MariaDB:パスワード再試行回数設定時のエラー「Cannot set the number of password retries」の解決策

2024-04-02

MariaDBでパスワード認証時に「Cannot set the number of password retries」エラーが発生する場合、いくつかの原因が考えられます。本記事では、エラーの原因と解決方法について分かりやすく解説します。

エラーメッセージ

ERROR 1045 (28000): Access denied for user 'username'@'localhost' (using password: YES)

上記エラーメッセージに加えて、以下のようなメッセージが表示されることもあります。

Cannot set the number of password retries in MariaDB

原因

このエラーが発生する主な原因は以下の3つです。

  1. パスワードの間違い

最も一般的な原因は、パスワードの間違いです。パスワードは大文字と小文字を区別するため、入力時に誤字脱字がないか確認してください。

  1. アカウント設定の問題

MariaDBの設定ファイル (my.cnf) に、パスワード再試行回数の設定が誤っている可能性があります。デフォルトでは、パスワード再試行回数は5回に設定されていますが、この設定を変更している場合は、設定値を確認する必要があります。

  1. ネットワークの問題

ネットワーク接続の問題により、サーバーとの接続が不安定になっている可能性があります。ネットワーク接続を確認してください。

解決方法

以下の方法で問題を解決できます。

  1. パスワードを確認する

パスワードが正しいことを確認してください。パスワードは大文字と小文字を区別するため、入力時に誤字脱字がないか注意が必要です。

  1. アカウント設定を確認する

MariaDBの設定ファイル (my.cnf) を開き、パスワード再試行回数の設定を確認します。設定値が誤っている場合は、正しい値に変更してください。

  1. ネットワーク接続を確認する

ネットワーク接続が安定していることを確認してください。

その他の解決策

上記の解決方法で問題が解決しない場合は、以下の方法を試してみてください。

  • MariaDBサーバーを再起動する
  • MariaDBの設定ファイルをリセットする
  • MariaDBのログを確認する
  • 専門家に問い合わせる

補足

  • 上記の情報は、MariaDB 10.4.24に基づいています。バージョンによって、設定方法やエラーメッセージが異なる場合があります。
  • 問題解決のためには、MariaDBに関する知識が必要となる場合があります。自信がない場合は、専門家に相談することをおすすめします。



[mysqld]
...
password_retry_count = 3
...

上記の設定では、パスワード再試行回数は3回に設定されます。

注意事項

  • 設定ファイルを変更する前に、必ずバックアップを取ってください。
  • 設定ファイルの変更は、MariaDBサーバーを再起動してから有効になります。



その他の解決方法

特定のユーザーのみエラーが発生する場合は、そのユーザーのアカウント設定に問題がある可能性があります。以下のコマンドを実行して、ユーザーアカウントの設定を確認してください。

SHOW GRANTS FOR username@localhost;

パスワードポリシーの問題

MariaDBサーバーにパスワードポリシーが設定されている場合、そのポリシーに違反しているパスワードは使用できません。パスワードポリシーを確認するには、以下のコマンドを実行してください。

SHOW GLOBAL VARIABLES LIKE 'password_policy%';

MariaDBのバグ

使用しているMariaDBのバグが原因でエラーが発生している可能性があります。MariaDBの公式ドキュメントを確認するか、バグトラッカーで同様の問題が報告されていないか確認してください。

上記の方法で問題が解決しない場合は、専門家に相談することをおすすめします。


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