MySQL において、SUM 関数が値を見つけられない場合に '0' を返す方法:その他の方法

2024-07-27

MySQL において、SUM 関数が値を見つけられない場合に '0' を返す方法

もし、値が存在しない場合でも常に '0' を返したい場合は、以下の2つの方法が考えられます。

方法1:IFNULL関数とCOALESCE関数を組み合わせて使用する

この方法は、以下のクエリのように IFNULL 関数と COALESCE 関数を組み合わせて使用します。

SELECT COALESCE(SUM(IFNULL(column_name, 0)), 0) AS total_sum
FROM your_table;

このクエリは以下の通り動作します。

  1. IFNULL(column_name, 0): もし column_nameNULL であれば '0' を返し、そうでなければ column_name の値を返します。
  2. SUM(IFNULL(column_name, 0)): 上記で処理された値を全て合計します。
  3. COALESCE(SUM(...), 0): もし合計値が NULL であれば '0' を返し、そうでなければ合計値を返します。

方法2:CASE式を使用する

この方法は、以下のクエリのように CASE 式を使用します。

SELECT SUM(column_name) AS total_sum
FROM your_table
CASE WHEN COUNT(column_name) = 0 THEN 0 ELSE 1 END;
  1. COUNT(column_name): column_name の値がいくつあるかをカウントします。
  2. CASE WHEN COUNT(...) = 0 THEN 0 ELSE 1 END: もし column_name の値が 0 個であれば '0' を返し、そうでなければ '1' を返します。
  3. SUM(column_name) * ...: column_name の値を全て合計し、2. で得た値を掛けます。

上記2つの方法は、どちらも同じ結果を返し、SUM 関数が値を見つけられない場合でも常に '0' を返します。

  • 上記の例では、column_name を置き換えてください。
  • より簡潔な方法として、MySQL 8以降であれば IFNULL 関数のかわりに SUM(column_name) AS total_sum WITH REPLACE(NULL, 0) と記述することもできます。



-- 方法1:IFNULL関数とCOALESCE関数を組み合わせて使用する
SELECT COALESCE(SUM(IFNULL(order_amount, 0)), 0) AS total_order_amount
FROM orders;

-- 方法2:CASE式を使用する
SELECT SUM(order_amount) AS total_order_amount
FROM orders
CASE WHEN COUNT(order_amount) = 0 THEN 0 ELSE 1 END;

説明

  • 上記のクエリは、orders テーブルが存在することを前提としています。
  • order_amount 列は、数値型であることを前提としています。
  • もし order_amount 列が数値型ではない場合は、適切なデータ型に変換する必要があります。
  • 上記のクエリは、MySQL 5.7以降で使用できます。

実行結果

以下の例は、orders テーブルに以下のデータがある場合のクエリの実行結果です。

order_idorder_amount
1100
2200
3300
-- 方法1:IFNULL関数とCOALESCE関数を組み合わせて使用する
total_order_amount
----------------
600

-- 方法2:CASE式を使用する
total_order_amount
----------------
600

上記の通り、どちらの方法でも '600' という結果が得られます。

  • 上記の例はあくまでも一例であり、状況に合わせて適宜修正する必要があります。
  • 複雑なクエリの場合は、複数の方法を組み合わせて使用することもできます。



この方法は、ゼロ除算エラーを利用して '0' を返すというものです。以下のクエリのように、SUM 関数の引数に 0 を除算します。

SELECT SUM(column_name) / 0 AS total_sum
FROM your_table;
  1. ... / 0: 合計値を 0 で除算します。
  2. ゼロ除算エラーが発生し、MySQL は '0' を返します。

方法4:サブクエリを使用する

この方法は、サブクエリを使用して SUM 関数を実行します。以下のクエリのように、CASE 式と COALESCE 関数を組み合わせて使用したサブクエリを作成します。

SELECT COALESCE((
  SELECT SUM(column_name)
  FROM your_table
), 0) AS total_sum;
  1. 内部クエリ: your_table テーブルの column_name 列の値を全て合計します。
  2. COALESCE(...): もし内部クエリの結果が NULL であれば '0' を返し、そうでなければ内部クエリの結果を返します。
  3. 外部クエリ: COALESCE 関数の結果を total_sum として返します。
  • いずれの方法も、SUM 関数が値を見つけられない場合に '0' を返すという点では同じですが、それぞれ異なる動作メカニズムを持っています。
  • 状況に合わせて、適切な方法を選択してください。

mysql function null



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