MariaDBでSELECT文をレベルアップ!1行抽出と合計行数取得を使いこなしてデータ分析を成功させよう

2024-07-27

MariaDBでSELECT文で1行のみ選択しつつ、合計行数を取得する方法

MariaDBでSELECT文を実行する場合、通常はWHERE句などで条件を絞り込み、必要な行のみを抽出します。しかし、抽出結果の合計行数を同時に知りたい場合もあります。

この場合、サブクエリを使用することで、1行のみのSELECT結果と、合計行数を同時に取得することができます。

手順

  1. 外側のSELECT文で必要な1行を抽出する
  2. 内側のSELECT文でCOUNT(*)関数を使用して合計行数を取得する
  3. 外側のSELECT文のFROM句に内側のSELECT文をサブクエリとして記述する

-- customersテーブルから顧客IDが101の顧客情報を1行のみ抽出する
SELECT *
FROM customers
WHERE customer_id = 101;

-- customersテーブルの合計行数を取得する
SELECT COUNT(*) AS total_count
FROM customers;

上記のコードは、まず外側のSELECT文で顧客IDが101の顧客情報を1行のみ抽出します。

次に、内側のSELECT文でCOUNT(*)関数を使用してcustomersテーブルの合計行数を取得します。

そして、外側のSELECT文のFROM句に内側のSELECT文をサブクエリとして記述することで、1行の抽出結果と合計行数を同時に取得することができます。

  • サブクエリは、外側のSELECT文よりも先に実行されます。
  • COUNT(*)関数は、NULL値を含むすべての行をカウントします。
  • DISTINCTキーワードをCOUNT(*)関数と組み合わせて使用すると、重複する値を除いた行数をカウントすることができます。



-- 顧客IDが101の顧客情報を1行のみ抽出
SELECT *
FROM customers
WHERE customer_id = 101;

-- customersテーブルの合計行数を取得
SELECT COUNT(*) AS total_count
FROM customers;

解説

  1. 最初のSELECT文:

    • SELECT *customersテーブルのすべての列を選択します。
    • FROM customerscustomersテーブルからデータを取得します。
    • WHERE customer_id = 101customer_idが101の行のみを選択します。
    • SELECT COUNT(*) AS total_countcustomersテーブルの行数をカウントし、total_countというエイリアスで結果を格納します。

このコードを実行すると、以下の結果が得られます。

| customer_id | name          | email                 |
|-------------|---------------|-----------------------|
| 101        | 田中一郎      | [email protected] |

| total_count |
|-------------|
| 100         |

最初のSELECT文は、顧客IDが101の顧客情報のみを1行のみ抽出します。2番目のSELECT文は、customersテーブルの合計行数を100として返します。

  • このコードはあくまで一例であり、状況に合わせて調整する必要があります。
  • JOINやGROUP BYなどの他のSQLクエリと組み合わせて使用することもできます。



他の方法

変数を使用する

この方法は、最初に合計行数を取得し、変数に格納しておきます。その後、別のSELECT文で1行のみ抽出する際に、その変数を使用して合計行数を参照することができます。

-- customersテーブルの合計行数を取得し、変数に格納
SET total_count = SELECT COUNT(*) FROM customers;

-- 顧客IDが101の顧客情報を1行のみ抽出
SELECT *
FROM customers
WHERE customer_id = 101;

-- 変数に格納された合計行数を出力
SELECT total_count;

ウィンドウ関数を使用する

MariaDB 8.0以降では、ウィンドウ関数を使用して、現在の行だけでなく、クエリ内の他の行を参照することができます。この機能を利用することで、サブクエリを使用せずに、1行のみのSELECT結果と合計行数を同時に取得することができます。

-- 顧客IDが101の顧客情報を1行のみ抽出
SELECT *,
       COUNT(*) OVER() AS total_count
FROM customers
WHERE customer_id = 101;

各方法の比較

方法利点欠点
サブクエリ汎用性が高いコードが冗長になる可能性がある
変数を使用するコードが簡潔になる複数のSELECT文を実行する必要がある
ウィンドウ関数を使用するMariaDB 8.0以降でのみ使用可能コードが分かりにくくなる可能性がある

sql select mariadb



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