MariaDBにおける条件付きユニーク制約の利点と使用方法
MariaDBにおける条件付きユニーク制約
条件付きユニーク制約は、以下のような利点があります。
- データの整合性を向上させる
- データの重複を防ぐ
- 特定の条件に基づいてユニーク性を検証する
条件付きユニーク制約の例
以下の例は、users
テーブルにemail
とcountry
列に基づいて条件付きユニーク制約を作成する方法を示しています。
CREATE TABLE users (
id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
email VARCHAR(255) NOT NULL,
country VARCHAR(2) NOT NULL,
PRIMARY KEY (id),
UNIQUE (email, country) WHERE country = 'JP'
);
この例では、email
とcountry
列の組み合わせがユニークであることが保証されますが、これはcountry
列がJP
の場合にのみ適用されます。
条件付きユニーク制約を使用するには、以下の点に注意する必要があります。
- 条件は、
WHERE
句を使用して指定します。 - 条件は、常に
TRUE
になるようにする必要があります。 - 条件は、インデックス列に関連する必要があります。
補足
- MariaDB 5.7以降で条件付きユニーク制約を使用できます。
- 条件付きユニーク制約は、複合ユニーク制約の一部として使用できます。
- 条件付きユニーク制約は、CHECK制約とは異なります。
例1:emailとcountry列に基づいて条件付きユニーク制約を作成する
CREATE TABLE users (
id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
email VARCHAR(255) NOT NULL,
country VARCHAR(2) NOT NULL,
PRIMARY KEY (id),
UNIQUE (email, country) WHERE country = 'JP'
);
CREATE TABLE users (
id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
name VARCHAR(255) NOT NULL,
age INT NOT NULL,
PRIMARY KEY (id),
UNIQUE (name) WHERE age >= 18
);
この例では、name
列がユニークであることが保証されますが、これはage
列が18以上の場合にのみ適用されます。
例3:複合ユニーク制約の一部として条件付きユニーク制約を使用する
CREATE TABLE products (
id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
name VARCHAR(255) NOT NULL,
category VARCHAR(255) NOT NULL,
price DECIMAL(10,2) NOT NULL,
PRIMARY KEY (id),
UNIQUE (name, category) WHERE price > 100
);
MariaDBにおける条件付きユニーク制約の他の方法
方法1:UNIQUE制約とCHECK制約を組み合わせる
CREATE TABLE users (
id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
email VARCHAR(255) NOT NULL,
country VARCHAR(2) NOT NULL,
PRIMARY KEY (id),
UNIQUE (email),
CHECK (country = 'JP')
);
この例では、email
列がユニークであることが保証されます。また、country
列は常にJP
である必要があります。
方法2:トリガーを使用する
DELIMITER //
CREATE TRIGGER before_insert_users
BEFORE INSERT ON users
FOR EACH ROW
BEGIN
IF NEW.country <> 'JP' THEN
SIGNAL SQLSTATE '45000'
SET MESSAGE_TEXT = 'Country must be JP';
END IF;
END;
//
DELIMITER ;
この例では、users
テーブルに新しい行を挿入する前に、country
列がJP
であることを確認するトリガーを作成しています。
方法3:ストアドプロシージャを使用する
DELIMITER //
CREATE PROCEDURE insert_user
(
IN email VARCHAR(255),
IN country VARCHAR(2)
)
BEGIN
IF country <> 'JP' THEN
SIGNAL SQLSTATE '45000'
SET MESSAGE_TEXT = 'Country must be JP';
END IF;
INSERT INTO users (email, country)
VALUES (email, country);
END;
//
DELIMITER ;
この例では、users
テーブルに新しい行を挿入するストアドプロシージャを作成しています。このプロシージャは、country
列がJP
であることを確認してから、新しい行を挿入します。
- シンプルな条件付きユニーク制約の場合は、
UNIQUE
制約とCHECK
制約を組み合わせる方法が最も簡単です。 - より複雑な条件付きユニーク制約の場合は、トリガーまたはストアドプロシージャを使用する必要があります。
mariadb