【超解説】PDOでデータベース行数を取得する4つの方法とそれぞれのメリット・デメリット

2024-04-20

PHP、MySQL、PDOにおける行数の取得方法

PHPでMySQLデータベースを操作する際、PDO (PHP Data Objects) はよく利用される拡張ライブラリです。PDOを用いると、データベース操作を効率的に行うことができます。

本記事では、PDOにおいて行数を取得する方法について、解説します。具体的には、以下の2つの方法を紹介します。

  1. SELECT COUNT(*) クエリを用いる方法
  2. PDOStatement::rowCount() メソッドを用いる方法

最も基本的な方法は、SELECT COUNT(*) クエリを用いる方法です。この方法は、以下の手順で行います。

  1. データベースに接続する
  2. SELECT COUNT(*) FROM テーブル名 クエリを実行する
  3. 取得した結果をフェッチする
  4. フェッチした結果の最初の要素が、行数となる

以下に、具体的なコード例を示します。

<?php

// データベース接続
$dsn = 'mysql:host=localhost;dbname=testdb';
$username = 'user';
$password = 'password';
$db = new PDO($dsn, $username, $password);

// 行数取得
$sql = 'SELECT COUNT(*) FROM users';
$stmt = $db->query($sql);
$count = $stmt->fetchColumn();

// 結果表示
echo "行数: {$count}";

?>

このコードでは、users テーブルの行数を取得しています。

もう1つの方法は、PDOStatement::rowCount() メソッドを用いる方法です。この方法は、以下の手順で行います。

  1. SELECT クエリを実行する
  2. メソッドの戻り値が、行数となる
<?php

// データベース接続
$dsn = 'mysql:host=localhost;dbname=testdb';
$username = 'user';
$password = 'password';
$db = new PDO($dsn, $username, $password);

// 行数取得
$sql = 'SELECT * FROM users';
$stmt = $db->query($sql);
$count = $stmt->rowCount();

// 結果表示
echo "行数: {$count}";

?>

上記で紹介した2つの方法は、それぞれ異なる利点と欠点があります。

  • SELECT COUNT(*) クエリを用いる方法
    • 利点: シンプルで分かりやすい
    • 欠点: すべての行をフェッチするため、処理が重くなる可能性がある
  • PDOStatement::rowCount() メソッドを用いる方法
    • 利点: すべての行をフェッチしないため、処理が軽量
    • 欠点: SELECT クエリ以外のクエリには使用できない

一般的には、行数を取得するだけであれば、PDOStatement::rowCount() メソッドを用いる方が効率的です。

補足

  • 上記のコード例は、あくまでも基本的な例です。実際の状況に合わせて、適宜修正してください。
  • データベース操作を行う際には、必ずエラー処理を忘れずに実装してください。



<?php

// データベース接続
$dsn = 'mysql:host=localhost;dbname=testdb';
$username = 'user';
$password = 'password';
$db = new PDO($dsn, $username, $password);

// 行数取得
$sql = 'SELECT COUNT(*) FROM users';
$stmt = $db->query($sql);
$count = $stmt->fetchColumn();

// 結果表示
echo "行数: {$count}";

?>
<?php

// データベース接続
$dsn = 'mysql:host=localhost;dbname=testdb';
$username = 'user';
$password = 'password';
$db = new PDO($dsn, $username, $password);

// 行数取得
$sql = 'SELECT * FROM users';
$stmt = $db->query($sql);
$count = $stmt->rowCount();

// 結果表示
echo "行数: {$count}";

?>

説明

上記コードでは、まずデータベースに接続します。接続には、PDO クラスを用います。

PDO クラスのコンストラクタに、以下の引数を渡します。

  • dsn: データベース接続情報 (例: mysql:host=localhost;dbname=testdb)
  • username: ユーザー名
  • password: パスワード

接続が成功すると、$db 変数に PDO オブジェクトが格納されます。

行数取得

このクエリは、指定されたテーブルの行数を取得します。取得した結果は、$stmt 変数に格納されます。

次に、fetchColumn() メソッドを呼び出すことで、最初の列の値を取得します。最初の列の値は、行数となります。

このメソッドは、$stmt オブジェクトに格納されているレコードの数を返します。

結果表示

取得した行数を、echo 文を用いて表示します。




PDO::query() メソッドの戻り値の行数を確認する

PDO::query() メソッドは、実行したクエリに一致するレコードのセットを返します。このセットは、PDOStatement オブジェクトとして表されます。

PDOStatement オブジェクトには、以下のプロパティがあります。

  • rowCount: 取得したレコードの数を示すプロパティ

このプロパティを利用することで、行数を取得することができます。

<?php

// データベース接続
$dsn = 'mysql:host=localhost;dbname=testdb';
$username = 'user';
$password = 'password';
$db = new PDO($dsn, $username, $password);

// 行数取得
$sql = 'SELECT * FROM users';
$stmt = $db->query($sql);
$count = $stmt->rowCount();

// 結果表示
echo "行数: {$count}";

?>

fetchAll() メソッドは、実行したクエリに一致するすべてのレコードを配列として返します。

<?php

// データベース接続
$dsn = 'mysql:host=localhost;dbname=testdb';
$username = 'user';
$password = 'password';
$db = new PDO($dsn, $username, $password);

// 行数取得
$sql = 'SELECT * FROM users';
$stmt = $db->query($sql);
$records = $stmt->fetchAll();
$count = count($records);

// 結果表示
echo "行数: {$count}";

?>

ループを用いて行数をカウントする

while ループを用いて、取得したレコードをループ処理し、行数をカウントする方法もあります。

<?php

// データベース接続
$dsn = 'mysql:host=localhost;dbname=testdb';
$username = 'user';
$password = 'password';
$db = new PDO($dsn, $username, $password);

// 行数取得
$sql = 'SELECT * FROM users';
$stmt = $db->query($sql);
$count = 0;

while ($record = $stmt->fetch()) {
  $count++;
}

// 結果表示
echo "行数: {$count}";

?>
  • fetchAll() メソッド: 取得したレコードをすべて取得する必要がある場合に適している
  • ループを用いて行数をカウントする: 他の方法よりも柔軟性が高い

php mysql pdo


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