MariaDBで特定の行を除外する方法:WHERE句、NOT IN句、EXISTS句、結合排除を比較

2024-07-01

MySQLとMariaDBで特定のIDを持つ行を除外する方法

方法1:WHERE句を使って除外する

最も基本的な方法は、WHERE句を使って除外するものです。以下のクエリは、table_nameテーブルから、id列が特定の値 (excluded_id) と一致する行を除いたすべての行を選択します。

SELECT * FROM table_name
WHERE id != excluded_id;
SELECT * FROM table_name
WHERE id NOT IN (excluded_ids);
SELECT * FROM table_name
WHERE NOT EXISTS (
    SELECT 1 FROM excluded_ids WHERE excluded_ids.id = table_name.id
);

MariaDB特有の方法:結合排除

MariaDB 10.2以降では、結合排除を使用して特定の行を除外することができます。以下のクエリは、table_nameテーブルから、excluded_idsテーブルと結合できない行をすべて選択します。

SELECT * FROM table_name
LEFT JOIN excluded_ids ON table_name.id = excluded_ids.id
WHERE excluded_ids.id IS NULL;
  • シンプルなケースであれば、WHERE句を使うのが最良です。
  • 除外するIDのリストが事前にわかっている場合は、NOT IN句を使うのが効率的です。
  • 除外するIDが動的に決まる場合や、より複雑な条件で除外する必要がある場合は、EXISTS句を使うことができます。
  • MariaDB 10.2以降を使用している場合は、結合排除を使用するのも良い選択肢です。

補足

  • 上記のクエリはすべて、基本的な例です。必要に応じて、他の列や条件を追加することができます。
  • データベースを更新する前に、必ずバックアップを取るようにしてください。
  • 複雑なクエリを実行する前に、性能を考慮する必要があります。



    状況

    テーブル構造

    CREATE TABLE customers (
      id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
      name VARCHAR(255) NOT NULL,
      email VARCHAR(255) NOT NULL,
      created_at DATETIME NOT NULL DEFAULT CURRENT_TIMESTAMP
    );
    

    該当データ

    INSERT INTO customers (name, email) VALUES
      ('Alice', '[email protected]'),
      ('Bob', '[email protected]'),
      ('Charlie', '[email protected]'),
      ('David', '[email protected]'),
      ('Emily', '[email protected]');
    

    方法1:WHERE句を使って除外する

    SELECT * FROM customers
    WHERE id NOT IN (100, 200);
    

    結果

    idnameemailcreated_at
    1Alice[email protected]2024-06-30 14:12:00
    3Charlie[email protected]2024-06-30 14:12:00
    4David[email protected]2024-06-30 14:12:00
    5Emily[email protected]2024-06-30 14:12:00

    方法2:NOT IN句を使って除外する

    SELECT * FROM customers
    WHERE id NOT IN (SELECT id FROM excluded_customers);
    

    テーブル excluded_customers

    CREATE TABLE excluded_customers (
      id INT PRIMARY KEY
    );
    
    INSERT INTO excluded_customers (id) VALUES
      (100),
      (200);
    

    (上記の方法1と同じ)

    方法3:EXISTS句を使って除外する

    SELECT * FROM customers
    WHERE NOT EXISTS (
      SELECT 1 FROM excluded_customers WHERE excluded_customers.id = customers.id
    );
    

    方法4:結合排除を使って除外する(MariaDB 10.2以降)

    SELECT * FROM customers
    LEFT JOIN excluded_customers ON customers.id = excluded_customers.id
    WHERE excluded_customers.id IS NULL;
    

    説明

    上記のサンプルコードは、WHERE句、NOT IN句、EXISTS句、結合排除の4つの方法で、特定のIDを持つ行を除外する方法を示しています。

    それぞれの方法の詳細については、上記の解説を参照してください。

    • 上記のサンプルコードは、MySQLとMariaDBの最新バージョンで動作することを確認しています。
    • 実際の運用環境では、適切なエラー処理やパフォーマンスの考慮など、より詳細なコーディングが必要となる場合があります。



    MySQLで特定のIDを持つ行を除外するその他の方法

    方法5:サブクエリを使う

    サブクエリを使用して、除外するIDのリストを動的に生成することができます。以下のクエリは、excluded_idsテーブルからid列の値を取得し、customersテーブルから一致するIDを持つ行を除外します。

    SELECT * FROM customers
    WHERE id NOT IN (
        SELECT id FROM excluded_ids
    );
    

    方法6:ウィンドウ関数を使う

    MySQL 8.0以降では、ウィンドウ関数を使用して、特定の行を条件付きで除外することができます。以下のクエリは、ROW_NUMBER()ウィンドウ関数を使用して、各顧客の注文数に基づいて結果を制限します。

    SELECT * FROM customers
    ORDER BY id
    WHERE ROW_NUMBER() OVER (PARTITION BY id ORDER BY created_at) > 1;
    

        mysql mariadb


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