SQL Server データベース内の全テーブルのサイズを取得するコード解説

2024-08-19

SQL Server データベース内の全テーブルのサイズを取得する

SQL Serverデータベースにおいて、全てのテーブルのサイズを取得する方法について説明します。主にT-SQLを用いた方法を紹介します。

方法

sp_spaceused システムストアドプロシージャの使用

最もシンプルで一般的な方法です。

EXEC sp_MSforeachtable 'EXEC sp_spaceused "?"';

このスクリプトはデータベース内の全てのテーブルに対して sp_spaceused を実行し、各テーブルのデータとインデックスのサイズを出力します。

より詳細な情報を取得したい場合、動的SQLを用いてテーブル名、スキーマ名、行数、データサイズ、インデックスサイズなどを取得できます。

DECLARE @sql NVARCHAR(MAX) = '';
SELECT @sql = @sql + 'USE [' + name + '] SELECT ''' + name + ''' AS DatabaseName, SCHEMA_NAME(schema_id) AS SchemaName, name AS TableName, SUM(p.rows) AS RowCount, SUM(a.total_pages) * 8 AS TotalSpaceKB, SUM(a.used_pages) * 8 AS UsedSpaceKB FROM sys.indexes i JOIN sys.partitions p ON i.object_id = p.object_id AND i.index_id = p.index_id JOIN sys.allocation_units a ON p.partition_id = a.container_id WHERE i.is_disabled = 0 AND i.is_hypothetical = 0 GROU   P BY name, schema_id UNION ALL '
FROM sys.databases WHERE state = 0;
SET @sql = LEFT(@sql, LEN(@sql) - 9);
EXEC sp_executesql @sql;

このスクリプトは、全てのデータベースに対してテーブル情報を取得し、結合して結果を出力します。

説明

  • sp_spaceused: システムストアドプロシージャで、指定されたテーブルのデータとインデックスのサイズを返します。
  • 動的SQL: テーブル情報を取得するSQL文を動的に生成し、実行します。

注意点

  • sp_MSforeachtable は非推奨となっているため、新しいプロジェクトでは使用しない方が良いです。
  • 動的SQLを使用する場合は、インジェクション攻撃を防ぐためにパラメータ化クエリを使用することを検討してください。
  • テーブルサイズが非常に大きい場合、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。
  • SQL Server Management Studioを使用すると、データベースを右クリックして「レポート」 -> 「標準レポート」 -> 「ディスク使用量別テーブル」を選択することで、テーブルサイズ情報をグラフィカルに確認できます。
  • より詳細な分析やパフォーマンスチューニングを行う場合は、データベースエンジンの統計情報やパフォーマンスカウンターを利用することもできます。



EXEC sp_MSforeachtable 'EXEC sp_spaceused "?"';
  • 説明:

    • sp_MSforeachtable は、データベース内の全てのテーブルに対して指定されたコマンドを実行するシステムストアドプロシージャです。
    • sp_spaceused は、指定されたテーブルのデータとインデックスのサイズ情報を返すシステムストアドプロシージャです。
    • "?" は、sp_MSforeachtable によって各テーブル名に置き換えられます。
  • 出力:

DECLARE @sql NVARCHAR(MAX) = '';
SELECT @sql = @sql + 'USE [' + name + '] SELECT ''' + name + ''' AS DatabaseName, SCHEMA_NAME(schema_id) AS SchemaName, name AS TableName, SUM(p.rows) AS RowCount, SUM(a.total_pages) * 8 AS TotalSpaceKB, SUM(a.used_pages) * 8 AS UsedSpaceKB FROM sys.indexes i JOIN sys.partitions p ON i.object_id = p.object_id AND i.index_id = p.index_id JOIN sys.allocation_units a ON p.partition_id = a.container_id WHERE i.is_disabled = 0 AND i.is_hypothetical = 0 GROU   P BY name, schema_id UNION ALL '
FROM sys.databases WHERE state = 0;
SET @sql = LEFT(@sql, LEN(@sql) - 9);
EXEC sp_executesql @sql;
    • 動的SQLを使用して、データベース内の全てのテーブルに対して情報を取得するクエリを構築します。
    • sys.databases からデータベース名を取得し、各データベースに対してクエリを実行します。
    • sys.indexes, sys.partitions, sys.allocation_units システムビューを使用して、テーブル名、スキーマ名、行数、データサイズ、インデックスサイズを取得します。
    • UNION ALL を使用して、各データベースの結果を結合します。



代替方法

Management Studio の標準レポート

  • 利点: シンプルで視覚的に確認しやすい。
  • 欠点: 詳細なデータを取得できない。

DMV (Dynamic Management Views) の活用

  • 方法: sys.dm_db_partition_stats DMV を使用して、パーティションレベルの情報を取得し、テーブルサイズを計算することができます。
  • 利点: より詳細な情報が取得可能。
  • 欠点: クエリが複雑になる可能性があります。
SELECT OBJECT_NAME(object_id) AS TableName,
       SUM(row_count) AS RowCount,
       SUM(in_row_data_page_count) * 8 AS DataSizeKB,
       SUM(index_page_count) * 8 AS IndexSizeKB
FROM sys.dm_db_partition_stats
WHERE index_id < 2  -- Exclude heaps
GROUP BY object_id;

データベースエンジン拡張ストアドプロシージャ

  • 方法: SQL Server にインストールされたサードパーティ製の拡張ストアドプロシージャを使用することで、パフォーマンスや機能面での改善が期待できます。
  • 利点: 高性能な処理が可能。
  • 欠点: 追加のソフトウェアが必要。
  • 方法: SQL Server Management Objects (SMO) や ADO.NET を使用して、PowerShell や C# などでデータベースに接続し、テーブルサイズを取得することができます。
  • 利点: オートメーションやスクリプト化が可能。
  • 欠点: 開発工数が増加する可能性があります。

選択基準

  • パフォーマンス: クエリの実行速度が重要か。
  • スキル: SQL、PowerShell、C# などのスキルレベル。

これらの方法を状況に応じて使い分けることで、効率的にテーブルサイズを取得することができます。また、パフォーマンスチューニングやストレージ管理の基礎として活用できます。

注意:

  • DMV を使用する場合、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。大量のデータを扱う場合は注意が必要です。
  • サードパーティ製の拡張ストアドプロシージャを使用する場合は、信頼できるベンダーを選択し、適切なライセンスを取得してください。

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