INSERT ステートメントの成功判定:SQLITE_OK と SQLITE_DONE の使い分け

2024-05-26

SQLite の INSERT ステートメント:SQLITE_OK と SQLITE_DONE の違い

SQLITE_OK

SQLITE_OK は、INSERT ステートメントが 正常に実行されたことを示します。つまり、レコードがデータベースに挿入され、エラーが発生しなかったことを意味します。

違い

  • SQLITE_OK は、ステートメントの実行が成功したことを示します。

次の例は、INSERT ステートメントが成功した場合と失敗した場合のステータスコードを示しています。

-- 成功
INSERT INTO customers (name, email) VALUES ("John Doe", "[email protected]");
SELECT @last_row_id; -- 1 を返す

-- 失敗
INSERT INTO customers (name, email) VALUES ("John Doe", "[email protected]");
SELECT @last_row_id; -- NULL を返す

この例では、最初の INSERT ステートメントは成功し、SQLITE_OK を返します。2 番目の INSERT ステートメントは失敗し、SQLITE_DONE を返しますが、@last_row_id 変数には NULL が格納されます。

  • ステートメントが成功したかどうかを確認するには、SQLITE_OK をチェックする必要があります。



    サンプルコード:INSERT ステートメントのステータスコードを確認する

    import sqlite3
    
    # データベースへの接続
    conn = sqlite3.connect('mydatabase.db')
    cursor = conn.cursor()
    
    # データの挿入
    try:
      cursor.execute("INSERT INTO customers (name, email) VALUES (?, ?)", ("John Doe", "[email protected]"))
      status_code = conn.commit()
    except sqlite3.Error as e:
      print(f"Error: {e}")
      status_code = None
    
    # ステータスコードの確認
    if status_code == sqlite3.SQLITE_OK:
      print("INSERT ステートメントが正常に実行されました。")
    elif status_code == sqlite3.SQLITE_DONE:
      print("INSERT ステートメントが完了しました。")
    else:
      print("不明なエラーが発生しました。")
    
    # データベースのクローズ
    conn.close()
    

    説明

    1. このコードは、sqlite3 モジュールを使用して SQLite データベースに接続します。
    2. INSERT ステートメントを使用して、customers テーブルに新しいレコードを挿入します。
    3. commit() メソッドを使用して、変更をデータベースにコミットします。
    4. commit() メソッドは、SQLITE_OK または SQLITE_DONE を返します。
    5. ステータスコードを使用して、INSERT ステートメントが成功したかどうかを確認します。
    6. データベースをクローズして、接続を解放します。

    補足

    • このコードは、Python 3 で動作します。
    • データベースの名前は mydatabase.db です。必要に応じて変更してください。
    • テーブル名は customers です。必要に応じて変更してください。

    このコードを参考に、INSERT ステートメントのステータスコードを確認する方法を理解してください。




    SQLite の INSERT ステートメント:ステータスコードを確認するその他の方法

    rowcount 属性は、INSERT ステートメントによって挿入されたレコード数を示します。この属性を使用して、ステートメントが成功したかどうかを確認できます。

    import sqlite3
    
    # データベースへの接続
    conn = sqlite3.connect('mydatabase.db')
    cursor = conn.cursor()
    
    # データの挿入
    cursor.execute("INSERT INTO customers (name, email) VALUES (?, ?)", ("John Doe", "[email protected]"))
    rowcount = cursor.rowcount
    
    # ステータスコードの確認
    if rowcount > 0:
      print("INSERT ステートメントが正常に実行されました。")
    else:
      print("INSERT ステートメントが失敗しました。")
    
    # データベースのクローズ
    conn.close()
    
    import sqlite3
    
    # データベースへの接続
    conn = sqlite3.connect('mydatabase.db')
    cursor = conn.cursor()
    
    # データの挿入
    cursor.execute("INSERT INTO customers (name, email) VALUES (?, ?)", ("John Doe", "[email protected]"))
    lastrowid = cursor.lastrowid
    
    # ステータスコードの確認
    if lastrowid > 0:
      print("INSERT ステートメントが正常に実行されました。")
    else:
      print("INSERT ステートメントが失敗しました。")
    
    # データベースのクローズ
    conn.close()
    

    エラーハンドリングを使用する

    INSERT ステートメントが失敗した場合、sqlite3 モジュールは例外をスローします。この例外を使用して、ステートメントが失敗したかどうかを確認できます。

    import sqlite3
    
    # データベースへの接続
    conn = sqlite3.connect('mydatabase.db')
    cursor = conn.cursor()
    
    try:
      cursor.execute("INSERT INTO customers (name, email) VALUES (?, ?)", ("John Doe", "[email protected]"))
      conn.commit()
    except sqlite3.Error as e:
      print(f"Error: {e}")
    
    # データベースのクローズ
    conn.close()
    

    上記で紹介した方法は、いずれも INSERT ステートメントのステータスコードを確認するために使用できます。どの方法を使用するかは、個人の好みや状況によって異なります。

    • 各方法にはそれぞれ長所と短所があります。
    • rowcount 属性は、挿入されたレコードの数を簡単に確認できますが、エラーが発生した場合の詳細な情報はありません。
    • エラーハンドリングは、エラーが発生した場合の詳細な情報を確認できますが、コードが冗長になる可能性があります。

    どの方法を使用するかは、状況に応じて判断してください。


    sqlite


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