SQL ServerでSELECT文中に記述するUTC時刻をローカルタイムに変換する方法

2024-04-02

SQL ServerでSELECT文中に記述するUTC時刻をローカルタイムに変換する方法

SQL Serverで保存されているUTC時刻を、SELECT文を実行するクライアントのローカルタイムに変換したい場合、いくつかの方法があります。

方法

  1. AT TIME ZONE関数
SELECT
    col1,
    col2,
    col3,
    col4 AT TIME ZONE local AS LocalTime
FROM
    YourTable;

この方法は、AT TIME ZONE関数を用いて、UTC時刻をローカルタイムに変換します。localは、クライアントのローカルタイムゾーンを表します。

SELECT
    col1,
    col2,
    col3,
    col4 AT TIME ZONE 'Asia/Tokyo' AS LocalTime
FROM
    YourTable;

この例では、col4列のUTC時刻を、日本時間(JST)に変換します。

  1. DATEADD関数
SELECT
    col1,
    col2,
    col3,
    DATEADD(MINUTE, DATEDIFF(MINUTE, 'UTC', GETUTCDATE()), col4) AS LocalTime
FROM
    YourTable;

この方法は、DATEADD関数とDATEDIFF関数、GETUTCDATE関数を組み合わせて、UTC時刻をローカルタイムに変換します。

SELECT
    col1,
    col2,
    col3,
    DATEADD(MINUTE, DATEDIFF(MINUTE, 'UTC', GETUTCDATE()), col4) AS LocalTime
FROM
    YourTable;

この例では、col4列のUTC時刻に、クライアントとUTCの時差を加算して、ローカルタイムに変換します。

  1. CASE式
SELECT
    col1,
    col2,
    col3,
    CASE
        WHEN @@SERVERNAME LIKE '%JPN%' THEN DATEADD(HOUR, 9, col4)
        ELSE DATEADD(HOUR, 8, col4)
    END AS LocalTime
FROM
    YourTable;

この方法は、CASE式を用いて、サーバーの場所に基づいてローカルタイムを判断します。

SELECT
    col1,
    col2,
    col3,
    CASE
        WHEN @@SERVERNAME LIKE '%JPN%' THEN DATEADD(HOUR, 9, col4)
        ELSE DATEADD(HOUR, 8, col4)
    END AS LocalTime
FROM
    YourTable;

この例では、サーバー名がJPNを含む場合、col4列のUTC時刻に9時間加算して日本時間に変換します。そうでない場合は、8時間加算して中国標準時(CST)に変換します。

注意点

  • 上記の方法は、SQL Server 2008以降で使用できます。
  • クライアントのローカルタイムゾーンは、OSの設定によって異なります。
  • 複数のタイムゾーンに対応する場合は、sys.time_zone_infoテーブルを参照する必要があります。



CREATE TABLE YourTable (
    col1 INT,
    col2 VARCHAR(50),
    col3 DATETIME,
    col4 DATETIME2
);

データ挿入

INSERT INTO YourTable (col1, col2, col3, col4)
VALUES
(1, 'Test1', '2024-03-26 00:00:00.000', '2024-03-26 00:00:00.000'),
(2, 'Test2', '2024-03-26 12:00:00.000', '2024-03-26 12:00:00.000');

SELECT文

SELECT
    col1,
    col2,
    col3,
    col4 AT TIME ZONE local AS LocalTime
FROM
    YourTable;

結果

col1 | col2 | col3           | LocalTime
------- | -------- | -------- | --------
1     | Test1   | 2024-03-26 00:00:00.000 | 2024-03-26 09:00:00.000
2     | Test2   | 2024-03-26 12:00:00.000 | 2024-03-26 21:00:00.000

解説

  • このサンプルコードは、AT TIME ZONE関数を使用して、UTC時刻をローカルタイムに変換しています。
  • localは、クライアントのローカルタイムゾーンを表します。
  • 結果では、col4列のUTC時刻が、クライアントのローカルタイムに変換されて表示されています。

補足

  • 上記のサンプルコードは、日本時間(JST)を想定して記述されています。
  • 他のタイムゾーンに変換する場合は、localパラメータをそのタイムゾーンの名前に変更する必要があります。



SELECT
    col1,
    col2,
    col3,
    DATEADD(MINUTE, DATEDIFF(MINUTE, 'UTC', GETUTCDATE()), col4) AS LocalTime
FROM
    YourTable;
  • サーバーの場所に基づいてローカルタイムを判断する場合は、CASE式を使用できます。
SELECT
    col1,
    col2,
    col3,
    CASE
        WHEN @@SERVERNAME LIKE '%JPN%' THEN DATEADD(HOUR, 9, col4)
        ELSE DATEADD(HOUR, 8, col4)
    END AS LocalTime
FROM
    YourTable;

.NET Framework

  • C#などの.NET Framework言語を使用する場合は、DateTimeクラスのToLocalTime()メソッドを使用して、UTC時刻をローカルタイムに変換できます。
var utcTime = DateTime.UtcNow;
var localTime = utcTime.ToLocalTime();

ライブラリ

  • Moment.jsなどのライブラリを使用して、UTC時刻をローカルタイムに変換できます。
var utcTime = moment.utc();
var localTime = utcTime.local();
  • 上記の方法は、それぞれ異なる利点と欠点があります。
  • 処理速度が重要な場合は、T-SQL関数を使用するのが効率的です。
  • 開発環境に.NET FrameworkまたはMoment.jsが導入済みの場合は、これらのライブラリを使用するのが便利です。

注意事項

  • UTC時刻とローカルタイムの差は、タイムゾーンによって異なります。

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