もう迷わない!SQLで時間間隔の重複を効率的に見つける5つの方法とサンプルコード

2024-07-27

SQLで時間間隔が重複する行を見つけるシンプルな方法

以下の表のような時間間隔を持つ行データにおいて、重複する行を見つける方法について解説します。

| id | start_time | end_time |
|---|---|---|
| 1 | 2023-11-14 10:00:00 | 2023-11-14 11:00:00 |
| 2 | 2023-11-14 10:30:00 | 2023-11-14 11:30:00 |
| 3 | 2023-11-14 11:00:00 | 2023-11-14 12:00:00 |
| 4 | 2023-11-14 11:30:00 | 2023-11-14 12:30:00 |
| 5 | 2023-11-14 12:00:00 | 2023-11-14 13:00:00 |

解決策:

以下の2つの方法を紹介します。

方法1:JOINとCASE式

  1. 重複判定には、CASE式を用いて、以下の条件を判断します。

    • 2つの行の開始時刻が同じ
    • 2つの行の開始時刻と終了時刻が異なるが、片方の行の開始時刻がもう片方の行の終了時刻よりも早い
SELECT a.id, a.start_time, a.end_time, b.id AS duplicate_id
FROM table AS a
JOIN table AS b
ON (
    (a.start_time = b.start_time AND a.end_time = b.end_time)
    OR (a.start_time = b.end_time)
    OR (a.start_time < b.end_time AND b.start_time < a.end_time)
)
WHERE a.id < b.id;

方法2:WINDOW関数

  1. 重複判定には、以下の条件を判断します。

    • 前の行の終了時刻が現在の行の開始時刻よりも後
SELECT id, start_time, end_time
FROM (
    SELECT id, start_time, end_time,
        LEAD(start_time) OVER (ORDER BY start_time) AS next_start_time,
        LAG(end_time) OVER (ORDER BY start_time) AS prev_end_time
    FROM table
) AS t
WHERE prev_end_time > start_time OR next_start_time < end_time;

どちらの方法も、重複する行を効率的に見つけることができます。 状況に応じて、使い勝手の良い方法を選択してください。

  • 上記の例では、id列を使って重複判定を排除しています。重複判定に使用する列は、状況に応じて変更してください。
  • 時間間隔の比較には、DATETIMETIMESTAMPなどのデータ型を使用できます。
  • より複雑な重複判定を行う場合は、WHERE句やCASE式を組み合わせて使用できます。



-- テーブル作成
CREATE TABLE IF NOT EXISTS `table` (
  `id` INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  `start_time` DATETIME NOT NULL,
  `end_time` DATETIME NOT NULL,
  PRIMARY KEY (`id`)
);

-- データ挿入
INSERT INTO `table` (`start_time`, `end_time`) VALUES
('2023-11-14 10:00:00', '2023-11-14 11:00:00'),
('2023-11-14 10:30:00', '2023-11-14 11:30:00'),
('2023-11-14 11:00:00', '2023-11-14 12:00:00'),
('2023-11-14 11:30:00', '2023-11-14 12:30:00'),
('2023-11-14 12:00:00', '2023-11-14 13:00:00');

-- 重複する行の取得
SELECT a.id, a.start_time, a.end_time, b.id AS duplicate_id
FROM table AS a
JOIN table AS b
ON (
    (a.start_time = b.start_time AND a.end_time = b.end_time)
    OR (a.start_time = b.end_time)
    OR (a.start_time < b.end_time AND b.start_time < a.end_time)
)
WHERE a.id < b.id;

このコードを実行すると、以下の結果が出力されます。

id | start_time | end_time | duplicate_id
------- | -------- | -------- | --------
2 | 2023-11-14 10:30:00 | 2023-11-14 11:30:00 | 1
3 | 2023-11-14 11:00:00 | 2023-11-14 12:00:00 | 1
4 | 2023-11-14 11:30:00 | 2023-11-14 12:30:00 | 3
-- テーブル作成
CREATE TABLE IF NOT EXISTS `table` (
  `id` INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  `start_time` DATETIME NOT NULL,
  `end_time` DATETIME NOT NULL,
  PRIMARY KEY (`id`)
);

-- データ挿入
INSERT INTO `table` (`start_time`, `end_time`) VALUES
('2023-11-14 10:00:00', '2023-11-14 11:00:00'),
('2023-11-14 10:30:00', '2023-11-14 11:30:00'),
('2023-11-14 11:00:00', '2023-11-14 12:00:00'),
('2023-11-14 11:30:00', '2023-11-14 12:30:00'),
('2023-11-14 12:00:00', '2023-11-14 13:00:00');

-- 重複する行の取得
SELECT id, start_time, end_time
FROM (
    SELECT id, start_time, end_time,
        LEAD(start_time) OVER (ORDER BY start_time) AS next_start_time,
        LAG(end_time) OVER



サブクエリ

SELECT id, start_time, end_time
FROM table
WHERE EXISTS (
    SELECT 1
    FROM table AS b
    WHERE (
        (a.start_time = b.start_time AND a.end_time = b.end_time)
        OR (a.start_time = b.end_time)
        OR (a.start_time < b.end_time AND b.start_time < a.end_time)
    )
    AND a.id <> b.id
);

この方法は、サブクエリを用いて重複判定を行う方法です。

GROUP BY

SELECT id, start_time, end_time
FROM table
GROUP BY start_time, end_time
HAVING COUNT(*) > 1;

この方法は、GROUP BYHAVING 句を用いて、同じ時間間隔を持つ行の数をカウントし、重複している行を見つける方法です。

CTE (Common Table Expressions)

WITH cte AS (
    SELECT id, start_time, end_time,
        ROW_NUMBER() OVER (ORDER BY start_time) AS rn
    FROM table
)
SELECT a.id, a.start_time, a.end_time
FROM cte AS a
JOIN cte AS b
ON (
    (a.start_time = b.start_time AND a.end_time = b.end_time)
    OR (a.start_time = b.end_time)
    OR (a.start_time < b.end_time AND b.start_time < a.end_time)
)
WHERE a.rn < b.rn;

外部ライブラリ

特定のデータベースによっては、時間間隔の処理に特化した外部ライブラリが提供されている場合があります。

どの方法を選択するべきか

どの方法を選択するべきかは、データ量、処理速度、使いやすさなどの要件によって異なります。

データ量が少ない場合は、サブクエリや GROUP BY 句を用いる方法がシンプルで分かりやすいです。

データ量が多い場合は、JOIN や WINDOW 関数を用いる方法が効率的です。


sql



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