varcharとnvarcharの違い (SQL Serverの場合)

2024-08-21

varcharnvarcharは、SQL Serverの文字列データ型です。どちらも可変長の文字列を格納しますが、そのエンコード方式が異なります。

varchar

  • エンコード方式: ASCII文字セットを使用します。
  • ストレージ: 各文字は1バイトで表現されます。
  • 使用: 言語の文字セットがASCIIまたはLatin-1の場合に最適です。
  • 使用: 複数の言語や文字セットを使用するアプリケーションや、国際化に対応する必要がある場合に最適です。

主な違い:

  • ストレージサイズ: nvarcharはvarcharの2倍のストレージを必要とします。
  • 文字セットサポート: nvarcharはUnicodeに対応しているため、より多くの言語や文字セットをサポートします。
  • パフォーマンス: varcharは通常、nvarcharよりもパフォーマンスが優れますが、使用する文字セットによって異なります。

選択の基準:

  • 使用する文字セット: ASCIIまたはLatin-1のみを使用する場合はvarchar、複数の言語や文字セットを使用する場合はnvarcharを選択してください。
  • ストレージ要件: ストレージが重要な場合はvarcharを検討してください。
  • パフォーマンス要件: パフォーマンスが重要な場合は、使用する文字セットとアプリケーションの要件に基づいて選択してください。

例:

-- varcharを使用する場合
CREATE TABLE MyTable (
    ID INT PRIMARY KEY,
    Name VARCHAR(50)
);

-- nvarcharを使用する場合
CREATE TABLE MyTable (
    ID INT PRIMARY KEY,
    Name NVARCHAR(50)
);



-- varcharを使用する場合
CREATE TABLE MyTable (
    ID INT PRIMARY KEY,
    Name VARCHAR(50)
);

INSERT INTO MyTable (ID, Name) VALUES (1, 'John Doe');
INSERT INTO MyTable (ID, Name) VALUES (2, '田中 太郎'); -- 日本語文字は問題なく格納されます

SELECT Name FROM MyTable;

この例では、Name列はvarchar型で定義されています。ASCII文字セットを使用するため、英語やラテン文字は効率的に格納されます。ただし、日本語などの非ASCII文字は2バイトで表現されるため、ストレージ効率は低下します。

-- nvarcharを使用する場合
CREATE TABLE MyTable (
    ID INT PRIMARY KEY,
    Name NVARCHAR(50)
);

INSERT INTO MyTable (ID, Name) VALUES (1, 'John Doe');
INSERT INTO MyTable (ID, Name) VALUES (2, '田中 太郎'); -- 日本語文字を効率的に格納できます

SELECT Name FROM MyTable;

この例では、Name列はnvarchar型で定義されています。Unicode文字セットを使用するため、あらゆる言語の文字を効率的に格納できます。日本語などの非ASCII文字も2バイトで表現されますが、ストレージ効率はvarcharよりも優れています。

比較:

データ型エンコード方式ストレージ文字セットサポート
varcharASCII1バイト/文字ASCII, Latin-1
nvarcharUnicode2バイト/文字Unicode



charとnchar

  • 固定長: charとncharは固定長の文字列データ型です。つまり、指定された長さのストレージを予約します。
  • 使用: 常に一定の長さの文字列を格納する必要がある場合に適しています。ただし、ストレージの無駄が生じる可能性があります。

textとntext

  • 大容量文字列: textとntextは、非常に大きな文字列を格納するためのデータ型です。
  • 使用: 大量のテキストデータを保存する必要がある場合に適していますが、パフォーマンスが低下する可能性があります。

binaryとvarbinary

  • バイナリデータ: binaryとvarbinaryはバイナリデータを格納するためのデータ型です。

xml

  • XMLデータ: xmlはXMLデータを格納するためのデータ型です。
  • 使用: XML形式のデータを扱う場合に適しています。

json (SQL Server 2016以降)

  • JSONデータ: jsonはJSONデータを格納するためのデータ型です。
  • 文字列の長さ: 固定長の場合はcharまたはnchar、可変長の場合はvarcharまたはnvarcharを使用してください。
  • 文字セット: 複数の言語や文字セットを使用する場合はnvarcharまたはncharを使用してください。
  • データタイプ: バイナリデータの場合はbinaryまたはvarbinary、XMLデータの場合はxml、JSONデータの場合はjsonを使用してください。

sql-server varchar nvarchar



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