SQLとMariaDBでレコード操作をレベルアップ!同じ条件まで行値を取得する3つのパワフルなテクニック

2024-05-24

SQLとMariaDBでレコード内の同じ条件まで行値を取得する方法

このガイドでは、SQLとMariaDBを使用して、レコード内の特定の条件が一致するまでの行値を取得する方法を解説します。具体的には、以下の2つの方法を紹介します。

  1. WHILEループ
  2. CTE (Common Table Expression)

それぞれの方法について、詳細な説明とサンプルコード、およびそれぞれの利点と欠点について説明します。

説明

WHILEループは、条件が真である限り、コードブロックを繰り返し実行するループ構造です。この方法では、レコードを1行ずつ処理し、条件が一致するまで行値を取得します。

SELECT *
FROM your_table
WHERE your_condition
ORDER BY your_column;

利点

  • シンプルで理解しやすい
  • 複雑な条件にも対応できる

欠点

  • すべての行を処理するため、パフォーマンスが低下する可能性がある

CTEは、一時的な結果セットを定義するためのサブクエリです。この方法では、CTEを使用して、条件が一致するまでの行値を含む結果セットを作成します。

WITH recursive cte AS (
  SELECT *
  FROM your_table
  WHERE your_condition
  UNION ALL
  SELECT *
  FROM your_table
  WHERE your_column IN (SELECT your_column FROM cte)
)
SELECT *
FROM cte;
  • WHILEループよりもパフォーマンスが優れている場合が多い
  • WHILEループよりも複雑で理解しにくい
  • データ量: データ量が少ない場合は、WHILEループの方がシンプルでわかりやすいので、WHILEループを選択することをお勧めします。
  • 条件の複雑さ: 条件が複雑な場合は、CTEの方がパフォーマンスが優れている場合が多いので、CTEを選択することをお勧めします。
  • パフォーマンス: パフォーマンスが重要な場合は、CTEを選択することをお勧めします。

補足

上記のサンプルコードはあくまでも例であり、実際の状況に合わせて変更する必要があります。




    例: 顧客テーブル (customers) から、注文金額が100ドルを超えるすべての注文を取得する。

    SELECT *
    FROM customers
    WHERE order_amount > 100;
    
    • このクエリは customers テーブルからすべての行を選択します。
    • WHERE 句は、order_amount 列の値が100ドルを超える行のみを選択するようにフィルタリングします。

    例: 顧客テーブル (customers) から、顧客IDが100である顧客とその友人 (友人テーブル friends に存在する顧客) のすべての注文を取得する。

    WITH recursive cte AS (
      SELECT customer_id, order_id
      FROM customers
      WHERE customer_id = 100
      UNION ALL
      SELECT friends.customer_id, orders.order_id
      FROM friends
      JOIN orders ON friends.friend_id = orders.customer_id
      WHERE friends.customer_id IN (SELECT customer_id FROM cte)
    )
    SELECT *
    FROM cte;
    
    • このCTEは、customer_id が100である顧客の注文IDを最初に選択します。
    • その後、UNION ALL 演算子を使用して、CTE内の customer_id 列の値と一致する friend_id 列の値を持つ friends テーブルの行を再帰的に選択します。
    • 最後に、CTE内のすべての注文IDを選択して、結果セットを返します。



      SQLとMariaDBでレコード内の同じ条件まで行値を取得するその他の方法

      再帰クエリは、自身を呼び出すことで、階層構造を処理するクエリです。この方法では、条件が一致するまでの行値を再帰的に取得します。

      WITH RECURSIVE cte AS (
        SELECT customer_id, order_id
        FROM customers
        WHERE customer_id = 100
        UNION ALL
        SELECT c.customer_id, o.order_id
        FROM customers AS c
        JOIN friends AS f ON c.customer_id = f.friend_id
        JOIN orders AS o ON f.friend_id = o.customer_id
        WHERE c.customer_id IN (SELECT customer_id FROM cte)
      )
      SELECT *
      FROM cte;
      
      • CTEよりもシンプルでわかりやすい場合がある

        窓関数は、特定の行範囲 (ウィンドウ) 内のデータに基づいて計算を行う関数です。この方法では、条件が一致するまでの行値を窓関数を使用して取得します。

        SELECT customer_id, order_amount, SUM(order_amount) OVER (PARTITION BY customer_id ORDER BY order_id) AS cumulative_order_amount
        FROM customers
        ORDER BY customer_id, order_id;
        
          • 窓関数が複雑で理解しにくい

              sql mariadb


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