Docker Composeで構築!MariaDB開発データベース環境の構築・運用

2024-07-01

Dockerを使って開発データベース用のDockerイメージを構築する方法

Dockerは、開発、テスト、本番環境においてアプリケーションを迅速かつ簡単に実行するためのコンテナ化プラットフォームです。Dockerfileと呼ばれる指示書を用いて、必要なソフトウェアや設定を記述することで、再現性の高い環境を構築できます。

本記事では、DockerとDockerfileを用いて、MariaDBのような開発データベース用のDockerイメージを構築する方法を詳しく解説します。

ステップ1:Dockerfileの作成

Dockerイメージを構築するには、まずDockerfileを作成する必要があります。Dockerfileは、テキストエディタで記述できるシンプルなファイルで、イメージ作成に必要な一連の命令を定義します。

以下は、MariaDB 10.5用の基本的なDockerfileの例です。

FROM mariadb:10.5

ENV MARIADB_ROOT_PASSWORD="password"

RUN apt-get update && apt-get install -y --no-install-recommends \
    mariadb-server \
    mariadb-client

RUN mkdir -p /var/lib/mysql
RUN chown mysql:mysql /var/lib/mysql

CMD ["mysqld"]

このDockerfileは、以下の処理を実行します。

  1. MariaDB 10.5ベースイメージを指定します。
  2. MARIADB_ROOT_PASSWORD環境変数に、rootパスワードを設定します。
  3. MariaDBサーバーとクライアントをインストールします。
  4. /var/lib/mysqlディレクトリを作成し、所有権を mysqlユーザーに設定します。
  5. mysqldコマンドを実行して、MariaDBサーバーを起動します。

ステップ2:Dockerイメージのビルド

Dockerfileを作成したら、以下のコマンドを実行してDockerイメージをビルドできます。

docker build -t mariadb-dev:latest .

このコマンドは、現在のディレクトリ (.) をビルドコンテキストとして使用し、mariadb-dev:latestという名前のタグ付きイメージを作成します。

Dockerイメージをビルドしたら、以下のコマンドを実行してコンテナを起動し、データベースを実行できます。

docker run -d --name mariadb-dev -p 3306:3306 mariadb-dev:latest
  1. mariadb-devという名前のコンテナをデタッチモード (-d) で起動します。
  2. コンテナ内のポート3306をホストマシンのポート3306にマッピングします。
  3. mariadb-dev:latestイメージを使用します。

ステップ4:データベースへの接続

コンテナが起動したら、以下のコマンドを実行して、クライアントからMariaDBデータベースに接続できます。

mysql -u root -p -h localhost

上記のコマンドを実行する際、パスワードとしてDockerfileで設定した MARIADB_ROOT_PASSWORD を使用する必要があります。

補足

  • 上記は基本的な例であり、必要に応じてDockerfileをカスタマイズできます。
  • データの永続化については、Docker volumesを使用する必要があります。
  • セキュリティ対策として、公開鍵認証などの方法でデータベースへのアクセスを制限することを推奨します。

    上記以外にも、Dockerを使って様々な開発環境を構築することができます。ご自身のニーズに合った環境を構築して、開発を効率化しましょう。




    FROM mariadb:10.5
    
    ENV MARIADB_ROOT_PASSWORD="password"
    
    RUN apt-get update && apt-get install -y --no-install-recommends \
        mariadb-server \
        mariadb-client
    
    RUN mkdir -p /var/lib/mysql
    RUN chown mysql:mysql /var/lib/mysql
    
    CMD ["mysqld"]
    

      このイメージをビルドするには、以下のコマンドを実行します。

      docker build -t mariadb-dev:latest .
      
      docker run -d --name mariadb-dev -p 3306:3306 mariadb-dev:latest
      
        mysql -u root -p -h localhost
        

        このサンプルコードは、あくまでも基本的な例であり、必要に応じてカスタマイズできます。例えば、以下の点を変更できます。

        • MariaDBのバージョン
        • インストールする追加パッケージ
        • データディレクトリの場所
        • ログの設定

        また、Docker volumesを使用してデータを永続化したり、環境変数を使用してデータベースの設定をカスタマイズしたりすることもできます。




        Dockerを使って開発データベース用のDockerイメージを構築するその他の方法

        MariaDBのような多くのデータベースベンダーは、公式のDockerイメージを公開しています。これらのイメージは、最新バージョンで定期的に更新されており、セキュリティパッチも適用されています。

        公式イメージを使用する利点は以下の通りです。

        • 最新かつ安全なバージョンを使用できる
        • メンテナスが容易
        • 信頼性が高い
        1. Docker Hubで目的のデータベースイメージを検索します。
        2. 以下のコマンドを実行してイメージをプルします。
        docker pull <image_name>
        
          docker run -d -p 3306:3306 <image_name>
          

          例:

          docker pull mariadb:10.5
          docker run -d -p 3306:3306 mariadb:10.5
          

          Docker Composeは、複数のコンテナをまとめて定義および管理するためのツールです。Dockerfileで個別にイメージを構築する代わりに、Docker Composeを使用してYAMLファイルで構成を定義することができます。

          Docker Composeを使用する利点は以下の通りです。

          • 複数のコンテナを簡単に構成および管理できる
          • 依存関係を定義できる
          • 設定をYAMLファイルで記述できる

          Docker Composeで開発データベースを構築するには、以下の手順が必要です。

          1. docker-compose.ymlという名前のYAMLファイルを作成します。
          2. ファイルに、データベースコンテナと必要なその他のコンテナを定義します。
          3. 以下のコマンドを実行して、docker-compose.ymlで定義した構成を起動します。
          docker-compose up -d
          
          version: "3.9"
          
          services:
            db:
              image: mariadb:10.5
              ports:
                - "3306:3306"
          

          クラウドサービスの利用

          Amazon RDSやGoogle Cloud SQLのようなクラウドサービスを利用して、開発データベースを構築することもできます。これらのサービスは、データベースの管理をクラウドベンダーに任せることができ、メンテナンスの負担を軽減できます。

          • セットアップと管理が簡単
          • スケーラブル
          • 高可用性

          クラウドサービスで開発データベースを構築するには、各サービスのプロバイダのドキュメントを参照してください。

            Dockerを使って開発データベース用のDockerイメージを構築するには、様々な方法があります。それぞれの方法には、利点と欠点があります。ご自身のニーズに合った方法を選択してください。


              docker dockerfile mariadb


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