CHECK制約で参照できるテーブルって?MariaDBでできること

2024-04-02

MariaDBで他のテーブルを参照するCHECK制約

例:

従業員のテーブル employees と、その従業員が所属する部門のテーブル departments があるとします。employees テーブルの department_id 列は、departments テーブルの id 列を参照する必要があります。

この関係をCHECK制約を使用して定義できます。

CREATE TABLE employees (
  id INT PRIMARY KEY,
  name VARCHAR(255),
  department_id INT,
  CHECK (department_id IN (SELECT id FROM departments))
);

この制約により、employees テーブルの department_id 列に挿入される値は、departments テーブルの id 列に存在する値であることが保証されます。

CHECK制約の利点:

  • データの整合性を確保する
  • アプリケーションコードの複雑さを軽減する
  • データ入力エラーを防止する
  • 複雑な条件を定義するには不向き
  • 他のテーブルを参照するため、パフォーマンスに影響を与える可能性がある

その他の考慮事項:

  • CHECK制約は、テーブルの変更時に影響を受ける可能性がある
  • CHECK制約は、パフォーマンスに影響を与える可能性があるため、慎重に設計する必要がある

補足:

  • 上記の例では、IN 演算子を使用して、employees テーブルの department_id 列の値が departments テーブルの id 列の値のいずれかに存在することを確認しています。
  • CHECK制約を使用して、他のテーブルの列を参照するだけでなく、複雑な条件を定義することもできます。
  • CHECK制約は、テーブルの変更時に影響を受ける可能性があるため、変更する前に慎重に検討する必要があります。



CREATE TABLE employees (
  id INT PRIMARY KEY,
  name VARCHAR(255),
  department_id INT,
  CHECK (department_id IN (SELECT id FROM departments))
);

CREATE TABLE departments (
  id INT PRIMARY KEY,
  name VARCHAR(255)
);

INSERT INTO employees (name, department_id) VALUES ('John Doe', 1);
INSERT INTO employees (name, department_id) VALUES ('Jane Doe', 2);

# 存在しない部門IDを挿入しようとするとエラーが発生します
INSERT INTO employees (name, department_id) VALUES ('John Smith', 3);

例2: 製品テーブル products と、その製品のカテゴリのテーブル categories があるとします。products テーブルの category_id 列は、categories テーブルの id 列を参照する必要があります。

CREATE TABLE products (
  id INT PRIMARY KEY,
  name VARCHAR(255),
  category_id INT,
  CHECK (category_id IN (SELECT id FROM categories))
);

CREATE TABLE categories (
  id INT PRIMARY KEY,
  name VARCHAR(255)
);

INSERT INTO products (name, category_id) VALUES ('T-Shirt', 1);
INSERT INTO products (name, category_id) VALUES ('Coffee Mug', 2);

# 存在しないカテゴリIDを挿入しようとするとエラーが発生します
INSERT INTO products (name, category_id) VALUES ('Book', 3);
CREATE TABLE users (
  id INT PRIMARY KEY,
  name VARCHAR(255),
  role_id INT,
  CHECK (role_id IN (SELECT id FROM roles))
);

CREATE TABLE roles (
  id INT PRIMARY KEY,
  name VARCHAR(255)
);

INSERT INTO users (name, role_id) VALUES ('John Doe', 1);
INSERT INTO users (name, role_id) VALUES ('Jane Doe', 2);

# 存在しない役割IDを挿入しようとするとエラーが発生します
INSERT INTO users (name, role_id) VALUES ('John Smith', 3);

上記のサンプルコードは、MariaDBで他のテーブルを参照するCHECK制約を定義する方法を示しています。




MariaDBで他のテーブルを参照するCHECK制約を定義する他の方法

その他の方法:

  • EXISTS 演算子: EXISTS 演算子は、サブクエリが結果を返すかどうかを確認するために使用できます。
CREATE TABLE employees (
  id INT PRIMARY KEY,
  name VARCHAR(255),
  department_id INT,
  CHECK (EXISTS (SELECT * FROM departments WHERE id = department_id))
);
  • JOIN 演算子: JOIN 演算子は、複数のテーブルからデータを結合するために使用できます。
CREATE TABLE employees (
  id INT PRIMARY KEY,
  name VARCHAR(255),
  department_id INT
);

CREATE TABLE departments (
  id INT PRIMARY KEY,
  name VARCHAR(255)
);

ALTER TABLE employees
ADD CONSTRAINT fk_department_id
FOREIGN KEY (department_id)
REFERENCES departments (id);

どの方法を使用するかは、要件とパフォーマンスの考慮事項によって異なります。

  • IN 演算子は、最もシンプルで効率的な方法です。
  • EXISTS 演算子は、より複雑な条件を定義するために使用できます。

パフォーマンス:

  • IN 演算子は、通常、EXISTS 演算子よりも効率的です。
  • JOIN 演算子は、最もパフォーマンスに影響を与える可能性があります。
  • EXISTS 演算子は、NULL 値を処理する際に注意が必要です。
  • JOIN 演算子は、外部キー制約と組み合わせる必要があります。

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