PostgreSQLシーケンスの値を手動で変更する:pgAdmin、psql、PL/pgSQLの活用方法
PostgreSQLでシーケンスを手動で変更する方法
PostgreSQLでは、シーケンスと呼ばれるオブジェクトを使用して、テーブルの列に自動的に採番される値を生成することができます。シーケンスは、データベース内で一意の識別子を作成するために役立ちます。
シーケンスは、通常、CREATE SEQUENCE
コマンドを使用して作成されます。このコマンドには、シーケンスの名前、開始値、および増分値を指定するオプションが含まれます。
シーケンスを作成したら、NEXTVAL
関数を使用して、シーケンスの次の値を取得できます。この関数は、シーケンスの名前を単一の引数として取ります。
シーケンスの値を手動で変更したい場合は、SETVAL
関数を使用できます。この関数には、シーケンスの名前と新しい値を指定するオプションが含まれます。
手動でシーケンスを変更するシナリオ
シーケンスを手動で変更する必要がある場合があります。たとえば、次のような場合です。
- データベースを復元している場合、シーケンスの値を元の値と一致させる必要がある場合があります。
- シーケンスの増分値を誤って設定してしまった場合、修正する必要があります。
- 特定の値をシーケンスの次の値として使用したい場合。
警告
シーケンスの値を手動で変更する際は注意が必要です。シーケンスの値を変更すると、既存のデータに整合性問題が発生する可能性があります。シーケンスの値を変更する前に、データベースをバックアップすることをお勧めします。
例
次の例では、mysequence
という名前のシーケンスの値を100に変更する方法を示します。
SELECT setval('mysequence', 100);
この例では、mysequence
シーケンスの次の値は101になります。
DDLを使用したシーケンスの変更
シーケンスの値を変更するもう 1 つの方法は、DDL (Data Definition Language) を使用することです。DDLを使用して、シーケンスの開始値、増分値、および現在の値を変更できます。
ALTER SEQUENCE mysequence
RESTART WITH 50
INCREMENT BY 10
SETVAL 100;
PostgreSQLでは、SETVAL
関数またはDDLを使用して、シーケンスの値を手動で変更できます。シーケンスの値を変更する際は注意が必要です。シーケンスの値を変更する前に、データベースをバックアップすることをお勧めします。
PostgreSQLでシーケンスを手動で変更する - サンプルコード
SETVAL関数を使用したシーケンスの値の変更
SELECT setval('mysequence', 100);
DDLを使用したシーケンスの変更
次のコードは、DDLを使用して、mysequence
シーケンスの開始値、増分値、および現在の値を変更する方法を示しています。
ALTER SEQUENCE mysequence
RESTART WITH 50
INCREMENT BY 10
SETVAL 100;
シーケンスの現在の値を取得する
SELECT currval('mysequence');
シーケンスの次の値を取得する
SELECT nextval('mysequence');
説明
- 上記のコード例は、PostgreSQL 14.2でテストされています。
- シーケンスの名前は、実際のシーケンスの名前に置き換える必要があります。
- 値は、必要に応じて変更できます。
注意事項
- シーケンスの値を変更する前に、データベースをバックアップすることをお勧めします。
PostgreSQL でシーケンスを手動で変更するその他の方法
pgAdmin は、PostgreSQL データベースを管理するためのグラフィカルツールです。pgAdmin を使用して、シーケンスのプロパティを表示および編集できます。
シーケンスの値を変更するには、次の手順に従います。
- pgAdmin でデータベースに接続します。
- オブジェクトブラウザで、シーケンスを変更するシーケンスを探します。
- シーケンスを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- 「一般」タブで、「開始値」フィールドと「増分値」フィールドの値を変更します。
- 「現在値」フィールドの値を変更して、シーケンスの現在の値を明示的に設定することもできます。
- 「変更を保存」をクリックして、変更を保存します。
psql コマンドラインツールを使用する
psql は、PostgreSQL データベースと対話するためのコマンドラインツールです。psql を使用して、SETVAL
関数または DDL コマンドを使用してシーケンスの値を変更できます。
上記で説明した SETVAL
関数と DDL コマンドの例を参照してください。
カスタム PL/pgSQL 関数を使用する
より複雑なシーケンスの変更が必要な場合は、カスタム PL/pgSQL 関数を作成できます。PL/pgSQL 関数を使用して、シーケンスの値を計算したり、他のデータベース操作を実行したりできます。
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