【保存版】SQLiteでレコードを識別する3つの方法:PRIMARY KEY vs サロゲートキー vs 自然キー

2024-06-13

SQLite: PRIMARY KEY はデフォルトで昇順 (ASC) なのか?

SQLite における PRIMARY KEY 制約は、テーブル内のレコードを一意に識別するためのものです。しかし、PRIMARY KEY 制約を定義する際に、昇順 (ASC)降順 (DESC) などのソート順序を明示的に指定するオプションが存在します。

この疑問は、PRIMARY KEY 制約を定義する際に、ソート順序を明示的に指定しなくても、デフォルトで昇順 (ASC) になるのか という点にあります。

はい、PRIMARY KEY 制約はデフォルトで昇順 (ASC) に設定されます。

詳細

  • 以下に、PRIMARY KEY 制約 のソート順序に関する補足事項 を示します。

    • 複数の列で構成される PRIMARY KEY 制約 の場合、最初の列 のソート順序が適用されます。
    • ORDER BY 句 を使用して、クエリ結果のソート順序を明示的に指定 することができます。

-- デフォルトで昇順 (ASC) の PRIMARY KEY 制約
CREATE TABLE users (
  id INTEGER PRIMARY KEY,
  name TEXT,
  email TEXT
);

-- 明示的に昇順 (ASC) の PRIMARY KEY 制約
CREATE TABLE products (
  id INTEGER PRIMARY KEY ASC,
  name TEXT,
  price REAL
);

-- 明示的に降順 (DESC) の PRIMARY KEY 制約
CREATE TABLE orders (
  id INTEGER PRIMARY KEY DESC,
  customer_id INTEGER,
  order_date TEXT
);



      -- デフォルトの昇順 (ASC) PRIMARY KEY 制約
      
      CREATE TABLE customers (
        customer_id INTEGER PRIMARY KEY,
        name TEXT,
        email TEXT
      );
      
      -- データ挿入
      INSERT INTO customers (customer_id, name, email)
      VALUES (1, 'Alice', '[email protected]'),
             (2, 'Bob', '[email protected]'),
             (3, 'Charlie', '[email protected]');
      
      -- デフォルトの昇順 (ASC) で顧客 ID を基準にSELECT
      SELECT * FROM customers;
      
      -- 結果
      customer_id | name   | email
      ------- | -------- | --------
      1          | Alice   | alice@example.com
      2          | Bob     | bob@example.com
      3          | Charlie | charlie@example.com
      
      -- 明示的に昇順 (ASC) の PRIMARY KEY 制約
      
      CREATE TABLE products (
        product_id INTEGER PRIMARY KEY ASC,
        name TEXT,
        price REAL
      );
      
      -- データ挿入
      INSERT INTO products (product_id, name, price)
      VALUES (1, 'Laptop', 599.99),
             (2, 'Phone', 399.99),
             (3, 'Watch', 299.99);
      
      -- 明示的に昇順 (ASC) で商品 ID を基準にSELECT
      SELECT * FROM products;
      
      -- 結果
      product_id | name   | price
      ------- | -------- | --------
      1          | Laptop  | 599.99
      2          | Phone   | 399.99
      3          | Watch   | 299.99
      
      -- 明示的に降順 (DESC) の PRIMARY KEY 制約
      
      CREATE TABLE orders (
        order_id INTEGER PRIMARY KEY DESC,
        customer_id INTEGER,
        order_date TEXT
      );
      
      -- データ挿入
      INSERT INTO orders (order_id, customer_id, order_date)
      VALUES (1, 2, '2024-06-12'),
             (2, 1, '2024-06-11'),
             (3, 3, '2024-06-10');
      
      -- 明示的に降順 (DESC) で注文 ID を基準にSELECT
      SELECT * FROM orders;
      
      -- 結果
      order_id | customer_id | order_date
      ------- | -------- | --------
      3          | 3          | 2024-06-10
      2          | 1          | 2024-06-11
      1          | 2          | 2024-06-12
      
      1. customers テーブル:

        • customer_id 列をPRIMARY KEYとして定義し、デフォルトの昇順(ASC)でソートされます。
        • データとして、3人の顧客情報が挿入されます。
        • SELECT * FROM customers;を実行すると、顧客ID順に顧客情報が表示されます。

      このサンプルコードを通して、PRIMARY KEY制約のデフォルトのソート順序と、明示的にソート順序を指定する方法を理解することができます。




      SQLite における PRIMARY KEY の代替方法

      SQLite における PRIMARY KEY 制約は、テーブル内のレコードを一意に識別する重要な役割を担っています。しかし、状況によっては PRIMARY KEY 制約以外にも、レコードを識別する方法が存在します。

      本記事では、PRIMARY KEY 制約の代替方法として以下の3つの方法について、それぞれの特徴と具体的な使用方法 を詳しく解説します。

      サロゲートキー

      概要

      サロゲートキーは、テーブル内に独自に定義 される列または列の組み合わせであり、レコードを一意に識別 するために使用されます。一般的には、自動採番される整数値 (AUTOINCREMENT 属性を使用) で構成される列が用いられます。

      特徴

      • PRIMARY KEY 制約と比べて、柔軟性 が高くなります。
      • 複数の列で構成することができ、複合的な条件 に基づいてレコードを識別することができます。
      • 外部キーとの参照整合性を保ちやすいという利点があります。

      使用方法

      CREATE TABLE orders (
        order_id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
        customer_id INTEGER,
        product_id INTEGER,
        order_date TEXT
      );
      

      上記の例では、orders テーブルに order_id というサロゲートキー列を定義しています。この列は自動的に採番されるため、レコード挿入時に重複する心配がありません。

      自然キー

      自然キーは、実世界のエンティティを 識別するために自然に存在する属性 を用いたものです。例えば、顧客情報であれば customer_id 、商品情報であれば product_id などが該当します。

      • 他のシステムとのデータ連携において、レコードを容易に照合 することができます。
      • 人間にとっても理解しやすい キーとなります。
      CREATE TABLE customers (
        customer_id TEXT PRIMARY KEY,
        name TEXT,
        email TEXT
      );
      

      上記の例では、customers テーブルに customer_id という自然キー列を定義しています。この列は顧客IDに対応しており、他のシステムとの連携においても容易に識別することができます。

      複合ユニーク制約

      複合ユニーク制約は、複数の列の組み合わせ一意に識別 する制約です。PRIMARY KEY 制約と異なり、NULL 値 を含む組み合わせも許可することができます。

      • 複数の属性に基づいて、レコードの重複を防ぐことができます。
      CREATE TABLE orders (
        customer_id INTEGER,
        product_id INTEGER,
        order_date TEXT,
        UNIQUE (customer_id, product_id)
      );
      

      上記の例では、orders テーブルに customer_idproduct_id の組み合わせを一意に識別する複合ユニーク制約を定義しています。これにより、同じ顧客が同じ商品を複数回注文した場合でも、レコードの重複を防ぐことができます。

      注意点

      • サロゲートキー、自然キー、複合ユニーク制約のいずれを選択する場合も、テーブル設計 において慎重に検討する必要があります。
      • 特に、自然キー を選択する場合は、値の一意性 を保証することが重要です。
      • また、複合ユニーク制約 を使用する場合は、インデックス を作成することで、パフォーマンスを向上させることができます。

      PRIMARY KEY 制約以外にも、SQLite におけるレコードの一意識別には様々な方法が存在します。それぞれの方法の特徴と使用方法を理解し、状況に応じて適切な方法を選択することが重要です。


        sqlite


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