MariaDBにおける条件付きユニーク制約の利点と使用方法

2024-04-02

MariaDBにおける条件付きユニーク制約

条件付きユニーク制約は、以下のような利点があります。

  • データの整合性を向上させる
  • データの重複を防ぐ
  • 特定の条件に基づいてユニーク性を検証する

条件付きユニーク制約の例

以下の例は、usersテーブルにemailcountry列に基づいて条件付きユニーク制約を作成する方法を示しています。

CREATE TABLE users (
  id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  email VARCHAR(255) NOT NULL,
  country VARCHAR(2) NOT NULL,
  PRIMARY KEY (id),
  UNIQUE (email, country) WHERE country = 'JP'
);

この例では、emailcountry列の組み合わせがユニークであることが保証されますが、これはcountry列がJPの場合にのみ適用されます。

条件付きユニーク制約を使用するには、以下の点に注意する必要があります。

  • 条件は、WHERE句を使用して指定します。
  • 条件は、常にTRUEになるようにする必要があります。
  • 条件は、インデックス列に関連する必要があります。

補足

  • MariaDB 5.7以降で条件付きユニーク制約を使用できます。
  • 条件付きユニーク制約は、複合ユニーク制約の一部として使用できます。
  • 条件付きユニーク制約は、CHECK制約とは異なります。



例1:emailとcountry列に基づいて条件付きユニーク制約を作成する

CREATE TABLE users (
  id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  email VARCHAR(255) NOT NULL,
  country VARCHAR(2) NOT NULL,
  PRIMARY KEY (id),
  UNIQUE (email, country) WHERE country = 'JP'
);
CREATE TABLE users (
  id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  name VARCHAR(255) NOT NULL,
  age INT NOT NULL,
  PRIMARY KEY (id),
  UNIQUE (name) WHERE age >= 18
);

この例では、name列がユニークであることが保証されますが、これはage列が18以上の場合にのみ適用されます。

例3:複合ユニーク制約の一部として条件付きユニーク制約を使用する

CREATE TABLE products (
  id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  name VARCHAR(255) NOT NULL,
  category VARCHAR(255) NOT NULL,
  price DECIMAL(10,2) NOT NULL,
  PRIMARY KEY (id),
  UNIQUE (name, category) WHERE price > 100
);



MariaDBにおける条件付きユニーク制約の他の方法

方法1:UNIQUE制約とCHECK制約を組み合わせる

CREATE TABLE users (
  id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  email VARCHAR(255) NOT NULL,
  country VARCHAR(2) NOT NULL,
  PRIMARY KEY (id),
  UNIQUE (email),
  CHECK (country = 'JP')
);

この例では、email列がユニークであることが保証されます。また、country列は常にJPである必要があります。

方法2:トリガーを使用する

DELIMITER //

CREATE TRIGGER before_insert_users
BEFORE INSERT ON users
FOR EACH ROW
BEGIN
  IF NEW.country <> 'JP' THEN
    SIGNAL SQLSTATE '45000'
      SET MESSAGE_TEXT = 'Country must be JP';
  END IF;
END;
//

DELIMITER ;

この例では、usersテーブルに新しい行を挿入する前に、country列がJPであることを確認するトリガーを作成しています。

方法3:ストアドプロシージャを使用する

DELIMITER //

CREATE PROCEDURE insert_user
(
  IN email VARCHAR(255),
  IN country VARCHAR(2)
)
BEGIN
  IF country <> 'JP' THEN
    SIGNAL SQLSTATE '45000'
      SET MESSAGE_TEXT = 'Country must be JP';
  END IF;

  INSERT INTO users (email, country)
  VALUES (email, country);
END;
//

DELIMITER ;

この例では、usersテーブルに新しい行を挿入するストアドプロシージャを作成しています。このプロシージャは、country列がJPであることを確認してから、新しい行を挿入します。

  • シンプルな条件付きユニーク制約の場合は、UNIQUE制約とCHECK制約を組み合わせる方法が最も簡単です。
  • より複雑な条件付きユニーク制約の場合は、トリガーまたはストアドプロシージャを使用する必要があります。

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