MariaDB Temporalテーブルのタイムマシン: temporal_rollback関数で過去へ

2024-04-12

この解説では、MariaDBのTemporalテーブルで特定の時点の前のバージョンに戻す方法を、以下の2つの方法について詳しく説明します。

POINT IN TIMEは、特定の時点を表す特別な値です。この方法では、POINT IN TIMEを使用して、戻したい時点を指定します。

手順

  1. 戻したいテーブルを選択します。
USE your_database;
SELECT * FROM your_table;
  1. POINT IN TIMEを使用して、戻したい時点を指定します。
SET TIMESTAMP = '2023-12-31 12:00:00';
  1. FOR SYSTEM_TIMEオプションを使用して、UPDATEステートメントを実行します。
UPDATE your_table
FOR SYSTEM_TIME AS OF TIMESTAMP
SET column1 = value1, column2 = value2
WHERE condition;

以下の例では、employeesテーブルのsalary列を、2023年12月31日午前12時00秒時点の値に戻します。

USE company;
SELECT * FROM employees;

SET TIMESTAMP = '2023-12-31 12:00:00';

UPDATE employees
FOR SYSTEM_TIME AS OF TIMESTAMP
SET salary = 100000
WHERE employee_id = 1;

SELECT * FROM employees;

temporal_rollback関数は、Temporalテーブルの特定の時点までロールバックするのに役立ちます。

USE your_database;
SELECT * FROM your_table;
  1. temporal_rollback関数を用いて、ロールバックしたい時点を指定します。
CALL temporal_rollback('your_table', '2023-12-31 12:00:00');
USE company;
SELECT * FROM employees;

CALL temporal_rollback('employees', '2023-12-31 12:00:00');

SELECT * FROM employees;

注意事項

  • どちらの方法を使用する場合でも、ロールバックする前に必ずデータのバックアップを取ることを強く推奨します。
  • POINT IN TIMEを使用した方法は、temporal_rollback関数よりも柔軟性がありますが、複雑な場合があります。
  • temporal_rollback関数は、使い方が簡単ですが、POINT IN TIMEを使用した方法ほど柔軟ではありません。



USE company;

-- 現在のテーブル状態
SELECT * FROM employees;

-- 2023年12月31日午前12時00秒時点のデータを取得
SET TIMESTAMP = '2023-12-31 12:00:00';
SELECT * FROM employees;

-- John Doeの給与を100000に更新 (2023年12月31日時点)
UPDATE employees
FOR SYSTEM_TIME AS OF TIMESTAMP
SET salary = 100000
WHERE employee_id = 1;

-- 更新後のテーブル状態
SELECT * FROM employees;

temporal_rollback関数を使用した方法

USE company;

-- 現在のテーブル状態
SELECT * FROM employees;

-- 2023年12月31日午前12時00秒時点までロールバック
CALL temporal_rollback('employees', '2023-12-31 12:00:00');

-- ロールバック後のテーブル状態
SELECT * FROM employees;

その他のサンプル

  • 特定の列のみを前のバージョンに戻す

詳細は、MariaDBの公式ドキュメントを参照してください。




MariaDBのTemporalテーブルで特定の時点の前のバージョンに戻すその他の方法

temporal_historyテーブルは、Temporalテーブルのすべての変更履歴を保存するテーブルです。このテーブルを使用して、過去の任意の時点のデータを取得できます。

  1. 戻したいテーブルのtemporal_historyテーブルを選択します。
USE your_database;
SELECT * FROM your_table_temporal_history;
  1. 戻したい時点のデータを取得します。
SELECT * FROM your_table_temporal_history
WHERE effective_at = '2023-12-31 12:00:00';
USE company;
SELECT * FROM employees_temporal_history;

SELECT * FROM employees_temporal_history
WHERE effective_at = '2023-12-31 12:00:00';

スクリプトを使用する

独自のスクリプトを作成して、Temporalテーブルの特定の時点の前のバージョンに戻すこともできます。スクリプトは、temporal_historyテーブルからデータを取得し、必要な形式で復元する処理を行います。

  • temporal_historyテーブルは非常に大きくなる可能性があるため、注意が必要です。
  • スクリプトを使用する方法は、技術的な知識が必要となります。

MariaDBサーバーのバックアップから、特定の時点のデータベース全体を復元することもできます。ただし、この方法は時間がかかり、すべてのデータが失われる可能性があるため、最後の手段としてのみ使用することを推奨します。

  • MariaDBサーバーのバックアップを定期的に行う必要があります。
  • データベース全体を復元するため、時間がかかります。

データベース管理ツールを使用する

いくつかのデータベース管理ツールは、Temporalテーブルの特定の時点の前のバージョンに戻す機能を提供しています。これらのツールを使用することで、手動で操作するよりも簡単に復元作業を行うことができます。

どの方法を選択するべきかは、以下の要素を考慮する必要があります。

  • 必要なデータ量
  • 技術的な知識
  • 時間
  • リスク

一般的な目安

  • 少量のデータで、技術的な知識がある場合は、POINT IN TIMEまたはtemporal_rollback関数を使用するのがおすすめです。
  • 大量のデータで、技術的な知識がない場合は、データベース管理ツールを使用するのがおすすめです。
  • データ損失のリスクを最小限に抑えたい場合は、MariaDBサーバーのバックアップを使用するのがおすすめです。

MariaDBのTemporalテーブルで特定の時点の前のバージョンに戻す方法はいくつかあります。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあり、状況に応じて最適な方法を選択する必要があります。


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