DROP TABLE と TRUNCATE TABLE の違い - SQL Server と Sybase
SQL Server と Sybase における DROP TABLE と TRUNCATE TABLE の違い
データの削除方法
- DROP TABLE:
- テーブル構造とデータの両方を完全に削除します。
- 削除されたデータは復元できません。
- 空白のテーブルは作成されません。
- TRUNCATE TABLE:
- テーブル内のすべてのデータを削除しますが、テーブル構造は保持します。
- 空白のテーブルが残ります。
トランザクションログへの影響
- DROP TABLE:
- トランザクションログに記録されます。
- ロールバックを使用して元に戻すことができます。
実行速度
- DROP TABLE:
- 一般的に、TRUNCATE TABLE よりも時間がかかります。
- テーブルサイズが大きいほど、差が大きくなります。
使用例
- DROP TABLE:
- 不要になったテーブルを完全に削除する場合に使用します。
- テーブル構造を変更する場合に使用します。
- TRUNCATE TABLE:
- テーブル内のデータを定期的に削除する場合に使用します。
- テーブルデータをテスト用に初期化する必要がある場合に使用します。
その他の注意点
- DROP TABLE は、FOREIGN KEY 制約によって参照されているテーブルを削除することはできません。
- TRUNCATE TABLE は、IDENTITY 列の値をリセットしません。
-- DROP TABLE
USE AdventureWorks2019;
DROP TABLE Person.Contact;
-- TRUNCATE TABLE
USE AdventureWorks2019;
TRUNCATE TABLE Person.Address;
SQL Server と Sybase でテーブルのデータを削除するその他の方法
DELETE ステートメントは、テーブルから特定の行を削除するために使用できます。 WHERE 句を使用して、削除する行を指定できます。
USE AdventureWorks2019;
DELETE FROM Person.Contact
WHERE LastName = 'Smith';
BULK DELETE ステートメントは、テーブルから大量のデータを効率的に削除するために使用できます。
USE AdventureWorks2019;
BULK DELETE FROM Person.Address
FROM 'C:\Temp\AddressToDelete.csv'
WITH (FIELDTERMINATOR = ',');
TRUNCATE TABLE と DELETE ステートメントは、どちらもテーブルのデータを削除するために使用できますが、いくつかの重要な違いがあります。
- TRUNCATE TABLE は、テーブル内のすべてのデータを削除しますが、DELETE ステートメントは、WHERE 句で指定された行のみを削除します。
- TRUNCATE TABLE はトランザクションログに記録されませんが、DELETE ステートメントはトランザクションログに記録されます。
- TRUNCATE TABLE は一般的に DELETE ステートメントよりも高速です。
DROP TABLE、TRUNCATE TABLE、DELETE ステートメントは、それぞれ異なる方法でテーブルのデータを削除するために使用されます。 それぞれの違いを理解して、状況に応じて使い分けることが重要です。
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