複数の条件を満たすデータだけを取得!MySQLのSELECT ... WHERE ... OR

2024-04-09

MySQLにおけるSELECT ... WHERE ... OR の解説

SELECT ... WHERE ... OR は、MySQLデータベースから特定の条件を満たすデータを抽出するSQLクエリです。このクエリは、複数の条件を指定し、そのうちいずれかの条件を満たすデータを取得することができます。

構文

SELECT column_name(s)
FROM table_name
WHERE condition1 OR condition2 OR ...;

各要素の説明

  • SELECT column_name(s): 取得したい列名を指定します。複数の列名をカンマで区切って指定することもできます。
  • FROM table_name: データを取得したいテーブル名を指定します。
  • WHERE: 条件を指定します。
  • condition1 OR condition2 OR ...: 複数の条件をOR演算子で結合します。

OR演算子は、条件式のいずれか1つが真であれば、そのレコードが抽出されます。例えば、以下のクエリは、ageが20歳以上またはgendermaleであるレコードをすべて抽出します。

SELECT *
FROM users
WHERE age >= 20 OR gender = 'male';

条件式の例

  • column_name = value: 列名がvalueと一致するレコード
  • column_name IN (value1, value2, ...): 列名がvalue1value2、... のいずれかと一致するレコード

実践例

以下の例は、productsテーブルから、価格が1000円以上または在庫数が5個以下の商品をすべて抽出するクエリです。

SELECT *
FROM products
WHERE price >= 1000 OR stock <= 5;

注意事項

  • 条件式は、論理的に正しいように記述する必要があります。
  • 複数の条件式を組み合わせる場合は、AND演算子とOR演算子の優先順位に注意する必要があります。

補足

  • SELECT ... WHERE ... OR は、SELECT ... WHERE ... IN と同様に、複数の条件を指定することができます。
  • SELECT ... WHERE ... OR は、複雑な条件を指定する場合に便利です。



SELECT *
FROM products
WHERE price >= 1000 OR stock <= 5;

このクエリは、以下の結果を返します。

| product_id | name | price | stock |
|---|---|---|---|
| 1 | 商品1 | 1200 | 3 |
| 2 | 商品2 | 900 | 2 |
| 3 | 商品3 | 1500 | 1 |
  • 以下のクエリは、usersテーブルから、年齢が20歳以上または性別がmaleであるユーザーをすべて抽出します。
SELECT *
FROM users
WHERE age >= 20 OR gender = 'male';
  • 以下のクエリは、productsテーブルから、カテゴリがfoodまたはdrinkである商品をすべて抽出します。
SELECT *
FROM products
WHERE category = 'food' OR category = 'drink';
SELECT *
FROM products
WHERE (price >= 1000 OR stock <= 5) AND category = 'food';

SELECT ... WHERE ... OR は、複数の条件を指定して、条件に合致するデータを抽出する便利なクエリです。サンプルコードを参考に、さまざまな条件でデータ抽出を試してみてください。




SELECT ... WHERE ... OR の代替方法

CASE式は、条件式に応じて異なる値を返す式です。以下の例では、ageが20歳以上であればadult、それ以外はchildという値を返します。

SELECT
  CASE WHEN age >= 20 THEN 'adult'
       ELSE 'child'
  END AS age_group,
  *
FROM users;

この例では、WHERE句を使用せずに、ageに基づいてデータを分類しています。

UNIONは、複数のSELECTクエリの結果を結合する演算子です。以下の例では、ageが20歳以上のユーザーと、性別がmaleであるユーザーを抽出します。

SELECT *
FROM users
WHERE age >= 20
UNION
SELECT *
FROM users
WHERE gender = 'male';

この例では、WHERE句を2回記述する代わりに、UNIONを使用して2つのクエリ結果を結合しています。

JOINは、複数のテーブルを結合する演算子です。以下の例は、productsテーブルとcategoriesテーブルを結合し、カテゴリがfoodまたはdrinkである商品を抽出します。

SELECT *
FROM products
JOIN categories ON products.category_id = categories.category_id
WHERE categories.name IN ('food', 'drink');

この例では、WHERE句で条件を指定する代わりに、JOINを使用してcategoriesテーブルの情報を参照しています。

サブクエリは、別のSELECTクエリを返すクエリです。以下の例は、productsテーブルから、価格が1000円以上の商品のうち、在庫数が5個以下の商品を抽出します。

SELECT *
FROM products
WHERE price >= 1000
AND stock <= (
  SELECT MAX(stock)
  FROM products
  WHERE price >= 1000
);

この例では、WHERE句内でサブクエリを使用して、価格が1000円以上の商品の最大在庫数を取得しています。

どの方法を使うべきかは、条件の複雑さやデータの構造によって異なります。以下のような点を考慮して、最適な方法を選びましょう。

  • 条件の複雑さ
  • データの構造
  • 処理速度
  • 可読性

SELECT ... WHERE ... OR は、複数の条件を指定してデータを抽出する便利な方法ですが、他にもいくつかの代替方法があります。それぞれの方法の特徴を理解し、状況に応じて最適な方法を選びましょう。


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