INSERT INTO SELECT vs INSERT vs SELECT 速度対決の勝者は...
INSERT INTO SELECT
クエリが非常に遅い場合がある。一方、INSERT
と SELECT
を個別に実行すると、どちらも高速に動作する。
原因:
INSERT INTO SELECT
は、2つの独立した操作 (SELECT
と INSERT
) を1つのクエリにまとめたものです。このため、個別に実行するよりも処理が重くなる場合があります。
主な原因は以下の3つです。
- データ量の増加:
INSERT INTO SELECT
は、SELECT
で取得したすべてのデータを新しいテーブルに挿入するため、データ量が多いと処理に時間がかかります。 - インデックスの更新: 新しいデータが挿入されると、関連するインデックスも更新されます。インデックスの数が多いほど、更新処理に時間がかかります。
- 一時テーブルの使用: 場合によっては、
INSERT INTO SELECT
は処理速度を上げるために一時テーブルを使用します。しかし、一時テーブルの作成とデータの読み書きには時間がかかります。
解決策:
データ量を減らす:
WHERE
句を使って、必要なデータのみをSELECT
する。LIMIT
句を使って、取得するデータ件数を制限する。
インデックスを見直す:
- 使用していないインデックスは削除する。
一時テーブルの使用を避ける:
INSERT INTO ... SELECT ... FROM ...
の代わりに、INSERT INTO ... (列名, ...) VALUES ...
を使用する。- データ量が少なければ、
INSERT
とSELECT
を個別に実行する。
その他の解決策:
- データベースの接続設定を見直す。
- クエリを最適化する。
- ハードウェアをアップグレードする。
補足:
上記の解決策は一般的なものであり、具体的な状況によって最適な方法は異なります。問題解決のためには、個々の状況に合わせて原因を分析し、適切な解決策を検討する必要があります。
以下のクエリは、products
テーブルから category_id
が 1 のすべてのデータを new_products
テーブルに挿入します。
INSERT INTO new_products
SELECT *
FROM products
WHERE category_id = 1;
このクエリは、データ量が多い場合や、products
テーブルにインデックスが少ない場合、非常に遅くなる可能性があります。
以下の解決策は、WHERE
句を使ってデータ量を減らし、インデックスを使って処理速度を上げるものです。
-- データ量を減らす
INSERT INTO new_products
SELECT *
FROM products
WHERE category_id = 1
AND price > 1000;
-- インデックスを利用する
CREATE INDEX idx_category_id ON products (category_id);
INSERT INTO new_products
SELECT *
FROM products
WHERE category_id = 1;
INSERT INTO SELECT を高速化するその他の方法
LOAD DATA INFILE
は、CSV ファイルなどの外部ファイルからデータを直接テーブルに読み込むコマンドです。INSERT INTO SELECT
よりも高速に動作する場合があります。
バッファリングを使用する
INSERT
処理をバッファリングすることで、データベースへのアクセス回数を減らし、処理速度を向上させることができます。
並列処理を使用する
複数の CPU コアを使って処理を並列化することで、処理速度を向上させることができます。
ストアドプロシージャは、データベースサーバー上で実行されるプログラムです。INSERT INTO SELECT
処理をストアドプロシージャとして記述することで、処理速度を向上させることができます。
データベースのチューニングを行う
データベースの設定やインデックスを見直すことで、処理速度を向上させることができます。
上記の方法は、データベースの種類や状況によって使い方が異なります。具体的な方法は、データベースのドキュメントなどを参照してください。
問題解決のためには、個々の状況に合わせて原因を分析し、適切な解決策を検討することが重要です。
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