SQLite でユニーク ID を挿入するベストプラクティス:パフォーマンスと使いやすさのバランス

2024-05-23

SQLite にユニーク ID を挿入する方法

主キーに自動インクリメント制約を使用する

最も簡単で一般的な方法は、主キー列に AUTOINCREMENT 制約を設定することです。これにより、SQLite は各行に自動的にユニークな ID を生成します。

CREATE TABLE users (
  id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
  name TEXT,
  email TEXT
);

上記の例では、id 列が主キーであり、AUTOINCREMENT 制約が設定されています。つまり、新しい行が挿入されるたびに、id 列に新しい値が自動的に生成されます。

INSERT ... OR REPLACE ステートメントを使用する

もう 1 つの方法は、INSERT ... OR REPLACE ステートメントを使用することです。このステートメントは、既存の行と一致する新しい行を挿入しようとすると、既存の行を新しい行で置き換えます。

INSERT OR REPLACE INTO users (id, name, email)
VALUES (1, 'John Doe', '[email protected]');

上記の例では、id が 1 の行が存在する場合、その行は新しい行で置き換えられます。存在しない場合は、新しい行が挿入されます。

  • シンプルで使いやすい方法が必要な場合は、主キーに自動インクリメント制約を使用します。
  • 既存の行を新しい行で置き換える必要がある場合は、INSERT ... OR REPLACE ステートメントを使用します。

補足

  • SQLite では、各行には rowid という暗黙の主キー列があります。しかし、この列は信頼できないため、主キーとして使用することはお勧めできません。
  • ユニークな ID を生成する方法は他にもあります。たとえば、UUID を使用したり、独自のシーケンス テーブルを作成したりできます。



    CREATE TABLE users (
      id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
      name TEXT,
      email TEXT
    );
    
    INSERT INTO users (name, email)
    VALUES ('John Doe', '[email protected]');
    
    INSERT INTO users (name, email)
    VALUES ('Jane Doe', '[email protected]');
    

    このコードは、users という名前のテーブルを作成し、2 行のデータを挿入します。各行には、自動的に生成されたユニークな ID が割り当てられます。

    CREATE TABLE users (
      id INTEGER PRIMARY KEY,
      name TEXT,
      email TEXT
    );
    
    INSERT OR REPLACE INTO users (id, name, email)
    VALUES (1, 'John Doe', '[email protected]');
    
    INSERT OR REPLACE INTO users (id, name, email)
    VALUES (1, 'Jane Doe', '[email protected]');
    

    このコードは、users という名前のテーブルを作成し、2 行のデータを挿入します。最初の行は、id が 1 の既存の行を置き換えます。2 番目の行は、既存の行が存在しないため、新しい行として挿入されます。

    実行結果

    id | name       | email
    ----+------------+----------------------
    1  | John Doe   | [email protected]
    2  | Jane Doe   | [email protected]
    

    この結果は、2 つの方法でユニークな ID を挿入できることを示しています。

    • これらのコードは、SQLite データベースファイルが users.db という名前であることを前提としています。別の名前を使用する場合は、コードをそれに合わせて変更する必要があります。
    • コードを実行するには、SQLite データベース管理ツールを使用する必要があります。



    SQLite にユニーク ID を挿入するその他の方法

    トリガーを使用すると、行が挿入されるたびに、自動的にユニークな ID を生成できます。

    CREATE TABLE users (
      id INTEGER PRIMARY KEY,
      name TEXT,
      email TEXT
    );
    
    CREATE TRIGGER before_insert_users
    BEFORE INSERT ON users
    FOR EACH ROW
    BEGIN
      IF NEW.id IS NULL THEN
        SELECT LAST_INSERT_ROWID() + 1 INTO NEW.id
        FROM users;
      END IF;
    END;
    
    INSERT INTO users (name, email)
    VALUES ('John Doe', '[email protected]');
    
    INSERT INTO users (name, email)
    VALUES ('Jane Doe', '[email protected]');
    

    カスタム関数を使用すると、独自のロジックを使用してユニークな ID を生成できます。

    CREATE TABLE users (
      id INTEGER PRIMARY KEY,
      name TEXT,
      email TEXT
    );
    
    CREATE FUNCTION generate_id()
    RETURNS INTEGER
    BEGIN
      DECLARE id INTEGER;
    
      SELECT LAST_INSERT_ROWID() + 1 INTO id
      FROM users;
    
      RETURN id;
    END;
    
    INSERT INTO users (id, name, email)
    VALUES (generate_id(), 'John Doe', '[email protected]');
    
    INSERT INTO users (id, name, email)
    VALUES (generate_id(), 'Jane Doe', '[email protected]');
    

    UUID を使用する

    UUID は、128 ビットのランダム値に基づいて生成されるユニークな識別子です。

    CREATE TABLE users (
      id TEXT PRIMARY KEY,
      name TEXT,
      email TEXT
    );
    
    INSERT INTO users (id, name, email)
    VALUES (UUID(), 'John Doe', '[email protected]');
    
    INSERT INTO users (id, name, email)
    VALUES (UUID(), 'Jane Doe', '[email protected]');
    
    • より柔軟な方法が必要な場合は、トリガーまたはカスタム関数を使用します。
    • グローバルに一意な ID が必要な場合は、UUID を使用します。
    • トリガーとカスタム関数は、より複雑なロジックを実装するために使用できます。
    • UUID は、データベース間で ID を共有する必要がある場合に役立ちます。

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