MariaDBソケット接続サンプルコード:UnixソケットとTCPソケット
MariaDBにおけるソケットとサービス停止・起動時のメッセージ
ソケットの種類
MariaDBでは、主に以下の2種類のソケットが使用されます。
- Unixソケット: ローカルマシン上のクライアントのみが使用できる、高速な通信用のソケットです。デフォルトのソケットファイル名は
/tmp/mysql.sock
です。 - TCPソケット: ネットワーク経由でクライアントと接続するために使用されるソケットです。デフォルトのポート番号は
3306
です。
サービス停止・起動時のメッセージ
サービスを停止または起動する際に、以下のメッセージが表示されることがあります。
- Starting MariaDB...: MariaDBサーバーが起動しています。
- Waiting for connections on 'unix:/tmp/mysql.sock' ...: Unixソケットで接続を待機しています。
- Listening on TCP port 3306 (bind address: *.*.*.*): TCPソケットで接続を待機しています。
これらのメッセージは、MariaDBサーバーが正常に起動・停止していることを示しています。
エラーメッセージ
ソケットに関するエラーメッセージが表示される場合、以下の問題が発生している可能性があります。
- ソケットファイルが見つからない: ソケットファイルが存在しないか、アクセス権限が正しくありません。
- ポートが使用中: TCPポートが別のアプリケーションによって使用されています。
- ソケット接続の拒否: ファイアウォールまたはその他のネットワークセキュリティ設定によって、ソケット接続が拒否されています。
これらのエラーメッセージを解決するには、以下の手順を実行します。
- ポートを確認する: TCPポートが使用中ではないことを確認します。
- ファイアウォール設定を確認する: ファイアウォールまたはその他のネットワークセキュリティ設定が、ソケット接続を許可していることを確認します。
MariaDBのソケットに関する詳細については、以下のリソースを参照してください。
MariaDBでは、ソケットを使用してクライアントアプリケーションとサーバー間で通信を行います。サービスを停止または起動する際に、これらのソケットに関するメッセージが表示されることがあります。エラーメッセージが表示された場合は、上記の情報を参考に問題解決を行ってください。
MariaDBソケットを使用した接続サンプルコード
import mariadb
# データベース接続情報
db_host = "localhost"
db_user = "root"
db_pass = "password"
db_name = "test"
# Unixソケットを使用して接続
try:
connection = mariadb.connect(
host=db_host,
user=db_user,
password=db_pass,
database=db_name,
unix_socket="/tmp/mysql.sock"
)
except mariadb.Error as e:
print(f"Error connecting to MariaDB: {e}")
# 接続が成功した場合、データベース操作を実行
if connection.is_connected():
cursor = connection.cursor()
cursor.execute("SELECT * FROM users")
for row in cursor:
print(row)
connection.commit()
connection.close()
このコードでは、以下の処理を実行しています。
mariadb
モジュールをインポートします。- データベース接続情報(ホスト名、ユーザー名、パスワード、データベース名)を定義します。
unix_socket
引数を使用して、Unixソケット経由でデータベースに接続します。- エラーが発生した場合、エラーメッセージを出力します。
- 接続が成功した場合、
SELECT
クエリを実行してusers
テーブルのデータを取得します。 - 取得したデータを表示します。
- コミットを実行して変更を保存します。
- 接続を閉じます。
TCPソケットを使用して接続する場合は、以下のコードのようにunix_socket
引数を省略します。
connection = mariadb.connect(
host=db_host,
user=db_user,
password=db_pass,
database=db_name
)
注意事項
- このコードはあくまで例であり、本番環境で使用するためには適切なセキュリティ対策を講じる必要があります。
- パスワードなどの機密情報はコードに直接記述せず、環境変数などで管理することを推奨します。
MariaDBソケットに関するその他の情報
高度なソケットオプション
前述の例では、基本的なソケット接続のみを紹介しました。MariaDBでは、接続オプションを使用して、ソケットの動作をさらに細かく制御することができます。
使用可能なオプションの例を以下に示します。
- read_timeout: ソケット読み取り操作のタイムアウト時間(秒単位)。
- connect_timeout: 接続確立のタイムアウト時間(秒単位)。
- ssl_ca: SSL証明書認証機関ファイルのパス。
これらのオプションの詳細については、MariaDBドキュメントを参照してください。
ファイアウォールを使用している場合、MariaDBソケットへのアクセスを許可する必要があります。
- Unixソケット: ファイアウォールで
/tmp/mysql.sock
ファイルへのアクセスを許可します。 - TCPソケット: ファイアウォールで
3306
ポートへのアクセスを許可します。
ファイアウォールの設定方法は、お使いのファイアウォール製品によって異なります。
セキュリティ
MariaDBソケットは、ネットワーク経由でアクセス可能な場合、セキュリティリスクとなります。以下の対策を講じて、ソケット接続を保護することを推奨します。
- ファイアウォールを使用する: ファイアウォールを使用して、許可された接続のみをソケットに許可します。
- SSL/TLS暗号化を使用する: SSL/TLS暗号化を使用して、ソケット通信を暗号化します。
- ソケットファイルを保護する: ソケットファイルのアクセス権限を適切に設定し、不要なユーザーがアクセスできないようにします。
sockets mariadb