MariaDBでSELECT文をレベルアップ!1行抽出と合計行数取得を使いこなしてデータ分析を成功させよう
MariaDBでSELECT文で1行のみ選択しつつ、合計行数を取得する方法
MariaDBでSELECT文を実行する場合、通常はWHERE句などで条件を絞り込み、必要な行のみを抽出します。しかし、抽出結果の合計行数を同時に知りたい場合もあります。
この場合、サブクエリを使用することで、1行のみのSELECT結果と、合計行数を同時に取得することができます。
手順
- 外側のSELECT文で必要な1行を抽出する
- 内側のSELECT文でCOUNT(*)関数を使用して合計行数を取得する
- 外側のSELECT文のFROM句に内側のSELECT文をサブクエリとして記述する
例
-- customersテーブルから顧客IDが101の顧客情報を1行のみ抽出する
SELECT *
FROM customers
WHERE customer_id = 101;
-- customersテーブルの合計行数を取得する
SELECT COUNT(*) AS total_count
FROM customers;
上記のコードは、まず外側のSELECT文で顧客IDが101の顧客情報を1行のみ抽出します。
次に、内側のSELECT文でCOUNT(*)関数を使用してcustomersテーブルの合計行数を取得します。
そして、外側のSELECT文のFROM句に内側のSELECT文をサブクエリとして記述することで、1行の抽出結果と合計行数を同時に取得することができます。
- サブクエリは、外側のSELECT文よりも先に実行されます。
- COUNT(*)関数は、NULL値を含むすべての行をカウントします。
- DISTINCTキーワードをCOUNT(*)関数と組み合わせて使用すると、重複する値を除いた行数をカウントすることができます。
-- 顧客IDが101の顧客情報を1行のみ抽出
SELECT *
FROM customers
WHERE customer_id = 101;
-- customersテーブルの合計行数を取得
SELECT COUNT(*) AS total_count
FROM customers;
解説
最初のSELECT文:
SELECT *
:customers
テーブルのすべての列を選択します。FROM customers
:customers
テーブルからデータを取得します。WHERE customer_id = 101
:customer_id
が101の行のみを選択します。
SELECT COUNT(*) AS total_count
:customers
テーブルの行数をカウントし、total_count
というエイリアスで結果を格納します。
このコードを実行すると、以下の結果が得られます。
| customer_id | name | email |
|-------------|---------------|-----------------------|
| 101 | 田中一郎 | [email protected] |
| total_count |
|-------------|
| 100 |
最初のSELECT文は、顧客IDが101の顧客情報のみを1行のみ抽出します。2番目のSELECT文は、customersテーブルの合計行数を100として返します。
- このコードはあくまで一例であり、状況に合わせて調整する必要があります。
- JOINやGROUP BYなどの他のSQLクエリと組み合わせて使用することもできます。
他の方法
変数を使用する
この方法は、最初に合計行数を取得し、変数に格納しておきます。その後、別のSELECT文で1行のみ抽出する際に、その変数を使用して合計行数を参照することができます。
-- customersテーブルの合計行数を取得し、変数に格納
SET total_count = SELECT COUNT(*) FROM customers;
-- 顧客IDが101の顧客情報を1行のみ抽出
SELECT *
FROM customers
WHERE customer_id = 101;
-- 変数に格納された合計行数を出力
SELECT total_count;
ウィンドウ関数を使用する
MariaDB 8.0以降では、ウィンドウ関数を使用して、現在の行だけでなく、クエリ内の他の行を参照することができます。この機能を利用することで、サブクエリを使用せずに、1行のみのSELECT結果と合計行数を同時に取得することができます。
-- 顧客IDが101の顧客情報を1行のみ抽出
SELECT *,
COUNT(*) OVER() AS total_count
FROM customers
WHERE customer_id = 101;
各方法の比較
方法 | 利点 | 欠点 |
---|---|---|
サブクエリ | 汎用性が高い | コードが冗長になる可能性がある |
変数を使用する | コードが簡潔になる | 複数のSELECT文を実行する必要がある |
ウィンドウ関数を使用する | MariaDB 8.0以降でのみ使用可能 | コードが分かりにくくなる可能性がある |
sql select mariadb