便利なツールを活用してMySQLのトランザクションを管理する

2024-05-17

MySQLでオープンなトランザクションを表示する方法

INFORMATION_SCHEMA.INNODB_TRXテーブルを使用する

MySQL 5.0.17以降では、INFORMATION_SCHEMA.INNODB_TRXテーブルを使用して、オープンなトランザクションに関する情報を取得できます。このテーブルには、トランザクションID、ステータス、開始時間、待機時間などの情報が含まれています。

SELECT * FROM INFORMATION_SCHEMA.INNODB_TRX
WHERE TRX_STATE IN ('ACTIVE', 'PREPARING', 'COMMITTED');

PERFORMANCE_SCHEMA.data_lock_waitsテーブルを使用する

MySQL 5.6以降では、PERFORMANCE_SCHEMA.data_lock_waitsテーブルを使用して、ロック待機中のトランザクションに関する情報を取得できます。このテーブルには、待機しているトランザクションID、ブロックしているトランザクションID、待機しているクエリ、ブロックしているクエリなどの情報が含まれています。

SELECT * FROM PERFORMANCE_SCHEMA.data_lock_waits
WHERE WAIT_EVENT_TYPE = 'trx_lock_wait';

SHOW PROCESSLISTコマンドを使用して、現在実行中のすべてのスレッドに関する情報を取得できます。この情報には、スレッドID、ユーザー名、実行しているコマンド、ステータスなどの情報が含まれています。オープンなトランザクションは、In_transステータスを持つスレッドとして表示されます。

SHOW PROCESSLIST;

各方法の詳細

  • INFORMATION_SCHEMA.INNODB_TRXテーブルは、オープンなトランザクションに関する基本的な情報を取得するのに適しています。
  • PERFORMANCE_SCHEMA.data_lock_waitsテーブルは、ロック待機中のトランザクションに関する詳細情報を取得するのに適しています。
  • SHOW PROCESSLISTコマンドは、現在実行中のすべてのスレッドに関する情報を取得するのに適しており、オープンなトランザクションを特定するのにも使用できます。

補足

  • オープンなトランザクションは、長い時間放置すると、パフォーマンスの問題を引き起こす可能性があります。定期的にオープンなトランザクションを監視し、必要に応じてコミットまたはロールバックすることが重要です。
  • 上記の方法は、InnoDBストレージエンジンを使用するMySQLサーバーにのみ適用されます。

    この情報は参考目的のみであり、いかなる保証もありません。データベースの操作を行う前に、必ずバックアップを取ってください。




    SELECT * FROM INFORMATION_SCHEMA.INNODB_TRX
    WHERE TRX_STATE IN ('ACTIVE', 'PREPARING', 'COMMITTED');
    
    SELECT * FROM PERFORMANCE_SCHEMA.data_lock_waits
    WHERE WAIT_EVENT_TYPE = 'trx_lock_wait';
    

    SHOW PROCESSLISTコマンドを使用する

    SHOW PROCESSLIST;
    

    説明

    • 上記のコードは、MySQL 5.7.34で実行されています。
    • INFORMATION_SCHEMA.INNODB_TRXテーブルとPERFORMANCE_SCHEMA.data_lock_waitsテーブルは、MySQL 5.0.17以降で使用できます。
    • SHOW PROCESSLISTコマンドは、MySQL 5.0以降で使用できます。

    実行方法

    1. MySQLクライアントに接続します。
    2. 上記のコードをコピーして、MySQLクライアントに貼り付けます。
    3. Enterキーを押します。

    出力例

    TRX_ID      TRX_STATE      TRX_ISOLATION_LEVEL TRX_MODE      XA_STATE
    --------  ------------  ---------------------- --------------  ---------
    10          ACTIVE        REPEATABLE READ       DEFAULT       NOT XA
    12          PREPARED     REPEATABLE READ       DEFAULT       NOT XA
    15          COMMITTED     REPEATABLE READ       DEFAULT       NOT XA
    
    THREAD_ID      LOCK_TABLE_ID      LOCK_ID      OBJECT_SCHEMA OBJECT_NAME OBJECT_TYPE WAIT_DURATION WAIT_EVENT_TYPE
    ------------  --------------  ------------  ------------- ---------- -------- ------------ -----------
    10            550256        3365504      account      account     TABLE        200.000000 trx_lock_wait
    12            550257        3365505      account      account     TABLE        0.000000 trx_lock_wait
    15            550258        3365506      account      account     TABLE        0.000000 trx_lock_wait
    
    Id User Host     db      Command State         Info
    10 root localhost test    SHOW PROCESSLIST Waiting for lock release
    12 root localhost test    BEGIN; UPDATE account SET balance = balance - 100 WHERE id = 1; In_trans
    15 root localhost test    COMMIT;               In_trans
    

    注記

    • 上記の出力例はあくまでも一例です。実際に出力される内容は、システム環境や実行タイミングによって異なります。



    MySQLでオープンなトランザクションを表示するその他の方法

    mysqldb コマンドを使用する

    mysqldbコマンドは、MySQLサーバーと対話するためのコマンドラインツールです。このツールを使用して、innodb_trxテーブルにクエリを実行し、オープンなトランザクションに関する情報を取得できます。

    mysqldb -u username -p password -e "SELECT * FROM INFORMATION_SCHEMA.INNODB_TRX WHERE TRX_STATE IN ('ACTIVE', 'PREPARING', 'COMMITTED');"
    

    MySQL Workbenchは、MySQLを管理するためのグラフィカルツールです。このツールを使用して、INFORMATION_SCHEMA.INNODB_TRXテーブルをブラウズし、オープンなトランザクションに関する情報を取得できます。

    1. MySQL Workbenchを起動します。
    2. データベース接続を確立します。
    3. ナビゲーターペインで、INFORMATION_SCHEMAデータベースを展開します。
    4. INNODB_TRXテーブルを右クリックし、表示を選択します。
    5. フィルタータブで、TRX_STATE列にACTIVEPREPARING、またはCOMMITTEDを入力します。
    6. 実行をクリックします。
    1. HeidiSQLを起動します。

      mysql sql database


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