MySQL において、SUM 関数が値を見つけられない場合に '0' を返す方法:その他の方法
MySQL において、SUM 関数が値を見つけられない場合に '0' を返す方法
もし、値が存在しない場合でも常に '0' を返したい場合は、以下の2つの方法が考えられます。
方法1:IFNULL関数とCOALESCE関数を組み合わせて使用する
この方法は、以下のクエリのように IFNULL
関数と COALESCE
関数を組み合わせて使用します。
SELECT COALESCE(SUM(IFNULL(column_name, 0)), 0) AS total_sum
FROM your_table;
このクエリは以下の通り動作します。
IFNULL(column_name, 0)
: もしcolumn_name
がNULL
であれば '0' を返し、そうでなければcolumn_name
の値を返します。SUM(IFNULL(column_name, 0))
: 上記で処理された値を全て合計します。COALESCE(SUM(...), 0)
: もし合計値がNULL
であれば '0' を返し、そうでなければ合計値を返します。
方法2:CASE式を使用する
この方法は、以下のクエリのように CASE
式を使用します。
SELECT SUM(column_name) AS total_sum
FROM your_table
CASE WHEN COUNT(column_name) = 0 THEN 0 ELSE 1 END;
COUNT(column_name)
:column_name
の値がいくつあるかをカウントします。CASE WHEN COUNT(...) = 0 THEN 0 ELSE 1 END
: もしcolumn_name
の値が 0 個であれば '0' を返し、そうでなければ '1' を返します。SUM(column_name) * ...
:column_name
の値を全て合計し、2. で得た値を掛けます。
上記2つの方法は、どちらも同じ結果を返し、SUM
関数が値を見つけられない場合でも常に '0' を返します。
- 上記の例では、
column_name
を置き換えてください。 - より簡潔な方法として、MySQL 8以降であれば
IFNULL
関数のかわりにSUM(column_name) AS total_sum WITH REPLACE(NULL, 0)
と記述することもできます。
-- 方法1:IFNULL関数とCOALESCE関数を組み合わせて使用する
SELECT COALESCE(SUM(IFNULL(order_amount, 0)), 0) AS total_order_amount
FROM orders;
-- 方法2:CASE式を使用する
SELECT SUM(order_amount) AS total_order_amount
FROM orders
CASE WHEN COUNT(order_amount) = 0 THEN 0 ELSE 1 END;
説明
- 上記のクエリは、
orders
テーブルが存在することを前提としています。 order_amount
列は、数値型であることを前提としています。- もし
order_amount
列が数値型ではない場合は、適切なデータ型に変換する必要があります。 - 上記のクエリは、MySQL 5.7以降で使用できます。
実行結果
以下の例は、orders
テーブルに以下のデータがある場合のクエリの実行結果です。
order_id | order_amount |
---|---|
1 | 100 |
2 | 200 |
3 | 300 |
-- 方法1:IFNULL関数とCOALESCE関数を組み合わせて使用する
total_order_amount
----------------
600
-- 方法2:CASE式を使用する
total_order_amount
----------------
600
上記の通り、どちらの方法でも '600' という結果が得られます。
- 上記の例はあくまでも一例であり、状況に合わせて適宜修正する必要があります。
- 複雑なクエリの場合は、複数の方法を組み合わせて使用することもできます。
この方法は、ゼロ除算エラーを利用して '0' を返すというものです。以下のクエリのように、SUM
関数の引数に 0 を除算します。
SELECT SUM(column_name) / 0 AS total_sum
FROM your_table;
... / 0
: 合計値を 0 で除算します。- ゼロ除算エラーが発生し、MySQL は '0' を返します。
方法4:サブクエリを使用する
この方法は、サブクエリを使用して SUM
関数を実行します。以下のクエリのように、CASE
式と COALESCE
関数を組み合わせて使用したサブクエリを作成します。
SELECT COALESCE((
SELECT SUM(column_name)
FROM your_table
), 0) AS total_sum;
- 内部クエリ:
your_table
テーブルのcolumn_name
列の値を全て合計します。 COALESCE(...)
: もし内部クエリの結果がNULL
であれば '0' を返し、そうでなければ内部クエリの結果を返します。- 外部クエリ:
COALESCE
関数の結果をtotal_sum
として返します。
- いずれの方法も、
SUM
関数が値を見つけられない場合に '0' を返すという点では同じですが、それぞれ異なる動作メカニズムを持っています。 - 状況に合わせて、適切な方法を選択してください。
mysql function null