mysqldumpとmysqlimportコマンドを使用した文字コード変換
2024-04-02
MariaDBで既存データベースの文字コード変換方法
方法1：ALTER TABLEコマンド
この方法は、個々のテーブルに対して文字コード変換を行う方法です。 以下のコマンドを実行します。
ALTER TABLE テーブル名 CONVERT TO CHARACTER SET 新しい文字コード COLLATE 新しい照合順序;
例：テーブル「users」をUTF8mb4に変換
ALTER TABLE users CONVERT TO CHARACTER SET utf8mb4 COLLATE utf8mb4_unicode_ci;
注意点
- 変換処理は、テーブルのサイズとデータ量によって時間がかかる場合があります。
- 変換後、一部のデータが化ける可能性があります。 事前にテストを行い、問題がないことを確認してから本番環境で実行してください。
- 外部キー制約が存在する場合は、事前に解除する必要があります。
方法2：mysqldumpとmysqlimportコマンド
この方法は、データベース全体をダンプし、新しい文字コードでインポートする方法です。 以下の手順を実行します。
- mysqldumpコマンドでデータベースをダンプします。
mysqldump -u ユーザー名 -p パスワード データベース名 > dump.sql
- dump.sqlファイルを新しい文字コードでエンコードします。
- テキストエディタでファイルを開き、文字コードを指定して保存します。
- iconvコマンドを使用してエンコードを変換します。
iconv -f 現行の文字コード -t 新しい文字コード dump.sql > dump_new.sql
mysqlimport -u ユーザー名 -p パスワード データベース名 dump_new.sql
方法3：MariaDB GUIツール
phpMyAdminなどのGUIツールを使用する場合は、ツール上で簡単に文字コード変換を行うことができます。 ツールの操作方法は、ツールによって異なるため、マニュアルなどを参照してください。
- GUIツールは、すべての文字コード変換に対応しているわけではありません。 事前にツールが対応している文字コードを確認してください。
- ツールによっては、データの損失が発生する可能性があります。 変換前に必ずバックアップを取るようにしてください。
- 文字コード変換を行う前に、必ずデータベースのバックアップを取るようにしてください。
-- テーブル「users」をUTF8mb4に変換
ALTER TABLE users CONVERT TO CHARACTER SET utf8mb4 COLLATE utf8mb4_unicode_ci;
# データベースをダンプ
mysqldump -u ユーザー名 -p パスワード データベース名 > dump.sql
# dump.sqlファイルをUTF8mb4でエンコード
iconv -f latin1 -t utf8mb4 dump.sql > dump_new.sql
# データベースをインポート
mysqlimport -u ユーザー名 -p パスワード データベース名 dump_new.sql
MariaDBで既存データベースの文字コード変換を行うその他の方法
方法4：mysqldbcopyコマンド
mysqldbcopyコマンドは、MariaDB 10.2以降で利用可能なコマンドです。 このコマンドは、データベース全体を別の文字コードでコピーすることができます。 以下のコマンドを実行します。
mysqldbcopy --host ホスト名 --user ユーザー名 --password パスワード --source-db 現行のデータベース名 --target-db 新しいデータベース名 --character-set 新しい文字コード
例：データベース「mydb」をUTF8mb4に変換
mysqldbcopy --host localhost --user root --password password --source-db mydb --target-db mydb_utf8mb4 --character-set utf8mb4
- mysqldbcopyコマンドは、MariaDB 10.2以降でしか利用できません。
方法5：PERLスクリプト
PERLスクリプトを使用して、文字コード変換を行う方法もあります。 以下のスクリプトは、テーブル内のすべてのカラムの文字コードをUTF8mb4に変換します。
#!/usr/bin/perl
use DBI;
# データベース接続情報
my $host = 'localhost';
my $user = 'root';
my $password = 'password';
my $database = 'mydb';
# DBI接続
my $dbh = DBI->connect("DBI:mysql:$database:$host:$user:$password");
# テーブル一覧取得
my $sth = $dbh->prepare('SHOW TABLES');
$sth->execute();
while (my $row = $sth->fetchrow_hashref()) {
my $table_name = $row->{Table};
# カラム一覧取得
my $sth2 = $dbh->prepare("SHOW COLUMNS FROM $table_name");
$sth2->execute();
while (my $row2 = $sth2->fetchrow_hashref()) {
my $column_name = $row2->{Field};
# 文字コード変換
my $sql = "ALTER TABLE $table_name MODIFY $column_name VARCHAR(255) CHARACTER SET utf8mb4 COLLATE utf8mb4_unicode_ci";
$dbh->do($sql);
}
}
# DBI接続切断
$dbh->disconnect();
- PERLスクリプトを使用するには、PERLの知識が必要です。
どの方法を選択するかは、環境や要件によって異なります。 それぞれの特徴を理解し、適切な方法を選択してください。
mariadb
