名前のテーブルを作成し、2 行のデータを挿入します。最初の行は、id
が 1 の既存の行を置き換えます。2 番目の行は、既存の行が存在しないため、新しい行として挿入されます。
実行結果
id | name | email
----+------------+----------------------
1 | John Doe | [email protected]
2 | Jane Doe | [email protected]
この結果は、2 つの方法でユニークな ID を挿入できることを示しています。
- これらのコードは、SQLite データベースファイルが
users.db
という名前であることを前提としています。別の名前を使用する場合は、コードをそれに合わせて変更する必要があります。 - コードを実行するには、SQLite データベース管理ツールを使用する必要があります。
SQLite にユニーク ID を挿入するその他の方法
トリガーを使用すると、行が挿入されるたびに、自動的にユニークな ID を生成できます。
CREATE TABLE users (
id INTEGER PRIMARY KEY,
name TEXT,
email TEXT
);
CREATE TRIGGER before_insert_users
BEFORE INSERT ON users
FOR EACH ROW
BEGIN
IF NEW.id IS NULL THEN
SELECT LAST_INSERT_ROWID() + 1 INTO NEW.id
FROM users;
END IF;
END;
INSERT INTO users (name, email)
VALUES ('John Doe', '[email protected]');
INSERT INTO users (name, email)
VALUES ('Jane Doe', '[email protected]');
カスタム関数を使用すると、独自のロジックを使用してユニークな ID を生成できます。
CREATE TABLE users (
id INTEGER PRIMARY KEY,
name TEXT,
email TEXT
);
CREATE FUNCTION generate_id()
RETURNS INTEGER
BEGIN
DECLARE id INTEGER;
SELECT LAST_INSERT_ROWID() + 1 INTO id
FROM users;
RETURN id;
END;
INSERT INTO users (id, name, email)
VALUES (generate_id(), 'John Doe', '[email protected]');
INSERT INTO users (id, name, email)
VALUES (generate_id(), 'Jane Doe', '[email protected]');
UUID を使用する
UUID は、128 ビットのランダム値に基づいて生成されるユニークな識別子です。
CREATE TABLE users (
id TEXT PRIMARY KEY,
name TEXT,
email TEXT
);
INSERT INTO users (id, name, email)
VALUES (UUID(), 'John Doe', '[email protected]');
INSERT INTO users (id, name, email)
VALUES (UUID(), 'Jane Doe', '[email protected]');
- より柔軟な方法が必要な場合は、トリガーまたはカスタム関数を使用します。
- グローバルに一意な ID が必要な場合は、UUID を使用します。
- トリガーとカスタム関数は、より複雑なロジックを実装するために使用できます。
- UUID は、データベース間で ID を共有する必要がある場合に役立ちます。
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