MariaDBで「default_time_zone not recognised」エラーを解決する

2024-04-02

MariaDBでデフォルトタイムゾーンが認識されない時の対処法

原因

  1. タイムゾーン設定ファイルの場所:

MariaDBは、タイムゾーン設定ファイルを読み込んでデフォルトタイムゾーンを設定します。このファイルは、OSやMariaDBのバージョンによって異なる場所に存在します。

  1. タイムゾーン名の誤り:

default_time_zoneに設定するタイムゾーン名は、MariaDBが認識できる形式で記述する必要があります。

  1. 設定ファイルの読み込みエラー:

設定ファイルに構文エラーなどがあると、デフォルトタイムゾーンが正しく設定されません。

  1. MariaDBの設定:

MariaDBのバージョンによっては、デフォルトタイムゾーン機能が有効化されていない場合があります。

解決策

以下のコマンドを実行して、タイムゾーン設定ファイルの場所を確認します。

mysql --verbose --help | grep timezone

出力結果から、タイムゾーン設定ファイルの場所を特定します。

以下のコマンドを実行して、MariaDBが認識できるタイムゾーンの一覧を確認します。

mysql -e "SELECT * FROM mysql.time_zone_name;"

一覧から、設定したいタイムゾーン名を選択します。

  1. 設定ファイルの編集:

タイムゾーン設定ファイルを開き、以下の内容を記述します。

default_time_zone = 'タイムゾーン名'

例:日本時間の場合

default_time_zone = 'Asia/Tokyo'

以下のコマンドを実行して、デフォルトタイムゾーン機能が有効化されていることを確認します。

mysql -e "SHOW VARIABLES LIKE 'default_time_zone';"

出力結果に、設定したタイムゾーンが表示されれば、設定成功です。

設定を反映するために、MariaDBを再起動します。

sudo service mariadb restart

上記の手順で解決しない場合は、以下の情報を添えて、専門フォーラムやサポートに問い合わせてみてください。

  • 使用しているOSとバージョン
  • エラーメッセージ

補足

  • タイムゾーン設定は、データベースの接続方法によっても影響を受ける場合があります。
  • 特定のタイムゾーンを使用する必要がある場合は、データベース接続時にタイムゾーンを指定することもできます。

例:PHPの場合

$db = new PDO('mysql:host=localhost;dbname=test', 'user', 'password', array(
    PDO::MYSQL_ATTR_INIT_COMMAND => "SET time_zone = 'Asia/Tokyo'"
));

注意事項

  • タイムゾーン設定を変更すると、既存のデータの表示や処理に影響を与える可能性があります。変更前に必ずバックアップを取るようにしてください。



MariaDBでデフォルトタイムゾーンを設定するサンプルコード

# タイムゾーン設定ファイルを開く
vim /etc/mysql/mariadb.conf.d/50-server.cnf

# ファイル末尾に以下の行を追加
default_time_zone = 'Asia/Tokyo'

# 設定を反映するためにMariaDBを再起動
sudo service mariadb restart

ポイント

  • タイムゾーン設定ファイルの場所は、OSやMariaDBのバージョンによって異なる場合があります。上記は、CentOS 7とMariaDB 10.3の場合の例です。
  • タイムゾーン名は、MariaDBが認識できる形式で記述する必要があります。詳細は、MariaDBのドキュメントを参照してください。
  • 設定ファイルを編集する前に、必ずバックアップを取るようにしてください。
  • MariaDBのシェルコマンドを使用して、デフォルトタイムゾーンを設定することもできます。
mysql -e "SET GLOBAL default_time_zone = 'Asia/Tokyo';"
  • MySQL WorkbenchなどのGUIツールを使用して、デフォルトタイムゾーンを設定することもできます。



MariaDBでデフォルトタイムゾーンを設定するその他の方法

mysql -e "SET GLOBAL default_time_zone = 'Asia/Tokyo';"
  • この方法は、一時的な設定変更にのみ使用できます。MariaDBを再起動すると、設定は元に戻ります。
  • 永久的な設定変更には、my.cnfファイルなどの設定ファイルを変更する必要があります。

手順

  1. MySQL Workbenchを起動し、接続するデータベースを選択します。
  2. サーバー > インスタンス構成 > タイムゾーンを開きます。
  3. タイムゾーンドロップダウンリストからAsia/Tokyoを選択します。
  4. 適用をクリックします。
  • MySQL Workbenchを使用するには、事前にインストールしておく必要があります。
  • MySQL Workbenchの使い方については、公式ドキュメントを参照してください。

環境変数を使用する

TZ環境変数を設定して、デフォルトタイムゾーンを指定することもできます。

  1. 以下のコマンドを実行して、現在のTZ環境変数の値を確認します。
echo $TZ
export TZ='Asia/Tokyo'
  • この方法は、現在のシェルセッションでのみ有効です。

アプリケーションの設定を使用する

使用しているアプリケーションによっては、デフォルトタイムゾーンを設定できる場合があります。

  1. アプリケーションの設定を確認し、デフォルトタイムゾーンを設定できるかどうかを確認します。
  2. 設定できる場合は、Asia/Tokyoを選択して設定します。
  • アプリケーションの設定方法は、アプリケーションによって異なります。

タイムゾーン名を省略する

MariaDB 10.2以降では、タイムゾーン名を省略して、地域名のみを指定することもできます。

SET GLOBAL default_time_zone = 'Asia/Tokyo';
SET GLOBAL default_time_zone = 'Japan';

MariaDBでデフォルトタイムゾーンを設定するには、いくつかの方法があります。それぞれの特徴を理解して、目的に合った方法を選択してください。


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